~都心に近くコンパクトで使いやすい金浦国際空港。ターミナルビル施設、アクセス、空港直結ショッピングモールなど、知っておくと便利なことをまとめてみた。
日本から一番近い海外旅行先の韓国。空の玄関口といえば仁川(インチョン)国際空港が有名ですが、東京・大阪からは金浦(キンポ)国際空港へも就航しています。
今回の韓国旅行で、初めて金浦国際空港を利用しました。ターミナルビルの施設、空港鉄道や地下鉄などのアクセス、空港直結のショッピングモールなど、実際に行ってみて分かったことや、利用する際に知っておくと便利なことなど、いろいろ発見があったのでまとめてみました。
金浦国際空港とは?
ソウル市内中心部から西へ約15㎞、空港鉄道A’REX を利用するとソウル駅まで約20分というアクセスの良さが魅力です。コンパクトな空港なので移動が楽というのもありがたいところ。ソウル都心部への公共交通機関は、地下鉄、空港鉄道(A’REX)、路線バス、タクシーがあります。
就航路線
長らく国内外における首都ソウルの空の玄関口として機能していた金浦国際空港。2001年の仁川国際空港オープン以降は、韓国の国内線専用となっていました。国際線は、2003年に日韓のチャーター便が復活したのを皮切りに、現在、東京(羽田)、大阪(関西)、上海(虹橋)、北京(首都)、台北(松山)を結ぶ近距離路線が就航しています。
ロケーション
金浦空港はハの字型に国際線ターミナルと国内線ターミナルが配置されています。
真ん中にロッテモールとロッテシティホテルがあり、その3つの建物を地下通路で繋ぐように金浦空港駅があります。
金浦空港(キンポコンハン)駅には、地下鉄5号線(紫色)、9号線(金色)、空港鉄道(水色)、金浦ゴールドライン(濃金)、西海線(黄緑)の5路線が発着しています。
国際線ターミナルビル
金浦空港の国際線ターミナルは、仁川空港に比べるとコンパクトで落ち着いた雰囲気です。シンプルな構内なので、迷うこともなく移動も楽です。
1階 到着フロア
羽田空港、関西空港から約2時間ほどで到着します。入国審査→手荷物の受取→税関と進みます。
発着する便数はそんなに多くはありませんが、到着便が重なると、入国審査はどうしても長蛇の列になります。通過するのに30分程度は余裕を見ておくと良さそうです。
【1階にある施設】
●携帯・Wi-Fi ルーター・Simカードなどのレンタルサービスカウンター ●観光案内所 ●ダンキンドーナツ(カフェ) ●宅配・荷物 一時預かりカウンター
空港鉄道・地下鉄の金浦空港駅、国内線ターミナル、ロッテモールへは、エスカレーターで地下1階の連絡通路を進んでください。
⚠️空港鉄道・地下鉄に乗る方は、現金を用意しておきましょう。両替・キャッシングのATMは2階にあります。
外に出ると、タクシーと路線バス、国内線ターミナルへの無料シャトルバス乗り場があります。
⚠️【2023年6月現在】金浦空港と都心を結ぶリムジンバスは運休中でした。
一服したい方は、1階と2階のバス乗り場に喫煙所があります。混んでいるときは1階の道路を渡って左に行ったところにポツンと佇む喫煙コーナーがおすすめです。
2階 チェックインフロア
2階のチェックインフロアは、吹き抜けで広くきらびやかな印象の空間です。チェックインカウンターは2階、出国ゲートは3階にあります。
【2階にある施設】
●チェックインカウンター ●インフォメーションデスク ●銀行・両替所・ATM ●タックスリファウンドカウンター ●航空会社のチケットカウンター ●カフェ
有人カウンターのチェックインは、出発時刻の出発時刻の2時間30分前から開始されます。
時間帯によって、自動チェックイン機、自動手荷物預け機(セルフバッグドロップ)も利用可能です。
3階 出国フロア
2階でチェックインを済ませたら、3階の出国フロアへ。高さ10mの巨大な壺のモニュメントがフォトスポットになっています。
【3階にある施設】
●出国ゲート ●コンビニ ●薬局 ●イベント広場 ●ベンチ
チェックインを済ませ、保安検査場へ。
出国審査後のゲートエリアには、新羅とロッテの免税店、レストラン、カフェ、本屋などのショップと、ラウンジがあります。
※ビジネスクラスのアシアナラウンジの様子はこちら
4階 フードコート
4階は飲食エリアで、小規模ながら3~4店舗ほどが入ったフードコートがあります。
【4階にある施設】
●フードコート ●韓国料理店 ●カフェ ●授乳室 ●医療室
フードコートは入口のタッチパネル(クレジットカード専用)で事前に注文するタイプで、プデチゲや冷麺のお店が入っていました。
フードコートとは独立して韓国料理店とカフェもあります。石焼ビビンバやテンジャンチゲの定食を食べることができます。
カフェがイチオシしていたハンバーガーも美味しそうでした。
金浦空港駅
仁川空港 ↔ 金浦空港 ↔ ソウル駅 を結ぶ空港鉄道(ラインカラー:水色)のほか、地下鉄5号線(紫色)、地下鉄9号線(金色)、金浦ゴールドライン(濃い金色)が発着しています。
空港鉄道・地下鉄乗り場への行き方
1階の到着フロアから、エスカレーター/階段で地下1階へ。案内表示を確認しながら進んでください。
動く歩道のある長~い通路を進みます。ただひたすら真っ直ぐ進んでください。駅までは5分くらいかかります。
動く歩道が終わると、左手にロッテモールへと続く通路が見えてきますが、そのまま直進します。
WOWPASS(T-moneyや現金換金機能がついたカード)の発行機や、地下鉄の券売機が見えてきて、駅らしい雰囲気になってきます。
地下鉄5号線(紫色)の改札口が現れます。通路の左右に改札口があり、ソウル方面は右側の改札です。
Suica のような交通系ICカード「T-money カード」を購入しておくと便利です。この先のセブンイレブンで購入できます。
空港鉄道、地下鉄9号線はさらにこの先へと進みます。
通路には雑貨店、洋服店、カフェ、パン屋さんなどが並んでいます。
ここのセブンイレブンか、空港鉄道&地下鉄9号線改札口近くの自販機でT-moneyカードを購入できます。
しばらく進むと、「⬅️空港鉄道と地下鉄9号線は左折」の案内が出てきます。
空港鉄道と地下鉄9号線の改札口が現れます。T-moneyカード、コリアツアーカード(T-money機能と観光特典がついたカード)の自販機もあります。
空港鉄道と地下鉄9号線は改札口もホームも共有しています。
ソウル方面は地下3階、仁川空港方面は地下4階です。ホームの左右で違う路線の電車が来るので、気をつけて乗車してください。
※空港鉄道・地下鉄 きっぷの買い方はこちらを参考にしてみてください。
ソウル中心部への行き方
金浦空港から明洞・東大門エリアに行く場合、空港鉄道から地下鉄に乗り換えが必要です。重いスーツケースを持って移動するなら、できるだけ楽な方がいいですよね。
ソウル駅での乗り換えは、階段の上り下りがあり、右へ左へ曲がりくねる長い通路を歩くことになるので、大きな荷物を持っての移動はちょっと大変です。
おすすめは、空港鉄道で「弘大入口(ホンデイック)駅」へ、そこで地下鉄2号線に乗り換えるのが便利です。乗り換えの通路が分かりやすく、動く歩道も整備されています。
空港鉄道と地下鉄を乗り換える時には、専用改札を通りますが、交通カードをタッチしても別途料金が発生することはないので、安心してタッチしてください。
明洞エリアは「乙支路入口(ウルチロイック)駅」、東大門エリアは「東大門歴史文化公園(トンデムンヨッサムナコンウォン)駅」で下車すればOKです。
■ 荷物が多い方、ホテルまで直行したい方は、貸切の送迎サービスが便利です。
→ 金浦空港↔ソウル市内|空港送迎サービス
ロッテモール金浦空港店
ばらまき土産を買うなら、地元のスーパーがいちばん!ということで、時間があったらぜひ立ち寄ってほしいロッテモールです。
百貨店、ショッピングモール、スーパー、飲食店、映画館、ホテルなどいろんな施設が集まった、空港直結の複合型ショッピングモールです。
ロッテモールへの行き方
1階の到着フロアから、エスカレーター/階段で地下1階へ。案内表示を確認しながら進んでください。
金浦空港駅へ右折するところを、直進すればロッテモールです。
もう1つ、地下鉄5号線改札口の近くにも連絡通路があります。
地下とは思えないほど明るい空間です。地下1階、2階にはレストラン、カフェ、書店、ファッションなどなど、色々なショップが並んでいます。ユニクロや無印良品、オリーブヤングも入っています。
地下2階(GF)の一番奥に「ロッテマート 金浦空港店」があります。お菓子、食料品、化粧品などなど何でも揃います!海外のスーパーって楽しいですよね。かさばるものは日本への海外配送サービスも利用できます。
地下2階(GF)のインフォメーションカウンターでスーツケースを預かってくれたり、6階の展望台から飛行機を眺めることができたりと、サービスも設備も充実のロッテモールです。
定休日は ホームページ(韓国語・英語)で確認できます。
まとめ
●金浦空港のメリット
・ソウル駅まで空港鉄道で20分、アクセス時間が短い
・コンパクトな空港で、建物内の移動距離も短く、迷わずに移動できる
・発着便数が少ないので、あまり混雑しておらず、落ち着いている
●金浦空港のデメリット
・リムジンバスが運休中のため、ソウル中心部への公共交通機関が、空港鉄道ほぼ一択
・免税店、ショップ、レストランなどの選択肢や品揃えが少ない
空港でショッピングやグルメを楽しんだり、施設やラウンジの充実度を求める場合は仁川空港に軍配が上がります。その点、金浦空港では空港直結のロッテモールをうまく利用すると良いと思いました。
今後、運休中のリムジンバスが復活して、明洞や東大門まで乗り換えなしで行けるアクセス手段ができると、もっと便利になることは間違いないですね。
韓国旅行で金浦空港を利用する際に、少しでも参考になれば嬉しいです。
■リンク集
・金浦国際空港 ホームページ(日本語)
・ロッテ百貨店 ホームページ(韓国語・英語)
・空港鉄道 A’REX ホームページ(日本語)
⚠️韓国ではGoogleマップの徒歩ルート検索ができないので、NAVER Map(ネイバーマップ)アプリをダウンロードしておくと便利です。
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