~ 韓国第3の都市「仁川」観光がおもしろい!1日乗り降り自由なオープントップバスで、最先端都市と海辺の穴場レジャースポットを訪れる一人旅。車内の様子や料金、乗り方などをまとめてみた。
韓国旅行で訪れる人気の都市といえばソウルやプサンですよね。もし、韓国の穴場的な観光スポットを探しているのであれば、韓国第3の都市「仁川(インチョン)」がおすすめです。
高層ビルが立ち並ぶ近未来都市から、長閑な海辺の街まで、まだ日本人にはあまり知られていないスポットがたくさんあります!
今回、仁川市内を1日楽しめる便利な観光バス「仁川シティツアーバス〈海ライン〉」に乗ってきました。車内の様子や料金、乗り方など、実際に利用してみて分かったことなどをレポートします。
仁川シティツアーバスとは?
ソウルの西にある仁川広域市はとても面積が広く、東京23区の約1.7倍もあります。ちなみに仁川国際空港は、仁川の中心市街地からかなり離れたところにあります。
広大な仁川市内の人気観光地を、効率よく巡るのに便利なのが「仁川シティツアーバス」です。
途中の観光スポットで自由に乗り降りができる「循環コース」と、日帰りバスツアー型の「テーマコース」があります。
今回は「循環コース」の〈海ライン〉という路線に乗りました。オープントップの2階建てバスで、遊園地のアトラクションに乗っているかのように楽しむことができました。
「循環コース」の運行日とルート
循環コース(Circular route)には、仁川大橋を渡り仁川空港がある永宗島(ヨンジョンド)を周遊する〈海ライン〉と、仁川駅周辺の中華街や市場など街巡りに最適な〈仁川レトロライン〉があります。
[運行日]水曜~日曜 ※休み:月・火・新年・秋夕
[発着地]仁川総合観光案内所(松島セントラルパーク)
[ルートと発車時間]
・海ライン(Ocean Line)
10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00
・仁川レトロライン(Incheon Retro Line)
10:30 11:30 13:30 14:30 15:30 16:30
「循環コース」のチケットの買い方と料金
仁川シティツアーバスのチケットは、松島(ソンド)セントラルパークにある仁川総合観光案内所、仁川駅観光案内所、ホームページ で購入できます。
ホームページから前日までに予約購入すれば、途中の仁川国際空港第2ターミナルから乗車することもできます。当日券は観光案内所で直接購入します。
循環コース (1日券) | 共通券 | 海ライン | レトロライン |
大人 | ₩12,000 | ₩10,000 | ₩5,000 |
子供・シニア | ₩10,000 | ₩8,000 | ₩4,000 |
日本円に換算すると、海ラインは1,000円程度、エトロラインは500円程度なので、とってもお得です!
■詳細はホームページで確認できます
→ Incheon City Tour(英語・韓国語)
⚠️日本語訳のページは、情報が古いままのようです。※2024年7月現在
循環コース〈海ライン〉の乗り方
海ライン(Ocean Line)に乗るには、発着地点となる松島セントラルパークの「仁川総合観光案内所(Incheon Tourist Information Centre)」へ行きます。
仁川総合観光案内所へ行く
ソウル駅から地下鉄1号線で富平(プピョン)駅へ、仁川地下鉄1号線に乗り換えてセントラルパーク駅で下車。所要時間は約90分です。
仁川国際空港からは6777番のバスで約30~40分、セントラルパーク駅バス停で下車します。
仁川総合観光案内所へは3番出口を出てそのまま直進するのですが、ちょっと振り返ると驚きの光景に出くわします。
松島地区のシンボル的な建築物「トライボウル」です。
ここは後ほどゆっくり見学するとして、トライボウルを背にして道なりにそのまま直進します。
徒歩1分ほどで、「仁川都市歴史館」があります。ここは無料で見学できる博物館です。
ここも後ほどゆっくり見学するとして、仁川都市歴史館の前を通り過ぎます。
そのすぐ隣に「仁川総合観光案内所(Incheon Tourist Information Centre)」があります。
観光案内所までは、セントラルパーク駅の3番出口から徒歩2~3分で到着します。
今回はチケットを事前予約しなかったので、こちらの仁川総合観光案内所で直接購入しました。
チケットを購入する
観光案内所に入るとすぐ正面にチケットカウンターがあります。日本語が話せるスタッフさんはいませんでしたが、英語を話せる方はいました。
案内所には9:30ごろ到着したのですが、あいにく10:00発のバスは満席とのこと。次の11:00発のバスがとれました。
バスの時間まで1時間半ありましたが、すぐ隣の歴史館を見学したり、セントラルパークを散策できるので、退屈することはありませんでした。
乗車券と整理番号を渡されます。これを持っていったん外に出て、バス停の前にいるガイドスタッフに見せるよう案内されました。
このスタッフさん(かなりイケおじ!)がとても親切で、私が日本人だと分かると流暢な英語で乗り降りの仕方などを詳しく教えてくれました。
発車時間の20分前に、このバス停に集合するよう伝えられました。
バスの乗り方
バス停では20分前から番号を呼ばれ始めます。自分の番号を呼ばれたら、ガイドスタッフに整理券を渡してバスに乗車します。韓国語で呼ばれるので、自分の番号の韓国語の発音を知っておくと良いです。
座席は自由席です。この日は天気が良かったこともあり、オープントップの2階席が人気でした。2階席の前方と1階席は屋根付きの構造です。
車内ではWi-Fiが使えます。ツアーバス内では飲食は禁止です。
バスは赤と青の2種類の車体があるようです。
バスは一方向の循環ルートで、お目当ての観光スポットで降りて自由に観光し、降りたところで次のバスに乗るを繰り返します。
途中下車せずに乗りっぱなしで一周してもOKです。
循環コース〈海ライン〉の観光スポット
松島(ソンド)セントラルパーク
仁川総合観光案内所のある「松島セントラルパーク」は、高層ビルが立ち並ぶ都会の真ん中に造られた大きな公園です。
海水を引いて造成した人口湖の周囲は遊歩道になっていて、散歩したりジョギングしたりする方を多く見かけました。
公園の周りを囲むようにそびえ立つ高層ビル群のは圧巻!まるで近未来にタイムスリップしたかのような光景です。
仁川総合観光案内所から徒歩5分ほどのところには松島韓屋村があります。ホテル、レストラン、カフェ、庭園などが集まった複合施設です。韓屋建築と高層ビルのコントラストがおもしろいです。
松島コンベンシア
バスは松島セントラルパークを半周するように走り、松島コンベンシア(展示場)前に停車します。
このエリアには、国際展示場やCOSCOタワーなど、松島国際都市のシンボル的な施設や建物が集まっています。
松島コンベンシアを過ぎると、高層ビル群の中を走り抜けます。
様々なデザインのビルは見ていて飽きません。正直、すごい光景です!
ビル群を抜けると高速道路に入り、仁川大橋に向かいます。
仁川大橋
仁川大橋は松島地区と仁川国際空港のある永宗島の間を結ぶ、約20kmもの長大な橋です。この辺りの海は干潮時だと見渡す限りの干潟が広がります。世界5大干潟に数えられているのだそうです。
まるで海の上を渡っているかのような爽快感を味わえるのですが…
ここは高速道路です。多少ゆっくり走っているとは言え、オープントップの部分は想像以上に強風でした。サングラスとウインドブレーカーを携帯しておくことをおすすめします。
仁川国際空港第2ターミナル
永宗島(ヨンジョンド)に入ると、仁川国際空港の第2ターミナルに停車します。シティツアーバスのバス停は1階の4番出口付近にあります。
ホームページから事前予約することで、ここから乗車することも可能なようです。
シティツアーバスは仁川空港第1ターミナルには停車しないので注意が必要です。
インスパイア・エンターテインメント・リゾート
仁川国際空港第2ターミナルを出たバスは、インスパイアというリゾート施設に停車します。2024年3月にオープンした超大型複合リゾート施設です。
建物内に一歩入ると、絢爛豪華なメインロビーに驚きます!異世界に来たような感覚です。
この先には、ホテル、アリーナ、屋内ウォーターパーク、カジノ、ショッピングモール、レストランなど様々な施設があります。
建物内は壮大で幻想的な空間が続いており、至るところに現代アートを見ることができます。ただ歩いているだけでも十分楽しめます。
ここに2時間ほど滞在しましたが、すべて見て回っていると時間が足りないほどでした。今度また機会があればゆっくり滞在しようと思います。
乙旺里(ウルワンリ)海水浴場
バスは仁川国際空港がある島の西側を走ります。乙旺里海水浴場のバス停では、子供連れのファミリー層が多く乗り降りしました。ビーチへは徒歩3分ほどです。
乙旺里海水浴場は約700メートル続くビーチ。訪れた時は6月でまだシーズンオフにも関わらず多くの行楽客で賑わっていました。
ビーチ沿いには海鮮系の飲食店がズラリと並んでいます。
ここでは貝焼き(チョゲクイ)や海鮮鍋(ヘムルタン)、刺身(フェ)など、新鮮な海の幸を堪能できます。
私は韓国風海鮮うどん(ヘムルカルグクス)をいただいたのですが、アサリやハマグリなどが驚くほどたくさん入っていて、大満足の一品でした!
ウルワンリはどこか懐かしさを感じる海辺の街。日本語は通じないお店がほとんどですが、ビーチを眺めながら新鮮な魚介類を食べられる、おいしい楽しいスポットです。
舞衣島(ムウィド)入口
乙旺里を出たシティツアーバスは、田畑が広がるのどかな風景の中をしばらく進みます。
すぐ近くに仁川国際空港があるとは思えないほどのんびりしています。
浮上式鉄道(休止中)の高架と小さな集落が見えてきたところでバスは停車します。龍遊(ヨンユ)という街で、舞衣大橋の入口にあたります。
ここから舞衣島へは路線バスに乗り換えます。トレッキングやハイキング、釣り、潮干狩りなどのレジャーを楽しめるそうです。
この先バスは、防波堤の上に造られた道路を快走し、仁川国際空港第1ターミナルの近くにある「パラダイスシティ」へと向かいます。
パラダイスシティ
パラダイスシティは、ホテル、屋内遊園地、ショッピングプラザ、スパ、クラブなど、様々な施設が入った超大型複合リゾート施設です。外国人専用カジノがあることでも知られています。
仁川国際空港の第1ターミナル側にはパラダイスシティ、第2ターミナル側にはインスパイアと、両ターミナルの近くにそれぞれ大型リゾート施設が揃ったことになります。
今回はここを訪れることはできませんでしたが、今度機会があればまた来たいと思います。
パラダイスシティを出発すると、バスは再び仁川大橋を渡り、松島エリアへと戻ります。
Gタワー(IFEZ PR Center)
松島エリアに戻ってきたバスは、COSCOタワーと並ぶもう1つのシンボル「Gタワー」前に停車します。
Gタワー33階には無料の展望台があり、松島の高層ビル群とセントラルパークの全景を観賞できます。
実際に訪れてみると、ここは本当に韓国なのか!?と疑うような景色が広がっています。
セントラルパークの正面にそびえ立つCOSCOタワーは圧巻です!
この光景が無料なのも嬉しいですが、さらに夜景も美しいと評判なので、夕方に来るのもおすすめです。
Gタワーは松島セントラルパークの端に位置しており、ここから仁川総合観光案内所へは徒歩圏内です。
公園内の遊歩道を散策したり、トライボウルや仁川都市歴史館を見学したりしながら観光案内所へ戻ることができます。
まとめ
仁川の観光スポットを巡る「仁川シティツアーバス(海ライン)」に乗ってみました。正直な感想を述べると、
●良かった点
・高層ビル群、豪華リゾート、海辺など様々な観光スポットを、1,000円ほどで効率よく訪れることができる
・途中乗り降り自由で、各スポットの滞在時間を自由に設定できる
・日本人観光客があまりいない穴場の観光ルートを満喫できる
●注意する点
・ホームページの日本語訳ページの情報が古いまま(停車スポットなどの情報が違う)
・日本語を話せるスタッフさんがいない(韓国語か英語で簡単な旅行会話ができると安心)
・仁川大橋を渡るときは強風を受ける(ウインドブレーカーなどを携帯しておくことをおすすめ)
地元の人気スポットを訪れましたが、日本人観光客にはまだあまり知られていないこともあり、ローカルな韓国旅行を存分に味わうことができました。あまりに楽しかったので、ぜひまた乗ってみようと思っています。
ソウル旅行のリピーターさんで、今までと違った穴場エリアを訪れてみたい!という方にはおすすめですよ。
【施設情報】
仁川シティツアー
인천시티투어
ホームページ(英語・韓国語)
[運行日]水曜~日曜 ※休み:月・火・新年・秋夕
[発着地]仁川総合観光案内所(松島セントラルパーク)
⚠️韓国ではGoogleマップの徒歩ルート検索ができないので、NAVER Map(ネイバーマップ)アプリをダウンロードしておくと便利です。
航空券・ホテル・ツアーの予約
■仁川で人気のレジャースポットや交通チケットは、KKday や KLOOK などのチケットサイトから、事前購入しておくのがおすすめです。ソウルやプサンの人気バスツアーもお得に利用できます。
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