No.39 – LEHUA（レフア）のキーワードは、イニシエーション（通過儀礼）。
レフアとはオヒアの樹に咲く赤い花のことです。カードの上に描かれていますね。溶岩が流れたところに最初に映える、生命力の強い植物です。
首飾りのレイにするととても美しいのですが、花の形状がとても繊細なので作るのにすごく大変なんだそうです。
カードの中央にあるのは、レフア島と呼ばれる三日月形の小さな島。ハワイ諸島の最も西にあるニイハウ島のやや北にある無人島です。太陽が沈む場所でもあります。
日没の夕陽が沈む光景は、１つの世界が完了し、新しいサイクルが始まることや、別の世界へ入る準備を意味しています。
イニシエーションって何？
なんとなく聞いたことのあるような、ないような言葉ですよね。
辞書では「ある集団や社会で、正式な成員として承認されること。また、その手続きや儀式。成人式・入社式はその一形態（出典：デジタル大辞泉）」と説明されています。
直訳では「通過儀礼」なのですが、ここでは分かりやすく「儀式」という言葉を使ってみようと思います。
「社会的な儀式」は「自分は一人前で、大人の仲間入りができる」と周りに認めてもらうために行うものです。結婚式もそうかもしれませんね。
レフアからのメッセージ
実は人生には「社会的な儀式」のほかに、自分の成長や進化のために必要な「魂レベルの儀式」もあるんです。失敗のようなできごとや人との出会いや別れといった、人生の転機のようなことです。
これらは形式的なものではないので、一見すると儀式ではないように思えるかもしれません。
しかし、精神的には大きく揺さぶられますよね。それを乗り越えることで、何か大切なことへの気づきだったり、新たな解決方法を見つけることになります。
魂レベルの儀式とは、他人にアピールするためのものではなく、自分の成長のために必要なできごとです。
それは避けては通れないことだったりもします。人はそれらを一つ一つ、クリアすることで成長しています。
描かれている植物たち
吹っ切れる！
マナカードを引いたときに、その前後のカードがヒントをくれることもあるんですが、1つ前の38番が苦闘、39番が通過儀礼って、なんだか重いテーマのカードが続いています。ただ、私の解釈ではちょっと言葉のニュアンスが違うんですよね。
38. PAPA&WAKEA 絶賛奮闘中！
レースの中盤、しんどいので今後のレース展開を悩んでしまう
↓
39. LEHUA（日没） 儀式催行中！
ラストスパート、なんか吹っ切れて振り返ることなくゴールへ
↓
40. KANE（日の出） 再スタート！
新しいストーリー、創造力豊かに次のチャレンジに果敢に挑む
例えばですが、教員採用試験を例にとりましょう。この試験に合格すれば、あなたは伝授を受ける側（教わる側）から、授ける側（教える側）に移行します。他の人に教える責任を持つ人になるわけです。
一方で、名残り惜しいかもしれませんが、もう学生ではいられなくなります。赴任先が決まれば、今までの友人とも離れ離れになるでしょう。気の置けない仲間と遅くまで語り合い、酒を酌み交わすこともなくなるかもしれません。
しかし、そこにこだわっていては新しい扉は開かないわけです。ある意味、今までを吹っ切ってチャレンジするしかないですよね。
そして、試験に合格したら、過去のあなたではなく、教師であるいまのあなたに集中するようにしましょう。もうあなたは新しいステージへと移行しました。創造力豊かに、あなたの望みを叶えていってください。
まとめ
儀式って非日常的であり、ちょっと過酷なところもありますよね。だから儀式を終えるまでは、日常的ではないことをやり遂げられるか不安になることもあります。
そもそもですが、儀式というのは準備、練習、訓練ができた人にしか訪れないものです。ですから、正々堂々と自信を持って儀式に臨んでください。
そのとき、１つだけ気をつけたいことがあります。次のステージに行くとき、後ろ髪を引っ張られたり、前のステージに引き戻すような力が働きます。そこで振り返ってはいけない。後ろ髪をひかれるその手を振り払ってください。それも儀式の行程の１つです。
あなたは今までよくがんばってきました。今のステージのラストスパート地点に差し掛かりました。あと少しで次の新しいステージです。前へ進んでください。
そして、もしあなたのそばで、儀式の過程にいる人がいたら、ぜひ寛容でいてあげてくださいね。
◎ハワイの神話を知ると、マナカードのメッセージがもっと分かりやすくなります。こちらおすすめの本です。
