~「島根は車なしでも楽しめる?」まずは羽田から萩・石見空港へ。津和野まで公共交通で向かう実際のルートと乗り継ぎを解説!

「島根は車がないと観光しづらい」と言われることが多く、実際にモデルコースを調べてもレンタカー前提の情報が目立ちます。
そこで今回は、あえて車を使わずに旅をしてみることにしました。2泊3日で、羽田空港から萩・石見空港へ飛び、津和野、浜田を公共交通で巡り帰路につく行程です。
今回は旅の初日、空港から津和野へ公共交通で向かう実際のルートや所要時間、乗り継ぎの流れを、体験ベースで順を追って紹介していきます。
東京から津和野へのアクセス
羽田から萩・石見空港へ飛び、バスとローカル列車を乗り継いで、津和野を目指します。
移動スケジュール(2026年3月)
8:55
10:30
11:05
11:23
11:47
12:29
※萩・石見空港⇔津和野駅には、乗合タクシー(KoiKoiタクシー)もあります。航空便到着後約10分後に出発し、所要時間約50分。予約制ですが1名でも運行します。
▶ 萩・石見空港(公式サイト)
※航空便や季節ダイヤにより接続が変わる場合があります。利用前に最新時刻の確認をおすすめします。
1日目|石見空港から津和野へ
羽田からの早朝便で萩・石見空港に到着。空港から津和野までは、公共交通でも十分アクセス可能です。
羽田空港からスタート
朝の羽田空港第2ターミナル。萩・石見空港行きはANAのみの運航です。7時に到着した時点ですでに搭乗客の姿が多く見られました。
出発前にパワーラウンジでゆったり過ごそうかと3階へ上がったところ、偶然見つけたのが「Cafe Lounge Gate 53」。
少し小腹が空いていたので予定を変更し、こちらでモーニングを取ることに。ライ麦パンのホットドッグセットをいただきました。
飛行機が間近に見える抜群のロケーションで、しかも空港内で1,000円以内というのもありがたい。カウンター席には電源もあり、出発前の時間を落ち着いて過ごせました。
今回の搭乗はバス移動。滑走路を横目に進むと、いよいよ旅が始まる実感が湧いてきます。
機体は全日本空輸のエアバスA320。146席の機材ですが、ほぼ満席で想像以上の利用客の多さに驚きました。
今回は窓側席を予約していたので、晴天の空の下、地上の景色もよく見えました。
萩・石見空港に到着
約1時間半で萩・石見空港に到着。
この空港、正式名称は石見空港ですが、愛称として「萩・石見空港」が使われています。ちなみに「石見」は「いしみ」と読みたくなりますが、正しくは「いわみ」です。
とってもコンパクトな旅客ターミナル。羽田空港とのギャップに少々驚きます。搭乗していた乗客が去ると、空港は一気に静かな雰囲気に変わりました。
外観はこちら。萩・石見空港の旅客ターミナルは、三角屋根の範囲にほぼすべての機能が集約されています。
空港は小高い山の上に造られており、周囲には空港施設以外の建物は見当たりません。
到着口から外に出るとすぐ目の前が益田駅行のバス乗り場です。動線はとても分かりやすく、初めてでも迷う心配はありません。
出発時刻になったのですが、乗客はなんと私ひとり。100人以上いたはずの搭乗者のほとんどは駐車場へ向かったようでした。地方の公共交通の現状を目の当たりにしました。
空港から山を下るとすぐに益田市街へ。約15分で益田駅に到着しました。
益田駅前のホテルにキャリーケースを預かってもらい、これからJR山口線に乗車して津和野駅を目指します。
山口線で津和野へ
津和野駅までのきっぷを購入します。益田駅には駅員さんはいらっしゃいますが、窓口業務は行っていないようで、切符は自動券売機で購入します。
SuicaやICOCAなどの交通系ICカードは使えません。久しぶりに近距離の紙のきっぷを買いました。
ホームにいたのは年季を感じる1両のディーゼル車両。国鉄時代に製造された車両が今も現役で走っています。車体の朱色は、鉄道ファンの間でタラコ色と呼ばれています。
車内も昔ながらの雰囲気で旅情満点!発車すると列車は山あいを縫うように走り、車窓にはのどかな風景が続きます。都市部とは時間の進み方が少し違うように感じられました。
約40分の乗車で津和野駅に到着しました。レトロなデザインの駅名標が、旅情をそそります。
萩・石見空港から津和野まで、空港バスとJR山口線を乗り継ぎ、所要時間は約1時間でした。
「地方は車がないと厳しい」というイメージがありますが、この時間帯はバスと列車の接続がよく、公共交通でも思った以上にスムーズに移動できました。
津和野駅
津和野は「山陰の小京都」と呼ばれる人気の街で、津和野駅はその玄関口です。SLやまぐち号の終着駅としても知られ、観光の拠点となっています。
近年リニューアルされたばかりで、とてもきれいな駅舎です。木材がふんだんに使われ、堂々とした佇まい。屋根の赤い瓦は、この地方でよく見かける石州瓦です。
意外だったのは、この駅が2021年から無人駅になっていること。駅員さんはいませんが、観光案内スペースで津和野町観光協会の方がきっぷの簡易販売を行っていました。
観光案内スペースには、たくさんのパンフレットや観光情報のほか、津和野駅のジオラマもありました。
駅舎内には待合室とコインロッカーもあります。ここには売店もありますが、営業は土日祝のみとのことで、訪れた時は閉まっていました。営業していれば、お土産品や鉄道グッズの販売もしているそうです。
駅を出ると杉の木がふんだんに使われている車寄せと回廊が伸びています。右手にあるトイレ棟の2階には小さな展望スペースがあります。
ここから津和野駅を発着する列車を見ることができます。SLやまぐち号の運転日には多くの人で賑わうようです。
駅前には蒸気機関車が展示されていました。1973年に山口線で最後に運行したものだそうです。「D51形=デゴイチ」と呼ばれ力強さで人気を集めたSLです。
機関室に入ることもできます。複雑な金属の機構がむき出しで、迫力のある造りに圧倒されます。
駅から徒歩5分のところに転車台があります。SLやまぐち号が運転される日は実際に稼働する様子を見ることができるそうです。
まとめ
羽田空港から萩・石見空港へ飛び、連絡バスで益田駅、さらにJR山口線へと乗り継いで無事に津和野へ到着しました。
東京を朝の便で出発すれば、お昼には到着できます。島根県の山あいに位置しながら、予想以上にアクセスがスムーズだったのは今回の大きな発見でした。
地方は公共交通機関の本数が限られますが、空港や鉄道との接続が考慮されたダイヤ構成は、車を利用しない観光客にとって非常にありがたいものです。
いよいよここから津和野観光のスタート。まずは、城下町の通りや水路沿いの風景を歩いて巡ります。
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