台湾×鉄道旅｜Taiwan PASSでぐるっと一周！（宜蘭周辺）

Taiwan PASSは特急列車にも乗り放題！基本的に指定席なので、特急券は別途窓口で購入します。

ちなみに、普悠瑪号は「自強（普悠瑪）」、新自強号は「自強（3000）」と表記されるようです。

車体は、白と黒のツートンカラーを基調としたシンプルかつ現代的なデザイン。先頭部分は丸みを帯びた流線型でかっこいいですね！

車内は落ち着いたグレー系のモケット座席が並び、全体的にクリーンで落ち着いた雰囲気。座席間隔は、従来の自強号（E1000型）に比べるとややタイトに感じますが、最新車両ならではの清潔感と統一感あるデザインです。

駅を出てまず驚くんですが、なんと、駅舎の屋根から巨大なキリンが首を出しています！

これは、宜蘭出身の人気絵本作家ジミー・リャオ氏作品世界を再現したアートなんだそうです。

駅前には幾米広場（Jimmy Plaza）があり、ジミーさんの世界にどっぷり浸かれます。カラフルなアートやユニークなオブジェがあちこちにあって、のんびり散策するだけで楽しいです。

宜蘭駅から約10分の羅東（ルォードン）駅で下車。中規模の地方都市といった雰囲気で、駅周辺には飲食店やショップが立ち並び、ほどよく賑わっています。

ところで、台鉄の主要駅には「行李房」という荷物預かり所があるのをご存知でしょうか？

羅東駅西口の1階にはコインロッカーもありましたが、今回初めて行李房を利用してみました。1日あたり30〜70元（約135〜315円）で利用できます。

対応してくれた職員さんも親切で、手続きはとてもスムーズ。キャリーケースを預けて、身軽なスタイルで観光スタートです！

宜蘭伝芸園区へは、羅東駅東口の駅前バス停、または徒歩5分ほどの距離にあるバスターミナルからアクセスできます。

ただし、駅前すぐのバス停は本数が少ないので、出発前にGoogleマップなどで時刻を確認しておくのがおすすめ。バスターミナルからの方が本数も多く便利です。

羅東バスターミナルにはコンビニやカフェも併設されていて、バスを待つ間も快適に過ごせます。施設自体は新しく、明るくて清潔感のある空間。全体的に開放的で、居心地のよい雰囲気です。

宜蘭芸術園区へ向かうバスには、一般的な路線バスとマイクロバスの2種類がありますが、どちらも「宜蘭好行3日券」で乗車可能です。

「宜蘭好行3日券」は、宜蘭県内の公共交通に加えて、台北・新北・基隆市内を結ぶ鉄道（台鐵）や、人気の平溪線、桃園空港・台北市街と宜蘭市内を結ぶ高速バスも利用できます。

バスはおおよそ30分〜60分間隔で運行されていて、帰りも行きと同じバス停です。バス停から施設の入口まで200メートルほど歩きます。

宜蘭伝芸園区（国立伝統芸術センター）は、台湾の伝統文化や工芸を体験できる大型のカルチャーパークです。

昔ながらの街並みを再現したエリアや伝統芸能のステージ、職人の工房、お土産ショップ、グルメスポットなどが集結しています。

事前にKlookで入園券を購入しておきました（直前の購入もOK）。現地で買うよりもお得な割引価格なんです！

チケットカウンターの行列は横目にスルーして、入口でスマホのQRコードを見せるだけで入場OK。とてもスムーズで快適でした。

園内には日本統治時代に建てられた西洋建築と台湾の伝統建築が融合した、昔ながらの街並みを再現したエリアが広がっています。

駄菓子屋や雑貨店、お土産店が並び、昭和風の看板や内装が懐かしさを演出しています。

お寺や舞台もあり、さまざまな行事やパフォーマンスが開催されています。

また、資料館や工房では伝統工芸の体験教室も行われていて、台湾の芸術文化に触れられるスポットが充実しています。

園内に造られた大きな池では遊覧船が運航されていて、水上からのんびり景色を眺めることもできます。今回は乗らなかったのですが、歩き疲れたときに一息つきながら楽しめるアクティビティです。

赤と白のスタイリッシュな車体の普悠瑪（プユマ）号。ほんとにカッコいい！
初めての乗車に、少し緊張しつつも期待が膨らみます。

車内には通常の2列席のほか、グループ旅行に便利な4人用ボックス席（テーブル付き）もあります。
今回はたまたま1人でこの席に！思いがけないラッキーでした

この区間では深い山々から流れ出る大小の河川をいくつも渡りながら進みます。遠く太魯閣渓谷の山々も望めることがあり、まさに大自然を走る鉄道旅です。

車窓のすぐ外には、海と断崖が迫る絶景ポイントも。場所によっては線路のすぐ横が海！というダイナミックな区間もあり、乗っているだけで感動します。

切り立った岩肌が線路のすぐそばまで迫る区間。思わず息を呑む迫力ある風景が続き、車窓から目が離せません。

東海岸の自然を堪能しながら走ること約70分、終点の花蓮駅に到着。近代的なデザインの巨大な駅舎です。

台北から花蓮までは運行本数が多いですが、ここから南へ向かう列車は少なくなります。