~〈宿泊記〉明洞まで約20分の郊外タウンの、コスパの良いスタイリッシュなホテル。「Fairfield by Marriott Seoul」の客室、朝食、アクセス、ホテル周辺をレポート。
海外旅行先として一番人気の韓国ですが、ソウル中心部のホテル宿泊料金が驚くほど高騰しています。
クオリティは落とさずに、できるだけリーズナブルな料金で宿泊できるホテルはないだろうか?と探してみたところ、ソウル中心部からちょっと足を伸ばすだけで、その願いを叶えてくれるホテルがありました。
ソウル駅から地下鉄で約20分の郊外にある「フェアフィールド バイ マリオット ソウル」です。実際に泊まってみたので、その様子をご紹介します。
ホテル概要
フェアフィールド バイ マリオット ソウルは、ソウル駅から地下鉄で約20分の永登浦(ヨンドゥンポ)エリアにある、4つ星ホテルです。
アメリカ発祥の世界最大のホテルチェーン「マリオット」グループのホテルで、客室数は全556 室、2018年にオープンしました。
フェアフィールドはマリオット系列の中でも、コストパフォーマンスの良さが魅力の一つです。
宿泊料金は1泊15,000円前後と、ソウル中心部の同クラスのホテルと比較してリーズナブルですが、必要なサービスや設備がしっかりと揃っています。
ホテルは最寄りの地下鉄1号線の永登浦駅から徒歩2~3分のところにあり、仁川空港からのリムジンバス乗り場もすぐ近くと、アクセスが良いです。
比較的新しいこともあり、ホテル全体がスタイリッシュなデザインで統一されています。客室は20㎡~27㎡のツインルーム、またはワンベッドルームがメインとなっており、40㎡以上のファミリールームなどもあります。
チェックイン〜客室まで
ホテル1階の洗練された雰囲気のロビーには、スタッフさんたちはプロフェッショナルな雰囲気で対応してくれます。
私がチェックインした時には日本語ができる方がおらず英語でしたが、分かりやすく丁寧に対応してくれたのが印象的でした。
チェックインを済ませてエレベーターホールへ行くと、ちょっと戸惑います。エレベーターには上下のボタンがありません。さらに、エレベーター内部にも行き先階のボタンすらありません。
〈エレベーターの乗り方〉
手前のパネルにカードキーをかざすと、自動的に自分の載るエレベーター番号が指定される仕組みです。
これは客室階からエレベーターに乗る時も同じです。
自分の客室階以外に行きたい時、例えばフィットネスセンターのある5階や、朝食会場のある3階に行きたい時には、パネルに表示されている行きたい階の番号をタップし、カードキーをかざせばOKです。
客室フロアのデザインもシンプルで洗練されています。
客室のドアを開けるには、ドアノブの上にある小さな丸い部分にカードキーをかざします。
初めての滞在で、いろいろ斬新すぎてちょっと戸惑ってしまいましたが、1回経験してしまえば簡単です。
フェアフィールド バイ マリオット ソウル の部屋
今回私が宿泊した部屋は、広さ25㎡のデラックス1キングベッドルーム。シンプルでモダンなデザインです。
ドアを入ると正面に洗面スペースが見え、その奥にベッドルームがあります。
ベッドルームと洗面台(玄関側)の仕切りはパーティションになっていて、移動できます。
床から天井まで届く大きな窓が特徴のベッドルーム。窓側にソファーとミニテーブルが配置されています。
大通りに面した部屋でしたが、騒音はほとんど気になりませんでした。
ベッド脇のサイドテーブルには、おしゃれなデザインのライトが置かれ、壁にはユニバーサルタイプのコンセントとUSBポートがあります。日本のコンセントがそのまま使えるのは嬉しいです。
ベッドルームから洗面スペースを見るとこんな感じです。仕切り壁はスライドできるパーテーションになっていて、洗面台部分を隠すことは可能です。
クローゼットはエントランスを入ってすぐ横にあります。ここには、冷蔵庫、電気ポット、ミネラルウォーター、インスタントコーヒーとお茶、アイロンとアイロン台、セーフティボックスが用意されています。
スリッパが思いのほかペラペラの薄いタイプでした。バスローブもありましたが、丈が短かいものだったので、実際に寝るときは持参していたステテコを履きました。
バスルームとアメニティ
部屋に入るとすぐに、洗面台、トイレ、シャワーの水回りスペースなのですが、ちょっと独特のデザインすぎて驚きました。
トイレとシャワーは独立していますが、すりガラスの仕切り戸1枚を、トイレ側とシャワー側で使い分ける構造です。
今回は一人で宿泊したので何の問題もありませんでしたが、2人で宿泊するとシャワーかトイレかどちらかの扉しか締めることができません。
シャワーはレインフォールシャワーと可動式の2タイプ、水圧は問題なしです。リンスインシャンプーとボディジェルが壁にかかっています。
アメニティはコットンと綿棒のみ。ドライヤーとバルタオルは洗面台下にありました。
⚠️【歯ブラシセット】韓国では法律により、大型ホテルでは使い捨ての衛生用品(歯ブラシやシェーバーなど)を無償提供できないことになっています。
滞在中に気になったこと
やはり水回りの構造。韓国のバスルームは、シャワーを浴びるとトイレと洗面台が水浸しになる構造が多いので、それが無いというのは嬉しいのですが…。機能的なデザインではあっても、賛否両論ありそうです。
館内施設
24時間対応のフロントデスク、ビジネスセンター、ドライクリーニング / ランドリーサービスがあります。
1階ロビーにはWOWPASSチャージ機が設置されていて、現金の出し入れやT‐moneyカードのチャージが可能です。
※WOWPASSとはT‐moneyカードが一体になったプリペイド式のクレジットカードです。
5階にフィットネスセンターがあります。
2階には美容クリニックと、中華料理店が入っています。中華料理店は人気店のようで、夕食時には行列ができていました。
〈喫煙所〉客室内は全室禁煙です。ホテルの建物内に喫煙所はありません。一服したい方はいったん外へ出て、セブンイレブンの隣に設置されている屋外喫煙スペースを利用します。屋根はありません。
宿泊時の食事
ホテルの1階にはセブンイレブンとスターバックスがあり、ホテル周辺にもカフェや飲食店がたくさんあるので、食事には困りません。
また、ホテル建物内には2階に中華料理の「海底撈火鍋(ハイディラオ)」、3階に多国籍料理「Million Spoons」、があります。
「Million Spoons」ではビュッフェ形式の朝食も提供されています。利用時間は6:30~10:30、料金は 16,500 ウォン(大人)で朝食会場で支払います。
広々とした明るい空間で、気持ち良く朝食をとることができます。
ただ、料理の品数が少な目でした。このクラスのホテルにしては朝食料金がお安いなあと感じたのですが、それも納得です。
1階のスタバはいつも多くの人で混雑しているようだったので、朝の時間をゆったりのんびり、優雅に過ごしたい場合は、こちらの選択肢もありだと思います。
ロケーション
地下鉄1号線の永登浦(ヨンドゥンポ)駅から徒歩3分。ソウル駅(都心空港ターミナル、南大門市場)、市庁(明洞周辺)、東大門へは乗り換えなしで行くことができます。
仁川空港からのリムジンバス(6007番)「1号線 永登浦駅/フェアフィールドホテル」バス停がすぐ近くにあります。
永登浦駅には地上と地下に改札口があります。
地上からは正面口のエスカレーターを降りて、右方向へ進みます。地下からは5番出口を出て、そのまま直進します。
大きな通りを2~3分歩くと、フェアフィールドホテルの近くに、空港リムジンバス6007番(仁川空港→汝矣島方面)のバス停があります。
帰国時に利用する仁川空港へ行くリムジンバス乗り場は、通りの反対側にあります。マクドナルドが目印です。
■仁川国際空港から
①仁川空港リムジンバス(6007番:仁川⇔汝矣島):「1号線 永登浦駅/フェアフィールドホテル」バス停下車すぐ。約40~50分おきの運行で、所要時間は約60分です。
⚠️6007番バスには前売予約券はありません。空港でチケット売場で購入するか、車内で運賃を支払います。
②空港鉄道:ソウル駅で、地下鉄1号線に乗り換え。
⚠️直通列車(エクスプレス)を利用する場合は、【KKday】や【KLOOK】などのチケットサイトを利用して、事前購入しておくのがおすすめです。
■金浦空港から
①地下鉄5号線:新吉(シンギル)駅下車。3番出口から徒歩約8分。
②市内バス 6629番(永登浦駅方面行き):「1号線 永登浦駅/ロッテ百貨店」バス停下車すぐ。6~15分間隔で運行されていますが、所要時間は約70分かかります。
■ 交通チケットは事前購入がお得です!
→ 仁川空港↔ソウル駅|直通列車乗車券予約
→ 仁川空港↔ソウル市内|リムジンバス予約
⚠️6007番バスには前売予約券はありません。
ホテル周辺情報
永登浦駅周辺は再開発が進み、デパートや巨大ショッピングモール、地下街、飲食店やカフェがたくさんあり、多くの人でにぎわっています。また、昔ながらの繁華街も残っています。日本人観光客はあまり多くないようで、韓国の日常を感じられる街です。
永登浦駅にはロッテ百貨店が併設されており、さらに駅前の横断歩道を渡ると、新世界百貨店もあります。
新世界百貨店と隣接している巨大ショッピングモール「タイムズスクエア」(韓国語ではタイムスクエア)。Eマートやフードコートも入っており、買い物や食事には困りません。
永登浦駅から永登浦市場まで約1kmに渡り、永登浦地下街が続いています。衣類・靴・カバン・コスメなど何でもあります。掘り出し物が見つかるかもしれません。
駅前の路地を入ると、昔ながらの繁華街になっています。サムギョプサルやスンデ料理の店が多いようです。
まとめ
フェアフィールド バイ マリオット ソウル に宿泊してみた正直な感想を述べると、
●良かった点
・駅やリムジンバス停留所から近く、巨大ショッピングセンターもあって便利な立地
・フロントスタッフが親切・丁寧で、プロフェッショナルな対応をしてくれる
・チェックアウトが12:00までなのでゆっくり滞在できる。
●イマイチ点
・部屋にデスクが無い(ミニテーブルはある)
・トイレがウォシュレットではない
・朝食ブッフェの品数が少ない
デザインはとても素敵なのですが、エレベーターの乗り方や、部屋の水回り(洗面台・トイレ・バスルーム)の設計などが斬新すぎて、初めての滞在にはちょっと戸惑うことがありました。
ソウル中心部からはちょっと遠い(地下鉄で約20分)ですが、明洞や東大門へ行くのに不便を感じることはありませんでした。地下鉄1号線はソウル駅の手前まで地上を走るので、車窓を楽しみながら移動できます。
フェアフィールド バイ マリオット ソウルは、日本語を話せるスタッフさんがいない時には英語での対応になりますが、安心して宿泊することができるホテルです。
ソウルへの旅行を検討されている方に、ホテル選びの参考になれば嬉しいです。
・楽天トラベルで フェアフィールド バイ マリオット ソウル を見る
・Agodaで フェアフィールド バイ マリオット ソウル を見る
・Expediaで フェアフィールド バイ マリオット ソウル を見る
⚠️海外ホテルの予約の際には、〈サービス料〉と〈税金〉込みの料金か、別途かをちゃんと確認しましょう。
■ホテル情報
フェアフィールド・バイ・マリオット・ソウル
Fairfield by Marriott Seoul|페어필드바이메리어트 서울
ソウル特別市 永登浦区 京仁路 870
ホームページ
≪チェックイン/チェックアウト≫ 15:00/12:00
≪アクセス≫ 地下鉄1号線 永登浦駅から徒歩約3分
≪Naver Map≫ https://naver.me/501o0O6C
⚠️韓国ではGoogleマップの徒歩ルート検索ができないので、NAVER Map(ネイバーマップ)アプリをダウンロードしておくと便利です。
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