~ 国立台湾博物館〈鉄道部パーク〉|台北駅近くの新しい観光スポット。鉄道模型ジオラマと充実の展示資料。大人も子供も楽しめる台湾のてっぱく。
台湾には日本の新幹線をモデルにした高速鉄道が走っているように、台湾の鉄道は昔も今も日本と深い関わりがあります。
そんな台湾で「鉄道博物館」が新しい観光スポットとして注目を集めていると聞いて、実際に訪れてみました。
想像していた以上にマニアック(笑)いや、見ごたえがあって、鉄道ファンはもちろん、そうでない方にとっても十分楽しめるスポットです!
国立台湾博物館 鉄道部パークとは?
台北駅から徒歩10分ほどのところにある「国立台湾博物館 鉄道部パーク」。台湾の鉄道の歴史を紹介している鉄道博物館です。
台湾の国家文化財になっている、日本統治時代に建てられた「台湾総督府鉄道部の本庁舎」と、その跡地を整備して2020年7月にオープンしました。
レンガ造りの建物内には、歴史資料や実物の鉄道部品、列車内の再現、鉄道模型のジオラマなど、数多くの展示物があり、子どもから大人まで楽しめます。
■ 入場券はKKdayやKLOOKなどのチケットサイトで事前購入がお得です。
→ 国立台湾博物館〈鉄道部パーク〉のチケット
→ 国立台湾博物館(本館・古生物館・南門園区・鉄道部園区)セット入館チケット
庁舎の展示
庁舎1階 常設展示
館内に入ると、中央エントランスのレトロモダンで優雅な美しさに感動します。
1階には台湾の鉄道の歴史に関する展示が多くあります。清の時代に始まった鉄道の整備は、日本統治時代に本格化したそうです。
学ぶだけでなく、体感できる展示も数多くあります。
ひと昔前の急行列車「莒光号」の車内や、屏東県にある「竹田車站(駅)」をリアルに再現していて、レトロな雰囲気を楽しんだり、ノスタルジーに浸ることができます。
庁舎2階 常設展示
2階に上がると美しい廊下が真っ直ぐに伸びており、両側が展示室になっています。ここでも見どころは、大スケールの鉄道模型ジオラマです!
ジオラマルームに入ってみると、こんな光景が広がります!
街の風景や駅、線路、車両、車庫までとてもリアルに作られていて、細かいところまで見ればみるほど楽しくなります。定期的に照明が切り替わり、昼と夜の演出もあります。当時を光景を知っている方にとっては、懐かしくてたまらないのではないでしょうか。
2階にはジオラマの他にも、鉄道マニアにはたまらない数々の展示があります。その一部をご紹介します。
このほかにも、駅の案内放送や車内放送を聞けるコーナーや、車両のミニチュア模型やヘッドマーク、券売機などなど、どんな種類の鉄道マニアにも対応しています(笑)
2階の展示を見終えて再び1階に降りると、庁舎左側の端に出てきます。
ここでいったん庁舎から出て、売店に向かいます。鉄道マニアでない方にも楽しめるスポットがあります。
庁舎1階 特別展エリア
庁舎1階の左半分は特別展のエリアになっており、ここを抜けると正面玄関(出口)へと向かうようになっています。いったん敷地内の他の施設を巡って、最後に特別展を見るようにすると、効率良くまわることができます。
私が訪れた時は、台湾の森林鉄道の歴史展でした。特殊な車両や、林業とそこにかかわる人々の暮らしの様子を知ることができました。
ミュージアムショップ(売店1)
かつて職員食堂と事務室だった建物が改装され、台湾のお土産や博物館のオリジナル商品などが並ぶ売店になっています。
店内には、「鉄道の旅」をコンセプトにしたバラエティ豊かなグッズが所狭しと並んでいます。
鉄道ファンもそうでない方も、子供も大人も買い物を楽しめます。
買い物を楽しんだら、中庭へ出てみます。
中庭の施設と遺跡
公園のようにきれいに整備されていて、ここにも興味深い施設が点在しています。
庁舎外の見どころを紹介します。写真が無くてすみません。
【八角樓】八角形の形をした、かつて男子トイレとして使用されていた建物
【防空壕】コンクリート造りの円錐形の形をした珍しい防空壕
【旧工務室】横長の木造の建物。子ども向けの展示や親子で遊べるプレイルーム、遺構の発掘や鉄道部パークとして修復の記録を残した特別展示室などがあります。ワークショップも開かれています。
このほかにも、MRT松山線の工事中に発見された清の時代の石畳や遺跡が残されています。
レストラン・カフェ
園内でランチもできます。【旧電源室】を改装した食堂「1925 Railway Restaurant」があります。
園内にはもう1つ、「鉄道補給所(売店2)」と名付けられた食堂があるのですが、しばらく休業中とのこと。めっちゃ雰囲気が良いので残念でした。ぜひ営業再開してほしい!
よく見て、学んで、体験して、お腹も満たせる鉄道部パークに大満足!
主な建物は渡り廊下で繋がっているので、雨の日でも安心して観光できます。
アクセス
台北MRTの「北門」駅、MRT・台鉄・高鉄「台北」駅、いずれも徒歩圏内で、アクセス良好なのが嬉しいです。
台北MRT「北門」駅の2番出口、路線バス「捷運北門站」バス停からは、敷地をぐるっと回り込むように歩いて3分ほど。
桃園空港MRT台北駅 A1出口は、横断歩道を渡ってすぐ目の前です。
まとめ
台湾の鉄道博物館「国立台湾博物館〈鉄道部パーク〉」は、想像以上に見どころ満載で、とても充実した展示内容でした。
大きなジオラマや、忠実に再現した列車の車内、実際に使用されていた機械や道具、時刻表、切符など、鉄道好きにはたまらない資料や鉄道グッズが盛りだくさんです。
鉄道好きの私は夢中になってじっくり見て回ったので、気づいたら2時間以上滞在していました。ざっくり見て回っても1時間くらいはかかりそう。
レストラン、体験アトラクション、キッズスペースもあり、お土産も充実。鉄道マニアはもちろん、レトロ好きや歴史好きの方も、一人旅でも家族旅行でも、誰もがそれぞれの視点で楽しめる、おすすめの観光スポットです。
台湾旅行の際に、少しでも参考になれば嬉しいです。
◎「国立台湾博物館」は台北市街に点在する4つの施設で構成されています。「鉄道部パーク」のほか、「台湾博物館(本館)」「古生物館」「南門館」があり、4館を巡るお得なセット券もあります。
■ 入場券はKKdayやKLOOKなどのチケットサイトで事前購入がお得です。
→ 国立台湾博物館〈鉄道部パーク〉のチケット
→ 国立台湾博物館(本館・古生物館・南門園区・鉄道部園区)セット入館チケット
【施設データ】
國立台灣博物館 鐵道部園區〈鉄道部パーク〉
住所:台北市延平北路一段2號
ホームページ
≪営業時間≫ 9:30~17:00(定休日:月曜)
≪アクセス≫ MRT北門駅・桃園MRT台北駅すぐ、台鉄台北駅から徒歩10分
⚠️館内ではフラッシュ、三脚、 自撮り棒の使用は禁止です。
航空券・ホテル・ツアーの予約
台湾のお土産
「深刻記驛 トートバッグ+ランチクロス セット」
台湾鉄道のイラスト入り。平渓線菁桐駅の版画絵がシブかっこいい!通気性がよく丈夫な棉麻素材。たくさん入るのでサブバッグやショッピングバッグに最適です。
日本の鉄道博物館(埼玉・てっぱく)にも行ってみました。