No.21- LAMAKU(ラマク)のキーワードは、勝利(松明)。
なんだかカッコいいカードですね。勇ましい男性が松明(たいまつ)を持っています。その心臓は光り輝いています。
カードには松明の材料となる植物、ククイ、ティ、竹、ヤシが描かれています。ククイの実は油分(ククイオイル)をたくさん含んでいて、乾燥させたククイの実をティの葉で包んで、ココナツの葉脈で竹にしっかり留めて作っていました。
描かれている植物たち
いま本当に必要なことは何なのか?
ラマクとはハワイ語で松明のことです。松明は暗い夜に灯しますよね。だから、いまちょっとしんどい状況だったり、進む方向に迷いが生じていたり、そんな時に出やすいカードです。
しかしそんな中でも、松明を灯すことで、周囲は明るくなり、前が見えるようになります。燃える炎は暖かくもあり、勇気や希望が湧いてきて、歩を進めることができますね。
松明だから、ハイビームのように決して遠くまで見通せるわけではありません。明るく照らされるのは自分自身と自分の周囲です。だから、
「いま本当に必要なことは何なのか?」
そこにエネルギーを集中させてみてくださいと教えてくれています。
ラマクのキーワードは「勝利」です。そこに勝利へと導いてくれるヒントがありますよ。
ラマクからのメッセージ
ラマクの導く勝利、それは「啓発の知恵を曇らせる、すべての障害物を乗り越えて」得られるものだとマナカードの解説に記されています。
「知恵を曇らせる障害物」の1つが、思い込みや固定概念、偏見、そして不安や恐怖心です。例えば、
「こうでなければならない」「こうして当たり前」「こうに違いない」という決めつけとか、「できなかったらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」というネガティブな想像とかです。
もう1つ、「物質的なことだけにこだわるのではなく、内面の精神とのバランスをとる」ことで勝利を得られると、ラマクのカードは教えてくれています。
昔の話ですが、結婚相手のこだわり条件として三高(高学歴・高身長・高収入)とかってありましたよね。相手のダメ出し条件を探して、×印をつけてなんてやっていたわけで。三高って物質的な条件ばかりで、人柄や内面の強さといった条件は無い…。まあ、当時はそれがトレンドだったんですけれども、自分でご縁を遠ざけているようなものです(笑)。
ちょっと話が反れましたが、「知恵を曇らせる障害物」にもし思い当たるようであれば、そのこだわり条件を1つず手放してみてください。最終的には「本当に必要なこと」だけに絞れたらいいですね。
「自分にとっての真の勝利」が、こだわり条件への執着によって、歪んだり見えなくなたりしていないか?このカードが出たら、今一度自分に問いかけてみましょう。
いまできることに集中する
私がカウンセリングをした、あるクライアントさんの話を紹介させてください。コロナ禍で会社を退職され、なかなか再就職先が見つからず自信を無くされていました。そんな時に出たのがこのラマクのカードでした。
「いまだからできること、自分にとって最も大切なことは?」との質問に、「家族」とお答えになりました。今までのお仕事はとても忙しく、ご家族とのんびり過ごすという時間もなかなかとれなかったそうです。
「いまは家族と過ごす時間に集中してみましょう」。お子さんとサッカーをしたり、奥様と久しぶりにデートしたり。再就職が決まらないことに焦り、意気消沈する日々を送るのではなく、家族とたっぷり時間を過ごせることを噛みしめながら幸せな気分で過ごす。
そうしていると、再就職が決まりました。しかも、以前のクライアントさんから、ぜひうちに来てほしいと声がかかったのです。単身赴任とのことですが、ご家族が新たなチャレンジをとても応援してくれているそうです。
まとめ
松明は夜の暗闇の中で遠くからでもハッキリ見えます。自分にとっては足元しか照らされておらず、遠くまで見えないかもしれないけれど、遠く離れた場所にいる人にも目印になり、目標になります。
カードに描かれた輝く心臓は「真実の愛と内なる光」をあらわしています。
自分自身が周囲の状況に左右されたり、不安や恐怖で立ち止まってしまうのではなく、今できることに集中して、強い意志と勇気を持って前進してください。
自らが輝いていれば、その輝きは周りに勇気を与え、希望の光になります。そうすれば、あなたを必要とする人が、ちゃんとあなたを見つけてくれますよ。
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