~ <B777-300ER シンガポール→オークランド>ニュージーランド航空のビジネスクラスに乗ってみた。
シンガポール航空のビジネスクラスで行く、ニュージーランドの旅。成田からシンガポールを経由して、オークランドへと向かっています。
シンガポールで乗り継いだオークランドへの便は、ニュージーランド航空のコードシェア便でした。チャンギ空港を18:30に出発、オークランド空港に09:25に到着するNZ283便。機種は〈B777-300ER〉です。
初めて乗ったニュージーランド航空のビジネスクラス。座席や機内食などの様子を書いてみたので、ニュージーランド旅行の際に少しでも参考になれば嬉しいです。
飛行機に乗るまで
今回の航空券は、シンガポール航空で購入した、ニュージーランド航空のコードシェア便です。
座席指定と機内食の予約
6ヵ月前に予約購入したチケットですが、予約確定時には、ニュージーランド航空の座席指定ができませんでした。出発の約1ヵ月前には指定できるようになっていました。
ニュージーランド航空のビジネスクラスは「ビジネス・プレミア」という名称です。シートマップを見たらとっても珍しいというか、斬新なレイアウトです。
座席は横 1-2-1 の並びで、通路に向かって斜めに配置されています。
実際に乗ってみてどうだったかは後ほどご紹介します。
機内食は当日3種類から選べるのですが、健康上や文化上の理由で特別食の要望のある方は、出発24時間前までにオンラインで申請することができます。
チャンギ国際空港 シルバークリスラウンジ
チャンギ空港ではターミナル3から出発だったので、時間まで「シルバークリスラウンジ」を利用しました。
ターミナル3のラウンジはゲートA近くのエスカレーターを上がった3階にあります。比較的新しいようで、全体的におしゃれでピカピカしていました。
フロア内にはゆったりしたソファ席やカウンター席など、様々なタイプの席があります。
トイレ、シャワールーム、仮眠スペースなどの設備も充実しています。喫煙ルームは無いので、ゲート階の喫煙所を使ってください。
ライブキッチンでホットミールが提供されていたり、サラダバーにドリンクバーもあって、まるで高級レストランのブッフェ会場のようです。
とはいえ、成田のラウンジで朝食を摂り、機内食がシンガポール航空の和食フルコースだったので、すでにお腹いっぱいでして…。シンガポールが本場のTWGの紅茶をいただきました。
⚠️搭乗ゲートのオープンは約60分前です。ラウンジ内に出発案内は無く、ゲートによっては400~500m離れていることもあるので、時間に余裕を持って行動しましょう。
チャンギ空港は出発ゲートごとに手荷物検査場があります。乗り継ぎ便であっても、ここで改めて手荷物検査を受けることになります。
ミネラルウォーターを含め、ドリンク類は一切持ち込めないので注意が必要です。
座席と機内サービス
ビジネスクラスの座席
ニュージーランド航空〈B777-300ER〉のビジネス・プレミアは、1~12列の44席、横 1-2-1 の並びで、通路に向かって斜めに座席が配置されているという独特のレイアウトです。
中央席と窓側席は通路を挟んでいますが、斜めに向かい合っていて、仕切りも低いので、お互いに丸見えでした。
ただ実際に座ってみると、プライベート感が無いことは意外に気にならなかったです。ほかの皆さんも思い思いにくつろいでいる様子でした。
窓に背を向けたような配置なので景色が見にくいですが、ニュージーランドまではほとんど海上を飛んでいますし、機内で過ごす時間の半分は寝ているので問題なしです。
座席の幅は56cm、足元にはオットマンが配置されています。オットマンの下には靴や荷物が置けるような空間がありました。
テーブルはオットマンの横のパーテーションの中からニョキッと出てきます。
様々な機能は座席横に集約されています。モニター、コントローラー、ブックラック、カクテルテーブルと読書灯があります。
USBポートはモニターの下に、コンセントがブックラックの横についています。
※以下、照明の色の関係で写真が赤紫色になっていることご了承ください。
モニターは正面にくるようスライドさせることができます。オットマンに足を置いて映画を見るとかなり楽でした。
実は、スリッパが見当たらなかったんです。必要なのは化粧室に行く時くらいですし、靴を履けばよかったので特に問題なかったです。
オットマンは椅子として使うこともできます。レイアウト的に隣同志になれないので、食事タイムには対面シートのように利用する方も多くいました。
フルフラットで就寝する
夕食タイムが終わると早速ベッドメイキングに入りました。CAさんがやってくれます。
座席の背もたれを前に倒して、オットマンと一体化させるというこれまた珍しい設計で、約2mのベッドになります。
形状記憶の敷マットに枕が2つ、掛け布団まで備わっていて、空飛ぶカプセルホテルみたいな空間ができあがりました。
通路に向かって足を投げ出すような体勢ですが、上半身部分はパーテーションに囲まれていて、誰かが通路を歩いてもまったく気になりません。
しかも、前後の人と全く干渉しないので、機内泊の最高設計かもしれないと気がついたのでした。今まででいちばんよく眠れました。
朝になるとCAさんがベッドを座席に直してくれます。
化粧室とアメニティ
座席にはアメニティキットが用意されていました。
ポーチは耐水ペーパー製で、木製歯ブラシと歯磨き粉、木製ボールペン、ソックス、耳栓、AOTEA製のバームとハンド&ボディクリーム、が入っていました。サステイナビリティに配慮したグッズです。
化粧室にはアメニティが一切見当たりませんでした。他社便ではよくあるコーム、シェーバー、マウスウォッシュなどもありませんでした。
私はもともと使う予定はなかったので特に困りませんでしたが、すみません、必要な時にはCAさんに言えば用意してくれるのかどうかは不明です。
機内サービス
座席にはミネラルウォーターが用意されており、離陸前にウェルカムドリンクのサービスがありました。
飲み物はソフトドリンク、ビールやワイン、カクテルなど各種酒類があり、モニターからいつでも頼むことができます。また、クッキー、ナッツ、チョコレート、りんごやバナナなどのフルーツ、さらには、温かいソーセージ、卵、ブリオッシュパンなどもCAさんに頼めばもらえます。
また、ギャレー内にフルーツやスナック類が常時置いてあり、化粧室に行ったついでなどに自由に取って食べてOKです。
また、無料で機内Wi-Fiを利用できます。実際に、Google検索やメール、LINEの送受信、SNSの投稿などができました。
チーフパーサーが一人ひとりに挨拶してくださり、簡単な会話をしてくれたのも印象的でした。
ビジネスクラスの機内食
シンガポール→オークランドの機内食は、夕食と朝食の2食提供されます。ニュージーランド航空のビジネス・プレミアでは、メインを3種類の中から選択できます。ドリンクにはニュージーランド産ワインもあります。
夕食
一品ずつ丁寧に運ばれてくる料理。なかなか日常でこうしたコースをいただくことがないので、それを飛行機でいただけるのはちょっと感動でした。
【アミューズ】鴨の燻製としめじキノコのピクルス
【パン】カボチャとヒマワリの種ロール、イチジクとオリーブのサワードウパン
【前菜】ミックステイスティングプレート
【メイン】魚(ハタ)のガーリックジンジャーフライとヌードルサラダパクチー添え
写真では分かりにくいですが、魚の身が肉厚でボリュームがありました。
【デザート】温かいカラメルパイナップルフィナンジャーケーキとバニラビーンカスタード
この後さらに、チーズ盛り合わせのサーブもありましたが、お腹いっぱいにつきご遠慮しました。
朝食
朝起きてベッドから座席に戻した後、ダイニングテーブルもセッティングされました。目覚めの一杯にスムージーの提供があり、朝食のサーブが始まりました。
【ドリンク】マンゴー、パイナップルとココナッツウォーターのスムージー
【メイン】ポーチドエッグとネギのワッフル、ベーコンとルッコラ
ワッフルはグリーン色の生地でしたが、ネギの味はあまり感じませんでした。甘くないので卵やベーコンと良く合いました。
【パン】フルーツトースト、クロワッサン
【デザート】フルーツボウル
【ドリンク】コーヒー(フラットホワイト)
朝食を食べ終わると、フライト時間の残りは1時間ちょっとでした。30分前には着陸態勢に入るので、トイレに行ったり、降機の準備などをしていると、あっという間に時間が経ちました。
オークランド国際空港到着
フライト時間は約10時間でしたが、快適だったこともあり、あっという間に感じるほど、大満足のフライトでした。
実は、オークランド空港に到着してからがちょっと難ありだったんです。バゲージクレームでは預け荷物がなかなか出てこなくて、受け取るまでに30分近く待ちました。また、税関も大行列。到着ロビーに出るまでに1時間以上かかりました。
到着ロビーには両替所、カフェ、レンタカーなど、必要な施設が整っています。無料で使えるシャワールームもあったので、軽くシャワーを浴びて、スッキリして街へ繰り出すことができました(アメニティやタオル類は無いので事前に用意が必要です)。
空港からオークランド市内中心部へは、直行バス(Sky Drive)を使いました。
国際線の到着ロビーを出て、横断歩道を渡ったところにある路線バスターミナル「E」乗り場から発車します。約30分間隔で運行されていて、所要時間は45分前後です(道路状況により変わります)。
出入国時に必要なこと
出入国時の手続きは常に変わるので、必ず最新情報を確認してください。
日本→ニュージーランドへ入国するとき
【2024年11月】 3ヶ月以内の観光・商用目的滞在はビザは免除されていますが、入国するには2つのステップが必要です。
① 渡航前に 電子渡航認証(NZeTA)の申請・取得
必要な情報を登録し、申請料金+国際観光税の事前支払いが必要です。支払いはクレジットカードのみです。アプリからは$117、Webからは$123 と申請方法によって料金が異なります(いずれにしても10,000円超と結構なお値段です)。承認に時間がかかる場合もあるそうで、3日前までに申請しておくことが推奨されています。
▶iPhoneアプリ ▶Androidアプリ ▶オンラインフォーム
② 入国審査カード(NZTD)の提出
出発の24時間前から、オンラインで入国審査カードの提出ができます。到着ロビーで紙の申告用紙を記入して提出してもOKです。
▶New Zealand Traveller Declaration(NZTD)
(参考)こちらのサイトに分かりやすい説明があります。
ニュージーランドへの渡航に必要な手続きの手順(日本橋夢屋)
⚠️入国の際、制限の有無にかかわらず、何かしら食べ物を持っていたら、入国審査カードで申告しなければなりません。
⚠️タバコ(電子・加熱式・紙巻き)の持ち込みは50本、または50gまでです。日本出国時に免税店で1カートンを購入してしまうと、入国時に高額な税金を支払うことになるので注意してください。
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今回、私はニュージーランド国内での予定をフレキシブルにしたかったので、航空券とホテルを別々にとりました。
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まとめ
以前、ニュージーランド航空のエコノミークラスを利用したことはあったのですが、今回、初めて〈B777-300ER〉のビジネス・プレミアに乗りました。
ニュージーランド航空の座席はとっても珍しく、斜め向かい合わせのレイアウト。最近のビジネスクラスの個室化傾向に反するようなオープンな空間で、隣の列の人たちが丸見えだったので、機内に入った瞬間、何だこのレイアウトは!?と驚きました。
実際にこの空間で約10時間を過ごしてみた正直な感想を述べると、
・周りの人たちを特に気にすることはなく、空間に開放感がありとても快適(なことに逆に驚いた)
・機内泊を前提とした設計で、快適に眠るための工夫がふんだんに施されている
・CAさんたちのホスピタリティが高く、楽しそうに仕事をしていることが伝わってきて気分が良い
1点だけ、アメニティがあまり充実していなかったことが気になりました。スリッパの用意が無く、化粧室には一切アメニティグッズが置かれていませんでした。すみません、必要な時にはCAさんに言えば用意してくれるのかどうかは不明です。
とはいえ、10時間以上も飛行機に乗っていたのに、まだ乗っていたかったと思ってしまうほど、快適な空の旅であったことは間違いありません。ビジネスクラスの様々な優遇やサービスもあり、移動時間を贅沢で優雅な気分で過ごすことができました。
この記事がニュージーランド航空を利用する方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
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