～ 最高速度300km/hで走り抜ける人気のアクセス！台北駅での乗り方や台鉄台中駅へ移動する方法もご紹介。
台湾にも新幹線が走っているのをご存知ですか？
台北から高雄までを最高速度300km/h、最短約90分で結ぶ「台湾高速鉄道」のことです。
今回、台北駅から乗車して、台湾中央部にある台中駅まで、台湾の新幹線「高鐵」で移動してみたので、その様子をご紹介します。
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台湾新幹線（高鐵）とは？
2007年に開業した「台湾高速鉄道」。正式には「台灣高速鐵路」ですが、略して「台湾高鉄」「高鐵」、英語の”High Speed Rail”から「HSR」と呼ばれています。
海外で初めて日本の新幹線技術を導入した経緯から「台湾新幹線」とも言われています。
台北市の南港駅から高雄市の左営駅までの345kmを、最短約90分で結び、駅数は12駅あります。
車両は東海道・山陽新幹線の700系の改良型ということもあり、デザインや内装は日本の新幹線とほぼ同じように見えます。
座席も、自由席、指定席、ビジネス（グリーン車）の３種類で分かりやすいです。
自由席の場合、停車駅の違いによって「のぞみ」「ひかり」「こだま」のような種別が無いので、必ず停車駅を確認してから乗車しましょう。
※切符の買い方はこちらを参考にしてください。
高鐵の台北駅は地下にある
台湾鉄道の中心駅「台北駅」には、台湾高速鉄道（高鐵）のほか、台湾鉄道（台鐵）、台北メトロ（MRT）、桃園空港MRTが乗り入れています。
堂々たる駅舎ですが、ホームや改札口はすべて地下にあります。
駅舎内に入ると、飲食店やお土産店などの様々なショップがあります。
改札を通ると売店などがあまり無いので、必要なものがあれば、先に購入しておくと良いです。
中央は大きな吹き抜けのホールになっています。よくイベントが開かれているようです。
１階にある窓口は台鐵(在来線)専用の切符売場です。
高鐵(新幹線)のチケットカウンターと改札口は、地下１階と地下３階、ホームは地下４階にあります。
台北駅の地下はとっても分かりにくいので、とにかく【高鐵／HSR】の案内を頼りに進んでください。
地下３階（B3）には、高鐵、台鐵、MRTの３つの改札口が向かい合うような形で配置されており、MRT から乗り換える時にとても便利です。
自動改札は上から出てきた乗車券を受け取るとゲートが開く仕組みです。
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⚠️地下３階から地下１階や地上の駅舎に出たい時には、ほぼ確実に迷子になります（笑）。改札口付近に直通の階段やエスカレーターが無いので、地下通路（地下街）を通りながら、１フロアずつ上がってください。
もし、台北駅の地下から地上に出る際に迷った時は、とりあえず「M1」出口を目指すと駅舎の北側に出られます。
台湾新幹線の車内
プラットホームは中国語で「月台（ユエタイ）」と言います。ホームには日本の新幹線と同じように、次の列車と車両の停止位置が記されています。今回は自由席に乗りました。
台湾新幹線のカラーリングはオレンジとブラック。カッコいいですね！
普通車（指定席・自由席）は横５列で、車両の中は東海道・山陽新幹線とほぼ同じ雰囲気！
あまりに同じすぎて、ここは本当に日本じゃないのか？と不思議な気持ちになります。
平日の昼間でしたが、自由席はほぼ満席でした。
車内ではWi-Fiが使えます。普通車の座席にはコンセントはありませんが、４号車と12号車にスマホ用の充電ルームがあります。
車内販売もありました。日本ではどんどん無くなっていますが、やっぱりあると嬉しいです。
台北から台中までの乗車時間は、途中停車駅が少ないタイプで40分ちょっと。あっという間です。
改札を出る時ですが、自動改札機で使用済みきっぷは回収されません。入場する時と同じようにひょこッと出てきます。
台湾では使用済み切符を領収書としてみなす習慣があるので、持ち帰り方式にしてあるんだそうです。
台中駅は２つある！
高鐵(新幹線)の「台中駅」に着きましたが、ここは市街地の郊外にあたり、台鐵(在来線)の「新烏日駅」、台中捷運(MRT)の「高鐵台中站駅」と接続しています。
台中の中心市街地へは、台鐵に乗り換えて４駅先の「台中駅」、または捷運で「市政府駅」などへ向かうことになります。
とっても広くて明るい高鐵の台中駅
駅構内にはショップや飲食店がたくさんあってとても賑わっています。ファミマ、スタバ、モス、マック、大戸屋、丸亀製麺、ミスド…まるで日本にいるみたいです。
高鐵(新幹線)の「台中駅」は、台鐵(在来線)の「新烏日駅」、台中捷運(MRT)の「高鐵台中站駅」と直交しています。
改札口は２階にあり、屋外と屋内に連絡通路があります。駅の外に出ると、のどかな風景が広がっています。
高鐵(新幹線)の改札を出て、屋内の連絡通路を進むと、右側に台中捷運(MRT)の乗り場があります。
車両の絵が描かれていて、アトラクション乗り場のようなかわいらしいエントランスです。
連絡通路にもカフェやコンビニなどのショップが点在しています。
鉄道グッズのショップもありました。お土産、雑貨、模型、Tシャツ、ガチャガチャなどいろいろ揃っていて、鉄道ファンでなくても楽しめます。
連絡通路をそのまま直進すると、台鐵(在来線)の「新烏日駅」です。
高鐵と台鐵は運営会社が違うので、切符を改めて購入します。台鐵では悠遊カードが使えます。
台中駅に向かう台鐵の列車は、１時間に３本～５本程度運行されています。発車時刻が毎時〇分のようにパターン化されていないため、運行間隔はけっこうバラバラです。
台鐵とMRTの駅は隣り合っていて、台鐵のホームからMRTの列車を見ることができます。
台鐵の台中駅へは10～15分ほどで到着します。
台鐵の台中駅は解放感たっぷりの近代的な駅で、たくさんの人々が行き交っていました。
すぐ隣にはレトロな赤レンガ造りの旧駅舎も保存されているので、今度またゆっくり見学しようと思います。
駅弁を買ってみよう！
台湾にも駅弁の文化があります。新幹線の車内で食べてもOKです。台北駅や高鐵台中駅の構内には有名な駅弁販売店があります。
●高鐵便當
台湾新幹線の駅弁「高鐵便當」売場が、台北駅の地下１階改札口付近と地下３階の改札内に、高鐵台中駅の構内にあります。
台湾駅弁の王道、排骨便當（ポークリブ弁当）のほか、チキンカツ弁当、エリンギ炒め菜食弁当があります。
車内販売もされていますが、いずれも購入できる時間帯は10:30～13:00、17:00～19:00です。
●台鐵便當
台湾で最もメジャーな駅弁屋が「台鐵便當本舖」です。台北駅には１階、地下１階、地下３階に計５店舗もあります。
台鉄弁当は、ざっくり分けると、豚肉系、鶏肉系、魚系、菜食系があるのですが、やはり排骨便當が人気のようです。
甘辛醤油味のポークリブと、煮卵丸ごと一個がドーン！副菜が弁当によってアレンジされています。
台湾の駅弁は値段が安くて、おいしくて、けっこうお腹いっぱいになります。
列車内で食べても良し、駅のベンチや広場で食べても良しです。
まとめ
実際に台湾新幹線（高鐵）に乗って、台北駅から台中駅まで移動してみました。
車内の設備や安定した走行っぷりは、まるで日本の新幹線に乗っているような感覚。あまりに同じすぎて、台湾にいることを忘れてしまうほどでした。
ただ、台湾で生活する人々だけでなく、観光客にも大人気の交通手段だけあって、比較的混雑していることが多いようです。
平日の昼間の自由席に乗車したのですが、ほぼ満席状態。絶対に座りたいなら指定席を確保することをおすすめします。
今度また乗るときには、ぜひビジネス車（グリーン車）に乗ってみようと思います。座席が横４列でスペースが広く、さらにお菓子とドリンクのサービスがつくそうです！
■リンク集
・台灣高速鐵路 ホームページ（日本語）
乗車券はチケットカウンターのほか、自動券売機で現金、またはクレジットカードで購入できますが、【KKday】や【Klook】などのチケットサイトを利用して、事前購入しておくのがおすすめです。
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