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大宮・鉄道博物館|鉄道マニアじゃなくても1日遊べる!てっぱくに行ってみた

∎国内旅行記

~ 懐かしの鉄道車両が大集結!鉄道模型ジオラマと充実の展示資料、大人も子供も大満足の博物館

鉄道博物館

「特に鉄道が好きっていうわけじゃないけど、ここは楽しいわね」

訪れた人々からそんな声が聞こえてくる、さいたま市の「鉄道博物館(てっぱく)」は、鉄道ファンでなくても家族全員が楽しめるお出かけスポットです。

規模が大きくてすべてを紹介しきれないのですが、おもな展示や休憩スポットをご紹介しますので、鉄道博物館にお出かけの際に、少しでも参考になれば嬉しいです。
(写真はクリックすると拡大します)

鉄道博物館とは?

2007年にJR東日本の創立20周年を記念して開館した鉄道博物館。2018年に全面リニューアルを施し、鉄道・歴史・教育をコンセプトとした博物館になっています。

広い敷地に42両もの実物車両、莫大な数の鉄道関連資料、模型やシミュレーションなど、数多くの展示物があるほか、レストランや休憩施設もあります。

アトラクション体験なしでザックリ見て回っても2~3時間はかかるほどで、食事や休憩をしながらゆっくり見てまわると一日中過ごせるのではないかと思えるほどです。

鉄道博物館への行き方

さいたま市の交通の一大拠点、大宮駅からニュートラムに乗ります。ニュートラムはとてもかわいらしい車両で、博物館へ行くまでの道のりも楽しめます。

ニュートラム
ニュートラムは10~15分おきに運行されています
鉄道博物館(大成)駅
大宮駅から1駅、約2分で到着します

鉄道博物館(大成)駅の改札を出ると、鉄道博物館へと直結しています。博物館のエントランスへ続くプロムナードには、東北新幹線開業時からの時刻表が描かれていて、さっそく演出が始まっています。

鉄道博物館(大成)駅改札口
改札の向こうは鉄道博物館です
鉄道博物館プロムナードの時刻表
東北新幹線の開業当初は運行本数が少なかったことが分かります

チケットを買う

エントランスの手前に当日券用のチケット券売機があります。入館券は事前購入で割引になります。バウチャーや各種割引券を持っている場合はエントランスカウンターで手続きします。

鉄道博物館エントランス
鉄道博物館エントランス
鉄道博物館フロアマップ
[クリックで拡大]緑色は屋外スペースです ©鉄道博物館

館内は南北に細長く、エントランスのある本館を挟んで、北館と南館で構成されています。端から端までなんと600mもあるので、ザックリ見て回っても1~2kmほど歩くことになります。荷物の多い方はコインロッカー(有料)に預けて、身軽になっておくことをおすすめします。

⚠️一部のアトラクションは「専用アプリで抽選に当たった人」または「セブンチケットで事前購入した人」のみが体験可能です。詳しくはこちらで確認してみてください。
「体験プログラム詳細」
「入館料金・事前購入」について

「てっぱく抽選アプリ」の利用方法
※抽選への参加資格は〈当日10:00以降、館内のエントランスにいる〉ことが条件です。お目当ての体験プログラムがある方は、館内に入ったらまず抽選に参加しましょう。

本館1階の展示

鉄道博物館のメインコーナー「車両ステーション」です。ここだけで36両もの車両が展示されています。みんな大好きな新幹線から、昭和の懐かしい思い出がよみがえる国鉄型車両、さらに日本で最初の機関車まで、新旧様々な鉄道車両がずらりと並んでいます。

鉄道博物館車両ステーション

いくつかの展示車両をご紹介します。

まずは、日本で初めて鉄道が開業したとき、イギリスから輸入された「1号機機関車」です。徒歩でほぼ1日かけて移動していた新橋ー横浜間(29km)を、53分で走りました。当時の人々にとっては衝撃的なできごとだったに違いありません。

国の重要文化財に指定されている「1号機機関車」
国の重要文化財に指定されている「1号機機関車」
北海道の開拓に活躍した「弁慶号」
アメリカンスタイルがカッコいい「弁慶号」は北海道の開拓に活躍

国産初の本格的な高速蒸気機関車「C51形」には、お召し列車の装飾が施されています。後ろに続く御料車は、貴重な車体のためガラスで仕切られた空間に展示されています。特急「富士」で使われた1等展望車「マイテ39形」の豪華な内装も見どころです。

「C51形蒸気機関車」安定した性能により御召列車も牽引
「C51形蒸気機関車」安定した性能により御召列車も牽引
「マイテ39形」純和風の“桃山式”と呼ばれる豪華な内装
「マイテ39形」純和風の“桃山式”と呼ばれる豪華な内装

このほかにも、蒸気機関車の内部構造が分かるように開示されていたり、大正時代から進化を続ける新旧の電気機関車が並んでいたりと、展示車車両の充実ぶりがハンパないです。

蒸気機関車の内部構造
「9850形蒸気機関車」は内部構造が丸見え
大正時代の電気機関車たち
大正時代の電気機関車たち

ふだんなかなか見ることができない、貨物のコンテナ車や車掌室の内部も知ることができます。

鮮魚専門の貨車は作業員の様子を再現
鮮魚専門の貨車は作業員の様子を再現
解説パネルがついているので分かりやすい
解説パネルがついているので分かりやすい

昭和世代には馴染みのある国鉄型の急行列車や特急列車、さらには0系や200系といった初代の新幹線車両たちも見逃せません。

151系「とき」、485系「ひばり」など国鉄のスター車両たち
151系「とき」、485系「ひばり」など国鉄のスター車両たち
寝台の様子がよく分かる「あさかぜ(ナハネフ22系客車)」
寝台の様子がよく分かる「あさかぜ(ナハネフ22系客車)」。横たわるマネキンにちょっとビックリ!

車内に入ることもできたり、車体の上や下からも見ることができたりします。懐かしい思い出がよみがえってくる…という方もいらっしゃるかもしれませんね。

本館1階の食事・休憩施設

駅弁屋
北と南に2ヵ所あります。首都圏でおなじみの「深川めし」や「チキン弁当」のほか、新幹線型のお弁当、「てっぱくランチBOX」など、お子様から大人まで楽しめる駅弁が並びます。営業時間は15:00までなので早めに購入しておくのが良さそうです。

キッズカフェ
「てっぱくバーガー」が大人気、キッズプラザの中にあるハンバーガーショップ。テイクアウトして外の飲食スペースで食べてもOKです。

ランチトレイン
北と南に2ヵ所あります。特急形車両の中で休憩したり、購入した駅弁や持参したお弁当を食べたりできるスペースです。列車の中で駅弁を食べて、旅行気分を味わうのもいいですね。

鉄道博物館455系ランチトレイン
キッズプラザの近くにある455系急行形電車を利用した休憩スペース
鉄道博物館455系ランチトレイン
クロスシートとロングシートそれぞれにテーブルがついています
鉄道博物館183ランチトレイン
本館と南館の間にある183系特急形車両を利用したランチトレイン
鉄道博物館183ランチトレイン
リクライニングシートと座席テーブルでいたれりつくせり

本館2階の展示

2階のメイン展示は巨大な「鉄道ジオラマ」です。その大きさは幅約23m×奥行約10m。街の風景や駅、線路、車両、車庫までとてもリアルに作られていて、細かいところまで見ればみるほど楽しくなります。

30~40分おきに、解説員が車両の説明をしながら模型を走らせる、実演プログラムが実施されています。

[2階のおもな展示施設]

鉄道文化ギャラリー
鉄道がテーマになった文学・映画・音楽・絵画などの作品を紹介しています。

てっぱくシアター
鉄道車両の魅力と迫力を体感する3Dシアター。放映時間が決まっていて予約制です。

コレクションギャラリー
実際に使われていた駅名標、時刻表、乗車券、用具部品類などなど、さまざまな収蔵資料が並んでいます。

科学ステーション
「鉄道はなぜうまく曲がれる?」「信号が変わるしくみは?」など、簡単な実験装置を使って、鉄道が動く仕組みを知ることができます。

鉄道博物館 コレクションギャラリー
「コレクションギャラリー」マニアにとってたまらない!
てっぱくで美術鑑賞 ステンドグラス「過ぎゆくもの」
2階中央、縦3メートル・横10メートルの大きなステンドグラス

また、中央からは1階の「車両ステーション」が一望できるほか、壁一面が「鉄道車両年表」になっていて、鉄道の歴史をたどることができます。その先、渡り廊下で南館と繋がっています。

本館2・3・4階の食事・休憩施設

トレインレストラン日本食堂(2階)
かつての食堂車をテーマにした、フルサービスのレストランがあります。値段は高めですが、優雅な気分で本格的な洋食を味わうことができます。

新幹線ラウンジ(3階)
新幹線の線路と同じ高さにある休憩スペース。目の前を行き交う新幹線を眺めながら、お弁当を食べたり、ひと休みするのも良いですね。

鉄道博物館 トレインレストラン日本食堂
トレインレストラン日本食堂
鉄道博物館 新幹線ラウンジ
新幹線ラウンジ

パノラマデッキ(4階)
屋上にある大パノラマが広がる展望スペース。在来線の電車、新幹線、ニューシャトルがひっきりなしに行き交うのが見えます。

鉄道博物館パノラマデッキ
天気の良い日には気持ち良いことこの上なし!(風が強い日は帽子を飛ばされないように気をつけてください)
鉄道博物館パノラマデッキからの眺め
新幹線と在来線に挟まれた立地。ミニ運転パークも見えます

南館1階・2階の展示

南館1階のホールには、新在直通運転用車両として開発された初代・山形新幹線の「400系」、時速320kmの営業運転を行うために開発された「E5系」が展示されています。

初代山形新幹線「400系」と、東北・北海道新幹線「E5系」
シルバーボディがカッコ良かった「400系」と、ロングノーズがカッコいい「E5系」
鉄道博物館 セルフ撮影サービス
E5系車両と写真が撮れる「セルフ撮影サービス」(無料)

お仕事ステーション
駅係員や列車運行司令、車両設計や保守など、鉄道を支えるさまざまな仕事について学べます。

シミュレータホール
在来線や新幹線の鉄道車両の運転体験や、車掌さんの仕事体験ができます。プログラムによって先着順で体験できるもの、抽選が必要なものがあります。

⚠️南館1階と2階の一部は「専用アプリで抽選に当たった人」または「セブンチケットで事前購入した人」のみが入場可能なエリアになっています。詳しくはこちらで確認してみてください。
「体験プログラム詳細」
「入館料金・事前購入」について

「てっぱく抽選アプリ」の利用方法
※抽選への参加資格は〈当日10:00以降、館内のエントランスにいる〉ことが条件です。お目当ての体験プログラムがある方は、館内に入ったらまず抽選に参加しましょう。

南館3階の展示

南館のメイン展示とも言える「歴史ステーション」。150年以上の歴史がある日本の鉄道史が6つの時代に区分されていて、鉄道と人々との関わり方の変化や、技術の進化を知ることができます。

写真、模型、実物、音声などを交えて、分かりやすく紹介されていて、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。

鉄道博物館歴史ステーション
鉄道の誕生で人々の「時間」の概念が大きく変わったことなどがよく分かります
鉄道博物館歴史ステーション
(左手前)みどりの窓口で使われていたコンピューター。進化はスゴイ!

南館の食事・休憩施設

ビューレストランとトレインテラス
南館の4階にあるフードコートのようなレストラン。列車乗務員のまかない丼「ハチクマライス」や、地元名物「大宮ナポリタン」のほか、カレー、ソースかつ丼などの軽食をいただけます。併設のトレインテラスはウッドデッキの休憩スペース。イスやテーブルがあるので、眺望を楽しみながら飲食できます。

てっぱくひろば
南館の外にはミニ公園があります。新幹線の形をしたすべり台や、電車の形をした遊具があります。子どもさんは喜ぶこと間違いなしです。

北館の展示

ミニ運転パーク(抽選)
本館と北館の間をぐるりと一周。3人乗りのかわいらしいミニ車両を6分間運転できます。専用アプリで抽選に当たった人またはセブンチケットで事前購入した人のみ体験可能。
詳しくはホームページを参照してください。

鉄道博物館ミニ運転車両
©鉄道博物館

キッズライブラリー
子ども向けの鉄道に関する絵本や外国の鉄道図書があります。

てっぱくホール
日本全国の列車が登場する『日本列島 列車大行進』が上映されています。

ミュージアムショップ

本館1階のエントランスを入ったらすぐ左にある「ミュージアムショップ TRAINIART(トレニアート)」には、記念グッズやお菓子、お土産など、バラエティに富んだ商品が揃っています。

鉄道博物館ミュージアムショップ TRAINIART

遮断機のボールペンや貨物コンテナのジップロックなどちょっと笑える鉄道グッズ、車両模型や図録といったマニア向けのもの、ここでしか買えない限定品もたくさんあります。

人気商品は「石炭あられ」と「ロングバームクーヘン」だそうです。

おまけ

鉄道博物館と大宮駅の間は徒歩で約25分ほど。大宮総合車両センターに沿って約2㎞のウォーキングコースになっています。

鉄道博物館徒歩ルート
[クリックで拡大]

外壁には車両パネルが掲示されていたり、蒸気機関車が展示されていたりと、鉄道好きにはたまらないルートです。行きまたは帰りのどちらかを歩くというのもよいですね。

まとめ

たくさんの展示物がありすぎて、これでも全部を紹介しきれたわけではありません。ひととおり見て回るだけでも2~3時間はかかります。とにかく広いので、たくさん歩きます!

疲れたら館内や屋上に休憩スペースがたくさんあるので、食事や休憩をとりながら半日くらい過ごすつもりで訪れるとよいかもしれません。お土産や記念グッズも充実しますし、お弁当を持参してもOKというのが嬉しいですね。

鉄道博物館(てっぱく)は、鉄道が好きな方もそうでない方も、一人でも家族でも、誰もがそれぞれの視点で楽しめる、見どころ満載のおすすめ観光スポットです。駅直結でアクセスも良く、天候に関わらず楽しめるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

【施設データ】
鉄道博物館
埼玉県さいたま市大宮区大成町3−47
ホームページ
≪営業時間≫ 10:00~17:00(毎週火曜お休み)
≪アクセス≫ 「鉄道博物館(大成)駅」下車すぐ
※約300台の有料専用駐車場あり。休日は混雑するので、なるべく公共交通機関の利用がおすすめです。

ホテル・交通・ツアーの予約
大宮で見つけたお土産

備長炭あられ|てっぱく限定商品「石炭あられ」を製造する、金時あられさんの揚げもち。話題になること間違いなしです!


台湾の鉄道博物館にも行ってみました。

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