No.3 – TAPA(タパ)のキーワードは、結合。
ラブラブな絵ですね~。ハワイの伝統的な結婚式では、この絵のように一枚の純白な布を新郎新婦に纏わせていたそうですよ。
この布は TAPA(タパ)というもので、ポリネシアの島々の伝統的な樹皮布です。ハワイでは「カパ」とも呼ばれます。タパは衣服や寝具などにも使われ、木の皮を剥ぎとり、木槌で叩いて作ります。
カードにはタパの原料となる植物(ママキとワウケ)、タパを作るための道具(イエクク、クア、オヘ・カーパラ)が描かれています。
ただ、このカード、奥が深いです!
タパづくりは重労働
タパ作りは主に女性の仕事で、月では女神ヒナ(No.41-HINA)がタパをたたいていると言い伝えがあります。
タパを作るには高い技量が必要で、さらに樹皮を叩いて伸ばすこん棒(イエクク)はかなり重く、重労働だったそうです。
それでも頑張って作る。自分のため、家族のため、もしかしたら見知らぬ誰かのため。女性はたくましいと思います。
ちょっとしんどいことがあっても、パートナーと結ばれるよ、つながりや結びつきが生まれるよ。そんな時にこのカードは出やすいです。
タパからのメッセージ
一見、ラブラブのこのカードですが、テーマはあくまでも樹皮布の「タパ」です。
絵をよく見て想像してほしいのですが、1枚の布で巻かれたこの状態がずっと続くとどうでしょう?
身動きがとれず窮屈ですよね。一人が倒れるともう一人も一緒に倒れてしまいます。いつしか依存関係になっていませんか?という注意報を出してくれているときにもよく出ます。
一方の行いがもう一方に影響します。だからこそ、自立したもの同士という境界線を設けましょうねということです。
親しき中にも礼儀あり、そういったコミュニケーションを意識してみましょう。
「ありがとう」が言えない関係になっていませんか?
私がカウンセリングをしている中で、ご夫婦やカップルで、最近コミュニケーションがうまくいっていないというお悩みを受けることがあります。
育ってきた環境がまったく違う2人です。もちろん意見が合わなかったり、悩みがあって当然です。
それでも、共に人生を歩んでいる相手なのですから、まずは「一緒にいてくれてありがとう」って伝えてみたら?」とアドバイス差し上げると、「そんなこと言えるわけがない!」と即答されてしまうことがあります。ちょっと悲しくなります。
深くお話を聞いてみると、自分のこだわりがいつの間にかエスカレートして、「こうでなければならない」とか「こうして当たり前」というハードルをたくさん作ってしまっている。それがバリケードのように積みあがっているんですね。
しかも、自分だけでなく相手にも強要していることによって、二人とも身動きがとれなくなっています。
もし思い当たるようであれば、「こうあるべきだ」を1つずつはずしてみてください。ちょっと身軽になることで、自分に余裕が出て、スッと楽になるはずです。
まとめ
すみません、私の個人的な感想なんですが、このカードが出てくると、松田聖子さんのチェリーブラッサムの歌詞が思い浮かびます。
「つばめが飛ぶ青い空は 未来の夢 キャンバスね
引用:チェリーブラッサム(歌詞の一部) 歌:松田聖子 作詞:三浦徳子 作曲:財津和夫
自由な線 自由な色 描いてゆく二人で
何もかもめざめてく新しい私
走り出した愛は ただあなたへと続いてる」
パートナーシップ、結びつきがテーマのタパのカード。2つが1つになるとき、変化し続けることを恐れないで、受け入れてみましょう。
そのためには、一度、自分自身を俯瞰して、自分の中のタブーとしていることに一度疑問を持ってみてください。
がんじがらめのルールから、自分も相手も解放されて、自由な線、自由な色を二人で描いてくださいね。
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