~ウェリントンを1日や2日でギュッとで観光をしたい方に。レンタカー無し・短期滞在でも充実できるモデルプランを実践してみた。
ニュージーランドの首都ウェリントンは、北島の南端に位置する人口は約20万人の街。政治の中心地ですが、文化、芸術、そして美しい自然景観と多様な魅力を持っています。
今回はそんなウェリントンの街を、レンタカーや交通系ICカードなしでも存分に楽しめる、2泊3日の滞在プランを実践してみました。
短期間でも十分楽しめるウェリントン観光。ニュージーランド旅行を計画している方々にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
ウェリントン観光のポイント
ウェリントンはラムトン湾沿いに発展した港町。急峻な丘に囲まれた狭い平地部分に、ビルや商業地が集中しています。また、アートの街、カフェの街、クラフトビールの街といったいくつもの顔を持っています。
観光スポットは市街地にコンパクトにまとまっており、中心部はアップダウンが少ないため、快適な街歩きが楽しめます。
周遊観光バスがないので、観光スポットヘは公共交通機関か現地ツアーを利用して行くことになりますが、オークランドと違って現金で路線バスに乗車できるため、丘の上の展望スポットなどへも簡単にアクセスできます。
2泊3日のスケジュール
1日目 ビクトリア山とキューバストリート
ウェリントンへは1日目の午後に到着。日照時間の長さを活かして、夕刻にビクトリア山へ行ってみました。
- 16:10ウェリントン空港到着
- 16:45市街地中心部へ移動
空港と市街地を結ぶ路線バス「エアポート エクスプレス(AX)」が便利です。
エアポート エクスプレスはウェリントン空港内のバスターミナルとウェリントン駅を約30分で結び、10-20分おきに出ています。現金やクレジットカードも使えます。
市街地ではこまめに停車するので、宿泊先の最寄りバス停をチェックしておくとよいです。
→ バスの運行ルート・時刻表 - 17:30ホテルにチェックイン
ケーブルカー乗り場近くの繁華街、ラムトンキー(Lambton Key)にある「クエスト 256 ラムトン」に宿をとりました。チェックインをして部屋で少し休憩をとります。
クエスト 256 ラムトンの部屋はキッチン、ランドリー付きのレジデンスタイプで、ゆったり滞在できます。
- 18:00ヴィクトリア山
20番のバスに乗れば、約30分で山頂(Mt.Victoria Lookout)まで連れて行ってくれます。
ビクトリア山はウェリントン市街地の南東にある高さ196メートルの小高い山。ロードオブザリングの撮影場所としても知られています。
あいにくちょっと曇っていましたが、それでも山頂の展望スポットからは360度の絶景を眺めることができました。街と反対側にはウェリントン空港が見え、離着陸する飛行機を間近に見ることができます。
20番のバスは30分~60分おきに運行されています。ハイキングコースも整備されており、徒歩だと1時間ちょっとで麓まで下ることができます。
→ バスの運行ルート・時刻表 - 19:00キューバストリートのカフェで夕食
ヴィクトリア山からウェリントン駅行きのバスで約10分、キューバストリート(Manners Street at Cuba Street)で下車。
ラムトンキーと並ぶウェリントンのもう1つの繁華街が、コートニープレイス(Courtenay Place)からキューバストリート(Cuba St.)にかけてのエリアです。多国籍なショップやカフェ、レストラン、バーなどが建ち並び、多くの人で賑っています。
ウェリントンはカフェの街と言われるほど、街中にはおしゃれなカフェが点在しています。ニュージーランドで一般的なミルク入りのフラットホワイトとサンドイッチ、スイーツをいただきました。
2日目 ケーブルカーと国会議事堂
ウェリントンと言えばここ!という王道の観光スポットを巡りました。
- 9:00ケーブルカーに乗る
ウェリントンのシンボルとも言える赤いケーブルカーに乗車します。
ビル街の中にあるラムトンキーからケーブルカーに乗ってケルバーンヒルへ。駅を降りればすぐに、ウェリントンの街とラムトン湾を一望できる絶景スポットがあります。
開業は1902年と古く、山頂駅前にあるケーブルカー博物館でその歴史を知ることができます。すぐ近くの展望カフェで、絶景を眺めながらブランチをいただきました。
- 10:30植物園&ローズガーデン
下りは歩いて市街地へ戻ります。丘陵地がまるごと植物園になっており、木々に囲まれたウォーキングコースが整備されています。
下ったところにレディ・ノーウッド・ローズガーデンがあります。ガーデン内にはカフェもあり、バラ園を見ながらのんびり過ごす時間はとても贅沢な気分にさせてくれます。
→ ホームページ - 12:00国会議事堂(ビーハイブ)
バラ園から徒歩10分ほどで国会議事堂へ到着。独特な円錐形の外観から「ビーハイブ(蜂の巣)」という愛称で親しまれています。
ウェリントンが首都だということを思い起こさせる建物。とはいえ厳重な警備があるわけでもなく、広場でランチをとる人たちもいるほどのんびりしています。議事堂の内部を見学する一般向けのガイド付きツアーが開催されています。
見学ツアーの予約はこちら
→ ホームページ - 14:00オールドセントポール教会
国会議事堂から徒歩10分ほどのところにある小さな教会ですが、ウェリントンでぜひ訪れたい必見スポットです。
1866年に建てられた木造の教会で、南半球で最も美しい木造教会と言われています。一見するとどこにでもありそうな教会ですが、中に入ると外観からは想像もつかない光景が待っています。
圧巻の一言!ニュージーランド産木材で造られた木組みや、ステンドグラスから差し込む光がなんとも美しく、荘厳な雰囲気の中で時間を忘れてしばらく眺めていました。
→ ホームページ - 15:00ウェリントン駅
教会から徒歩10分ほどでウェリントン駅へ到着。
首都にふさわしい重厚な外観で、円柱が並ぶ正面入口は神殿のようにも見えます。発着する列車が少ないので利用客はそれほど多くありませんが、ラッシュ時には通勤通学客で賑わいます。
- 16:00ウェリントン博物館
ウェリントン駅から徒歩10分ほどで、ウォーターフロントエリアに到着。
クイーンズ・ワーフそばにあるウェリントン博物館。街の発展や海事の歴史を学ぶことができます。なぜウェリントンは風が強いのか?その理由も知ることができますよ。
- 17:00ウォーターフロントエリアで夕食
クイーンズワーフ(Queens Wharf)には、新しいレストランやバーが立ち並び、多くの人で賑わっています。
帆船のような大きな白い屋根がランドマーク。小洒落たレストランやカフェが集まり活気があります。夕食はこちらでラムステーキとクラフトビールをいただきました。
3日目 国立博物館でニュージーランドを学ぶ
午前中はウォーターフロントの散策と国立博物館の見学、午後は空港へ向かいました。
- 9:30ホテルチェックアウト
出発まで荷物を預かってもらい、ニュージーランド国立博物館を訪れます。
博物館までは海沿いのウォーキングコースを散策しながら向かいます。途中にはラグーンがあったり、オブジェなどのアート作品が展示されていたりと、楽しく散策ができます。
- 10:00ニュージーランド国立博物館(テ・パパ・トンガレワ)
国立博物館だけあって展示内容が充実!古代から現代までのマオリや移民の文化・歴史、ニュージーランドの自然環境などについて学ぶことができます。
6階建ての広大な館内には、マオリの伝統的な集会所を再現した展示室や、ニュージーランド固有のキーウィの生態、絶滅したモアの骨格標本など、圧巻の展示内容です。
地震シミュレーターや3Dアニメーションなど、最新のテクノロジーを駆使した展示も数多く、英語が分からなくても楽しみながら学べる工夫がされているのが嬉しい。
館内にはカフェやグッズショップもあり、休憩やお土産物を探したりしながらゆっくりと過ごすことができます。
→ ホームページ博物館は海沿いに面していて、外に出ると有名な彫刻「Solace in the Wind(ザ・ネイキッド・マン)」があります。ちなみに、飛び込もうとしているのではなく、風と共鳴しながらリラックスしているのだそうです。
- 13:00ホテルへ戻って荷物を受け取る
ホテルへ戻り、荷物をピックアップして空港へと向かいます。
徒歩でも戻れますが、時間短縮には路線バスが便利。ウェリントン駅方面行きはひっきりなしに走っているので、ほぼ待たずに乗ることができます。
- 13:30ウェリントン空港へ
空港行きバス「エアポートエクスプレス(AX)」は都心部でこまめに停車するので、ホテルすぐ近くのバス停から乗車できます。
空港の出発ロビーには国内線も国際線も1つのターミナルビルにまとまっています。ロビーにはワシに乗ったガンダルフの巨大オブジェが!
- 15:00ウェリントン空港出発
クライストチャーチ行きのニュージーランド航空に乗りました。
- 16:05クライストチャーチ空港到着
ウェリントンの滞在で気をつけること
● 気候・服装
ウェリントンの別名は「風の街」。とにかく風が強い日が多いです!帽子を飛ばされたり、折りたたみ傘がへし折られたりすることもあります。朝晩の寒暖差が大きく、天気の移り変わりも激しいので、フード付きのパーカーを持ち歩くことをおすすめします。
● 交通
・路線バス
現金が使えます。交通系IC「スナッパーカード」を利用すると運賃が25%引きになります。
・エアポートエクスプレス(AX)
空港と市街地を結ぶバスは、クレジットカードでも支払いが可能です。
・ケーブルカー、電車、フェリー
現金やクレジットカードでもチケットを購入できます。
●スナッパー(SNAPPER)カードについて
ウェリントン地区専用の交通系ICカードで、ウェリントン以外の地域では使用できません。カード代は10ドルでチャージが別途必要です。ウェリントン空港や街なかにある売店などで購入・チャージできます。チャージ残金の返金はできません。詳細はスナッパーカードの公式サイト(英語)を確認してください。
・横断歩道を渡るとき
必ず歩行者用ボタンを押してください。押さないと信号が変わらないところがたくさんあります。
青になってもすぐに点滅し始めるので素早く渡ってくださいね。
● 治安
世界的にみて治安が良く清潔な国ですが、日中は多くの人で賑わっている安全なエリアでも、持ち物は手元に保つようにして、荷物を置いて席を取ったりすることはしないように。暗くなったら一人で行動しないことをおすすめします。
● 嗜好品
お酒は街中での飲み歩きは原則禁止です。タバコは公共の建物内(カフェ、レストラン、ホテル含む)は禁煙で、屋外の灰皿付きゴミ箱付近で喫煙できます。
まとめ
レンタカー無し、SNAPPERカード無しでも行ける、ウェリントン滞在2泊3日の観光プランをご紹介しました。
ニュージーランド縦断の旅で北島と南島をフェリーで移動する方にとっては、必ず滞在する場所になります。
ウェリントンには美しい自然、芸術文化、カフェやクラフトビールを楽しめるスポットがたくさんあります。もう1日滞在できるなら、ロード・オブ・ザ・リングの映画ロケ地を巡るツアーや、野生のオットセイに出会えるサファリツアーに参加してみるのもおすすめです。
KKday や KLOOK などのチケットサイトを利用すれば、人気観光スポットをお得に楽しむことができますので、ぜひ活用してみてください。
短期滞在でウェリントンの素晴らしさを存分に味わいたい方や、ニュージーランド旅行をする方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
ニュージーランド縦断旅行で使えるフェリーと鉄道のチケットはこちらがお得です。
▶ ウェリントン⇔ピクトン フェリー利用チケット
▶ ノーザンエクスプローラートレイン 乗車チケット(オークランド⇔ウェリントン)
出発前に、ニュージーランド旅行の必須アイテムをチェック!
・電子渡航認証(NZeTA)を申請・取得する
・入国審査カード(NZTD)を提出する
▶ ニュージーランドで使える eSIM を予約する
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