No.15－‘AWA（アヴァ）のキーワードは、供物／生贄。
ちょっと怖い感じのキーワードですが、マナカードにはネガティブなカードはありませんからね、安心してください。
AWA（アヴァ）とは植物の名前です。カードの下側、左右に描かれている葉っぱです。黒い茎のアヴァは男性を、緑色の茎のアヴァは女性を意味するのだそうです。
神様の大好物「アヴァ」
アヴァの根茎からつくる飲物にはリラックス効果、鎮静効果があり、飲むと酔ったような状態になるそうです。この飲み物も「アヴァ」と言います。古来から酒代わりにアヴァを飲む習慣がありました。
また、治療や儀式にも使われたり、神々の好物とされるなど、ちょっと日本のお神酒のような存在でもあったようです。特にハワイ四大神のうちのカネ（No.40-KANE）とカナロア（No.12-KANALOA）は大好物だったと伝えられています。
アヴァのメッセージ
カードの中央には、何やら人々が集まっていますね。場所はヘイアウと呼ばれる石を積み上げて造られた神殿。そこで宗教的な儀式が行われようとしています。
女性が注いでいるのがアヴァです。治療や儀式に用いられる神聖な飲み物でしたね。神々の好物でもありますから、神に捧げる供物の中でも最も喜ばれるものとされています。惜しげもなく気前よく注いでいます。
このアヴァのカードの意味すること、まさにこの瞬間の心境なんです。
神様に捧げるお供え物、無心で準備していますね。何かと等価交換しようとか、神様と取引しようとか、そういう見返りを求めていないわけです。
アヴァのカードは、感謝として捧げるものはお供え物（供物）ですが、見返りを期待して捧げるものは生贄だと言っています。
あなたの行動は、純粋に素直にやりたいからやるという、自分の内面から湧き上がるものでしょうか？それとも、見返りがあるからやる、なければやらないといった損得勘定でしょうか？
善悪ではありません。ただ、その視点で一度、自分の行動を見直してみよう、そこに何か気づきがあるよと、アヴァのカードは教えてくれています。
自分が生贄にならないように
さて、この供物と生贄の関係を、人間関係に当てはめてみましょう。ご夫婦やパートナーとの関係はどうでしょうか？
純粋に一緒にいたいからいる？それとも、一緒にいれば何かが手に入るという駆け引きの関係？
ちょっとドキッとした方もいらっしゃるかもしれませんが、このアヴァのカードは人間関係でお悩みの時に出てくることが多いんです。
「あなたのために私はここまでしてあげたのに！」とムカつくのは、「これだけのことをするから、これだけ返してくれるだろう」という期待が前提にあった証拠。それに対して、期待以上の見返りがなかったことを相手のせいにしているわけです。
これって完全に他人軸の行動で、見返りが想定より多いか少ないかという、相手の反応によって、自分の価値が変わっちゃっています。
純粋に「したいからする」という「能動的」「自発的」な行動であれば、見返りがあろうがなかろうが気にならないんですよね。相手の反応によって、自分の価値は変わりません
いまあなたの行動は「しなくてはいけないからする」「するべきだからする」という「他動的」「受動的」な行動で、まるで自分が生贄かのようにがんじがらめになっていませんか？
「自分が本当にしたいことは何なのか？」ということを、このタイミングで思い出してみましょう。
まとめ
自分が生贄になっちゃうことって「ふつうはこうだよね」とか「こうあるべき」という感覚が引き起こしやすいです。しかも、これを相手にも求めるからおかしくなる。
「わたしはここまでやったのだから、こうして（こう言って）くれるだろう」
だいたいそうならない（笑）。それは他人の行動を支配しようとしているからです。しかも、それでイラつくって、よく考えたらアホらしいですよね。
他の人に与えたものは自分に返ってきます。相手に見返りを求めると、相手も自分に見返りを求めます。
また、嫌々ながら自己犠牲をしてまで与えると、相手も自己犠牲しながら返ってきます。
大切なパートナーとそういう関係性というのはちょっとさみしいですね。
まずは自分自身を満たしてあげてください。自分の内面から湧き上がる、純粋な気持ちを大切にしてあげてください。そうすれば、満たされることはどういうことかが分かります。
さらに、自分の幸せをおすそ分けしようという余裕が生まれます。
それくらいがちょうどいいですよ。
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