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南紀勝浦温泉の宿泊記|公共交通機関で巡る熊野三山の一人旅

∎国内旅行記

熊野詣の拠点となる那智勝浦の温泉宿に宿泊、人気の洞窟風呂と絶景を楽しんでみた

紀伊半島南部にある、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の熊野三山を参詣する熊野詣(くまのもうで)。JR紀伊勝浦駅がある那智勝浦町は、世界遺産「熊野古道」が通り、三社を巡る拠点となるほか、グルメ、温泉、マリンレジャーも充実しています。

今回宿泊したのは、南紀勝浦温泉「万清楼」さん。紀伊勝浦駅から徒歩7分、観光桟橋が目の前という、アクセスの抜群のお宿です。

勝浦産のマグロや熊野牛をいただける会席料理の評判が良く、さらに洞窟風呂が有名なホテル浦島の温泉も利用することができます。まさに、おいしいとこどりの宿泊体験記をご紹介します。
(写真はクリックすると拡大します)

万清楼に早めにチェックインする

紀伊勝浦駅からマグロ料理店が並ぶ商店街を抜け、つきあたりの港を左折すれば万清楼さんの建物が見えます。

玄関を入ると、落ち着いた大人の温泉旅館の雰囲気が漂います。靴を脱ぎ、スリッパもしくは下駄に履き替えます。靴は下駄箱に当日の予約客の名前が表示がされているので、そこに置きます。

明るいフロントとロビーです。小さな売店には勝浦名物の土産物が並び、「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を持っていれば1割引きになりますよ。

フロントの方はとても親切で、お料理の時間の確認、館内の案内、ホテル浦島の利用の仕方など教えてくれます。

今回泊まった部屋はツインの洋室。パソコン仕事がしたかったので机と椅子のある部屋にしました。ほかに和室もあるようです。

上層階なら海が見えるのですが、今回は低層階だったので眺望はお預けです。

部屋のクローゼットには浴衣、タオル類、足袋、湯籠が用意してありました。この籠はホテル浦島を利用する際の通行手形になるそうです。

フロントでもらったホテル浦島さんのマップを見ると、半島全体がホテル浦島さんという巨大施設のようです。事前情報ではとにかく広い、デカいということなので、位置関係を予習しておきました。

では、万清楼に到着したばかりではありますが、早速、ホテル浦島へと出かけます。
フロントにキーを預ける際に、ホテル浦島へ行く旨を伝えると、ビニール袋をもらえます。これは脱衣所で靴を入れる袋として使います。

亀の船に乗って浦島へ!

万清楼さんの目の前が勝浦観光桟橋です。ここからホテル浦島への無料送迎連絡船が出ています。
ちなみに勝浦港から見える半島まるごとホテル浦島です!まるで巨大な温泉テーマパークのよう。

観光桟橋は万清楼さんの目の前!
ここから見える山(半島)全部がホテル浦島の施設!

昼間は随時運航されており、10分ほど待てば船が来ます。

ホテル浦島への船はかわいらしい亀の形をしています。ちなみに船の中はベンチシートがあるだけのいたってシンプルな構造です。

帰ってくるときの最終便は19:20です。乗り遅れないように気をつけましょう。

※この桟橋からは紀の松島巡りのくじら型の船も出ています。

圧巻の絶景温泉「忘帰洞」

ホテル浦島に到着。船から降りると本館フロントとロビー、大きな売店があります。通行手形の湯籠を持っていればフロントはスルーです。

ホテル浦島 本館の桟橋に到着
桟橋側の入口

あまりにも広いので館内マップは必須です。マップの裏面はスタンプラリーができるようになっています。せっかくなので、マップの①②③④の順に巡ってみることにします。

本館、なぎさ館、日昇館、山上館と複数の建物があり、1つ1つの温泉を移動しながら巡ります。

いきなり今日のメイン、①忘帰洞から攻めるとします。本館を抜け、専用通路を進みます。スタスタ歩いても5分くらいかかりました。

到着して脱衣所のドアを開けるとこんな光景が広がります。

忘帰洞 ©ホテル浦島

圧巻の光景!大きな洞窟内がそのまま露天風呂になっています。高さは15メートルもあるそうです。洞窟の先は太平洋。今日はたまたま波が高く、ザッバーンと豪快な音とともに波しぶきが上がり、それがさらに最高の演出となって盛り上げてくれています。

強すぎない硫黄の香り、少し温めのお湯、のんびりゆったりと海を見ながらの温泉は非日常感にあふれて、時間を忘れさせてくれます。そういえば、忘帰洞という名前は「帰るのを忘れさせるほど心地よい」と誉められたことが由来だとか。昔も今も感じることは一緒なんですね。

※お風呂にカメラを持って入れないので、写真はホテル浦島さんの公式ホームページから引用させていただいております。

http://www.hotelurashima.co.jp/hotspring/index.php#lnk_intro
忘帰洞 ©ホテル浦島
ハマユウの湯 ©ホテル浦島

お風呂から出たら、入口に設置してあるスタンプ押して、本館に戻ります。
続いて②ハマユウの湯です。隣接する「滝の湯」と午前と午後で男女交代制になっています。広めの内風呂でした。ここは泉質がよいらしいです。

どんどん巡りますよ。続いては一番遠いところにある③玄武洞を目指します。

神秘的な洞窟温泉「玄武洞」

玄武洞へは半島の反対側にある日昇館を目指しますが、その途中に④磯の湯もあるので、一気に2か所制覇します。

長い廊下をずんずん進みます。施設内はクレーンゲームやお土産を売っているなど、昭和のリゾート施設といった雰囲気がぷんぷん漂っていて、それがまたおもしろくもあります。

いろいろ見ていたら磯の湯まで10分以上かかりました。いったん磯の湯を通り過ぎて、ほどなく玄武洞に到着します。

お風呂のドアを開くとこんな光景です。

玄武洞 ©ホテル浦島

忘帰洞よりもコンパクトですが、自然が創り出した洞窟の神秘的な雰囲気が、まるで別世界にいるような感覚になります。洞窟の先の海に面した露天エリアは狭いので譲り合って入りましょう。

最後は磯の湯です。いちばんこじんまりとしていて銭湯のような雰囲気です。ちょっと地味ではありますが、気候や天候によって温泉の色が変化したり、源泉に近い泉質で効能が多いなど、温泉好きな方にはたまらないのだそうです。

磯の湯 ©ホテル浦島
スタンプを集めるとフロントで粗品がもらえます

これでスタンプが4つ集まりました。本館まで戻ってフロントで提示すると、粗品がもらえます。この日は忘帰洞の入浴剤でした。

さて、ホテル浦島の楽しみは温泉巡りだけではありません。これからちょっとしたアトラクションを体験しに行きます。

巨大すぎるエスカレーターの旅

本館から山上館へと向かいます。専用通路を歩いていくと、待っていたのはこれです。

「スペースウォーカー」山上館まではこの長さのエスカレーターを3機乗り継ぎます

長っ!!!

その名も「スペースウォーカー」。本館と山上館をつなぐ巨大エスカレーターは、全長154m、高低差77m、斜角度が30度もあります。しかも、この長さのエスカレーターを3回も乗り継ぎます。

所要時間5分45秒。横にある階段だと428段もあります。ちなみに、那智山の参道の階段は467段なのでそれに匹敵します(汗)。

この空間の壁には窓があるので狭苦しい感じはありません。途中、熊野灘を見ることもできます。上っているときに後ろを振り返ると、そこそこのスリル感がありますのでお好きな方はどうぞ。

長~いエスカレーターを3機乗り継いだところの踊り場に、右側に外へと出られる扉があります。山上館まではもう1機エスカレーターを上るわけですが、ここでスペースウォーカーの旅を終了します。

狼煙山遊園で勝浦を一望する

踊り場には「山上狼煙山遊園案内図」があり、外へと出ます。よくぞこんなところに道を作ったと思いながら、赤い柵に沿って進み、この先にある展望台を目指します。

狼煙山遊園の案内図

勝浦湾展望台に到着。そこから見える景色がこちら。

勝浦湾展望台からの絶景① 勝浦港と市街地
勝浦湾展望台からの絶景① 勝浦湾と太平洋

勝浦の港、街並み、熊野の山並みが一望できます。すっかり忘れていましたが、宿泊先の万清楼さんもバッチリ見えます。

遊歩道はこの先、半島の先端の展望台まで続いているので行ってみます。途中には鳥居があり、朱色に彩られた浦島稲荷神社の参道になります。

参道を抜け、木々に囲まれた遊歩道を進むと、そのつきあたりが先端の展望台です。熊野灘と大自然がつくりだした断崖絶壁、打ち寄せる波の音、360度の大パノラマが広がる最高の景色です。

遊歩道は途中、浦島稲荷神社の参道になる
狼煙山遊園の先端展望台より熊野灘を望む

4つの温泉に入り、狼煙山遊園を散策。それなりエネルギーは消費しているので、お腹もすきました。万清楼さんの夕食が待っているので、そろそろ戻るとします。

それにしても、ホテル浦島はとにかく広大です。まるで温泉テーマパークです。日帰り入浴だけでも十分すぎるくらい楽しめました。

万清楼でマグロ料理を堪能する

亀さんの船に乗って万清楼さんに戻ってきました。楽しみにしていた夕食です。

夕食・朝食ともに指定された食事処でいただきます。食事処はグループごとに仕切られており、他のお客さんと目を合わせることもないので、一人旅でも気兼ねなく食事ができます。


マグロの街、勝浦だけあって、前菜にマグロのお造り、炊いたん、カルパッチョなど、マグロ料理が並びます。

さらに、アワビ丸ごと陶板焼き、熊野牛のしゃぶしゃぶなどなど、豪華な食材と調理の丁寧さが伝わってくる料理の数々。蒸し物や揚げ物などはその都度運ばれてくるので、あったかいものはあったかくいただけます。

一品一品、どれも美味しく、贅沢な料理と至福のひと時を過ごせました。ごちそうさまでした。

温泉と料理を堪能しつくした1日、ぐっすり眠れそうです。

(翌朝)

ところで、万清楼さんにも立派な温泉があります。朝5時から利用できるので、朝風呂に1階の「千代の湯」に入りました。若干、硫黄の香りが漂う、肌にやさしい泉質です。内湯と露天があります。

万清楼の温泉「千代の湯」 ©万清楼
朝食も豪華、サメのみりん干し、釜で炊いたご飯は格別

朝食もお食事処でいただきます。やはり仕切りつき、まだ身支度していないので嬉しい配慮です。

朝食の目玉は何といっても、一人ひとり専用の釜で炊いたご飯。ふっくらしているし、ちょこっとおこげが最高です。さらに、軽くあぶっていただくサメのみりん干し。朝からサメを食らうとは、1日元気が出ます!柔らかくてとても美味しかったです。

まとめ

紀伊勝浦駅から徒歩でアクセスできて交通至便、おいしい料理と温泉を堪能できる「万清楼」さん。ホテル浦島の日帰り入浴、洞窟風呂も利用できて、スタッフの方々もとても親切です。

1つだけ、お部屋でのWi-Fi が、お部屋によっては繋がりにくいようで、私が泊まった部屋では切断と接続が繰り返される状態でした。お部屋でWi-Fiが必須の方は事前に確認しておかれるとよいでしょう。

大人がゆっくりできて、一人旅にもうれしい、大満足のお宿でした。

【店舗データ】
万清楼
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦448
ホームページ
≪アクセス≫ JR紀伊勝浦駅から徒歩7分

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・じゃらんで 万清楼 を見る
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【店舗データ】
ホテル浦島
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165−2
ホームページ
≪アクセス≫ 勝浦観光桟橋から連絡船で約5分

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※今回の熊野三山を巡る旅、その様子はこちらを参考にしてみてください。

 

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