ニュージーランド｜クライストチャーチのシティセントラルモーテルアパートメンツに泊まってみた

～〈宿泊記〉クライストチャーチのモーテルアパートメント「Christchurch City Central Motel Apartments」に宿泊。立地や設備、実際の滞在レビューをご紹介。

ニュージーランド旅行で南島の拠点となるのがクライストチャーチ。滞在先を探すにあたって、できるだけコスパのいいホテルを選びたい！

そう思って見つけたのが、カセドラルスクエアから徒歩約10分の「シティセントラルモーテルアパートメンツ」です。

今回は、実際に泊まってみた部屋の様子や周辺の雰囲気を詳しくレビューします。クライストチャーチでの宿探しの参考になればうれしいです。

ホテル概要
ロケーション
チェックイン〜客室まで
シティセントラルモーテルの部屋
館内施設
宿泊時の食事
ホテル周辺情報
まとめ

ホテル概要

クライストチャーチの中心部にある「シティセントラルモーテルアパートメンツ」。名前に「モーテル」とついているので、「え、ホテルじゃないの？」と思うかもしれません。でも、ニュージーランドのモーテルは日本のイメージとはちょっと違うんです。

ニュージーランドのモーテルは無料駐車場完備で、部屋のすぐ近くに車を停められるのが特徴。

キッチン付きの部屋が多く、自炊が可能なため、家族連れや長期滞在の旅行者にも人気があります。

設備はベッド、バスルーム、キッチン、Wi-Fiなどが完備されていて、ホテルよりもリーズナブルな価格で宿泊できます。

個人経営のアットホームな雰囲気のところが多いというのも魅力です。

そんなモーテルは郊外にあることが多いのですが、シティセントラルモーテルアパートメンツはクライストチャーチの中心部に位置しているという珍しい立地。今回は、その利便性に惹かれて利用してみました。

建物は2階建てで客室数は全26室あります。フロントの営業時間は9:00～18:00で、時間外はスタッフが不在となるため、チェックインが遅くなる場合は事前連絡が必要です。

ロケーション

シティセントラルモーテルアパートメンツは、カセドラルスクエアから西へ徒歩約10分、ヘレフォード通り（Hereford St.）とバーベイドス通り（Barbados St.）の交差点にあります。

公共交通機関（路線バス）を利用する場合、ホテルから徒歩２分のところに「Hereford St near Barbadoes St」という小さなバス停が最寄りです。空港から向かう場合は、いったんバスインターチェンジで降りて、60番のバスに乗り換えて1つ目のバス停です。

空港とバスインターチェンジを最短で結ぶ29番のバスが停車する「Manchester St. Super Stop」も利用可能です。ホテルまでは徒歩約10分です。

⚠️路線バスには「次は〇〇です」の車内アナウンスがないため、Google Mapなどで現在位置を確認しながら、近づいたら降車ボタンを押してください。

ホテルの目印になるのが、すぐ目の前で建設中のOne New Zealand Stadiumです。周辺の道路を含め工事が進められています。スタジアムが完成すれば、このエリアもさらに賑やかになりそうです。

ホテルは交差点に位置しているのですぐに見つけられます。建物はＬ字型に配置されており、中央部分の1階にフロントがあります。

チェックイン〜客室まで

1階のフロントに行くと、アジア系のスタッフさんが笑顔で出迎えてくれました。

チェックインはとてもスムーズで、滞在中の案内や注意事項も丁寧に説明してくれます。親切な対応で安心感がありました。

チェックアウトは特別な手続きがなければ、カードキーをフロント入口のボックスに返却するだけで完了です。

フロントにはさまざまな観光パンフレットが揃っています。ホエールウォッチングや遊覧クルーズなど、必要であればアクティビティの手配も手伝ってくれるそうです。

今回泊まる部屋は2階。フロントでアナログな鍵を受け取り、階段を上がって客室に向かうと…「えっ！？」思わず声が出ました。

なんと、客室の入口は全面ガラス張りで中が丸見え！これは想定外でした。

恐る恐る部屋に入ってみると、カーテンは薄手のものと遮光カーテンの二重構造になっていました。薄いカーテンを閉めれば、外からはほとんど見えない仕様。プライバシーはしっかり守られると分かり安心しました。

シティセントラルモーテルの部屋

今回私が宿泊した部屋は、ワンルームタイプで広さ30㎡のスーペリアスタジオです。

部屋に入ると明るいリビングルームが広がっていました。いかにもモーテルらしいシンプルなデザインで、クイーンサイズのベッド、ソファ、ミニテーブルと椅子が配置されています。余計なものがないため、とても広く感じられます。

部屋の中からは外の景色を眺めることができます。薄いカーテンを閉めておけば、外から部屋の中はかなり見えにくいので、プライバシーは保てます。扇風機とヒーターがあります。

壁にかかったテレビが若干斜めなのはご愛敬です(笑)。デスクがないため、PC作業はテーブルを代用しましたが、部屋が広いわりにはコンセントが少ないのが気になりました。ベッド脇のサイドテーブルの引き出しを開けると、いくつかの延長コードが用意されていて助かりました。

キッチンの手前にクローゼットがあり、アイロンとアイロン台、ハンガーが用意されていました。

簡易キッチンには冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、キッチン用品、トースターが備わっています。

ここで思わぬ大誤算に気がつきました。キッチンにはコンロと鍋がないのです！

電子レンジしかないため、朝食に目玉焼きを作ることができませんでした。連泊で自炊したかったのですが断念。この点は、宿泊前に確認しておけばよかったです。

有料のスナックが用意されていました。小さなスナックは1ドル、辛ラーメンは4ドル、ジュースは3ドルです。スーパーのほうが安いですが、宿泊施設内のスナックとしては良心的な価格です。料金は食べた分だけ現金をトレイの中に入れるという性善説的なシステム。

インスタントコーヒー、ココア、紅茶は無料です。モーテルのすぐ近くにはスーパーやコンビニがないため、ちょっと一息つくにはありがたいサービスです。

バスルームとアメニティ

バスルームには専用ヒーターが備わっていて、寒さを感じることはありませんでした。バスタオルやフェイスタオルも清潔で気持ちよく使えました。

シャワーは固定式で水圧はやや弱め。もう少し強ければいいなと思いましたが、まあ許容範囲内です。ハンドソープとシャンプー、コンディショナーは備え付けられていました。トイレはもちろんウォシュレットタイプではありません。

滞在中に気になったこと

客室内の備品で期待してたけど無かったものがいくつかありました。コンロ、鍋、デスク、洗濯機、乾燥機、ヘアドライヤー、ボックスティッシュ、アメニティ一式です。

バスルームにコンセントがないのも、人によっては不便に感じるかもしれません。ホームページにはヘアドライヤーがあると書いてあったのですが、見つけることができませんでした。私は短髪なのでヒーターで乾かせたため結果的に必要ありませんでしたが。

また、冷凍庫は冷蔵庫の一部でしかなく、霜で覆われていてほぼ何も入れられませんでした。スタッフさんが親切なので、言えば翌日にでも霜取りをしてくれたと思いますが、特に使うこともなかったので、そのままにしておきました。

「ホテル」ではないため、身の回りの必要なもの（パジャマ、スリッパ、アメニティなど）は自分で揃えておくのが「モーテル」に宿泊する時のポイントです。

客室清掃は基本的に毎日行われますが、日曜と祝日はお休みです。清掃が不要な場合は、フロントに伝えれば大丈夫です。

シティセントラルモーテルアパートメンツにはこのほかにも、ベッドが２台のツインルームや、ベッドルームが２つあるコネクティングルームなどの部屋タイプがあります。

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館内施設

客室内にランドリ設備がないので、洗濯したい時には１階の受付横のコインランドリーを使用できることになっています。洗濯機と乾燥機はそれぞれ5ドルずつで、利用する際には受付に申し出て料金を支払う必要があります。そのため、受付が営業している時間でしか利用できません。

洗濯機と乾燥機はそれぞれ１台ずつしかありませんでした。私が利用したかった日は、スタッフさんが大量のシーツやタオルをまる一日かけて洗濯する日と重なってしまい、結局使えませんでした。好きなタイミングで洗濯できるとは限らないので、ここでの洗濯はあまり当てにしない方がいいかもしれません。

〈喫煙所〉客室内は全室禁煙で、建物内に喫煙所はありません。喫煙する場合は、外に出て駐車場で吸うことになります。そのため携帯灰皿は必須です。

宿泊時の食事

ホテル内にレストランはありませんが、朝食は有料でコンチネンタルブレックファストのルームサービスを利用できます。

徒歩１分のところにSUBWAYがあります。8:30（土日は9:00）～20:30まで開いているので、朝食や夕食を手軽に済ませたい場合は便利です。

モーテルの周辺は住宅街で、日常的な食品や飲料を扱う小型店舗やフィッシュアンドチップス店が徒歩5～10分の距離に点在しています。観光客でも気軽に入れるレストランやバーへ行くなら、カセドラルスクエア周辺がおすすめです。

最寄りの大型スーパーマーケットは、バスインターチェンジの前にあるFresh Choiceや、ムーアハウスアヴェニュー（Moorhouse Ave.）にあるWoolworthで、徒歩15分（約1㎞）ほどかかります。

ホテル周辺情報

ホテルのすぐ目の前では、One New Zealand Stadiumが建設中で、周辺の道路を含め工事が進められているため、通行の際は十分注意してください。

モーテルから徒歩５分のところに、カードボードカセドラルがあります。地震で崩壊した大聖堂の代わりに建てられた建物で、紙のチューブ（段ボール）を使って建てられています。なんと日本人建築家が設計したのだそうです。

クライストチャーチの街の中心にある大聖堂へは徒歩10分。大地震で崩れ落ちてしまった大聖堂は、いまなお再建工事中です。かつての賑やかな広場とは異なり、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

パステルカラーの建物がかわいらしいニューリージェントストリート（New Regent St.）には、多国籍なショップやカフェ、レストラン、バーなどが軒を連ねています。カフェでのんびりと過ごしたり、ディナーにもおすすめのスポットです。

まとめ

シティセントラルモーテルの「スーペリアスタジオ」に宿泊してみた正直な感想を述べると、

●良かった点
・部屋が広く、ゆったり快適。
・フロントの対応が親切・丁寧で安心感がある。
・駐車場が広く、レンタカー旅で自炊をしないならとても便利。

●イマイチ点
・設備とアメニティがやや不足。キッチンにコンロ・鍋・冷凍庫がない。ランドリーは台数が少なく、スタッフの使用と重なると使えないことがあった
・エレベーターがないので、2階の部屋だと重い荷物を運ぶのが大変。
・徒歩移動だとバスインターチェンジから少し距離があるので、車なしの旅には少し不便
・鍵がカードキーではなく、昔ながらのアナログタイプ。

今回は「簡易キッチン付き」という表記を見て、ついコンロがあると思い込んでしまっていたのは誤算でした。実際には電子レンジとシンク、冷蔵庫（小さな冷凍スペースあり）があるだけで、本格的な自炊は難しいです。

ここはあくまでモーテルなので、ホテルのようなサービスを期待する宿ではありません。とはいえ、中心市街地のホテルと比べるとリーズナブルで、部屋も広く、清潔感もあります。フロントスタッフも親切で、安心して滞在できる環境でした。特にレンタカーを利用するなら、駐車場が広く、車移動には便利な立地です。

ホテル並みのクオリティを求めると物足りなさを感じるかもしれませんが、価格を考えれば十分満足できる宿でした。

クライストチャーチへの旅行を検討している方にとって、ホテル選びの参考になれば嬉しいです。

■シティセントラルモーテルアパートメンツ
City Central Motel Apartments
252 Barbadoes Street, Christchurch, 8011
ホームページ（英語）
〈チェックイン〉14:00～18:00 〈チェックアウト〉～10:00　※チェックインが18:00を過ぎる場合は事前連絡必須
〈アクセス〉カセドラルスクエアから徒歩約10分