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韓国×街歩き旅|束草・洛山寺で東海岸の絶景と海水観音像を巡る

洛山寺 韓国旅行

~ 東海岸の絶景を楽しめる洛山寺へ。アクセス・見どころ・所要時間と、無理なく巡れるおすすめルートを紹介。

洛山寺

束草からバスで約30分の洛山寺(ナクサンサ)。海を見下ろす絶景が忘れられず、実に20年ぶりに再訪しました。

以前は坂道が大変だった印象がありましたが、今回はルートを変えて歩いてみたところ、景色を楽しみながら境内を巡ることができました。

この記事では、洛山寺へのアクセスや見どころ、実体験をもとにしたおすすめの散策ルートを紹介します。

洛山寺の基本情報とアクセス

洛山寺とは?

洛山寺は襄陽(ヤンヤン)郡にある約1,300年の歴史を持つ由緒あるお寺です。 新羅時代の671年、義湘(ウィサン)大師により創建され、韓国を代表する観音霊場として知られています。

束草市街から路線バスで約30分とアクセスが良く、束草観光とセットで訪れる人も多い人気スポットです。

洛山寺

境内は東海岸を見渡す高台に広がり、本堂や七層石塔、海水観音像、紅蓮庵など見どころが点在しています。

アップダウンはありますが、海を眺めながら所要時間は1時間半〜2時間ほど。散策できるのが洛山寺の魅力です。

2005年の大規模な山火事で本堂などが焼失しましたが、朝鮮時代の古図や発掘調査をもとに2009年に忠実に復元されました。そのため建物は比較的新しく、境内もきれいに整備されています。

また、洛山寺は「日の出の名所」としても有名で、早朝6時から拝観できます。

今回はスケジュールの都合で10時ごろの訪問となりましたが、青い海を眺めながら歩くだけでも大満足でした。

束草からの行き方(路線バス)

束草の市街地からは9番の路線バスで洛山寺へ向かいます。

乗車したら運転手さんに行き先「ナクサン」と伝え、交通系ICカード(T-moneyやWOWPASSなど)をタッチします。

束草の路線バス

バスは海沿いの道を走り、車窓から東海岸の景色を楽しめます。ただ、9番は利用者が多い路線なので、時間帯によっては混み合うこともあります。韓国らしく運転は豪快なので、立って乗る場合は手すりにしっかりつかまっておきましょう。

約30分で洛山寺最寄りのバス停に到着。降車するときも交通ICカードをタッチして下車します。

洛山バス停

束草方面からのバス停は、コンビニ「emart24」の軒先にあります。「낙산 버스터미널 매표소(ナクサンバスターミナル切符売り場)」と書かれた大きな看板や「BUS STOP!」の屋根が目印です。バスターミナルといっても実際はきっぷ売り場付きバス停です。

洛山

横断歩道を渡り、洛山寺の駐車場を目指します。途中、三叉路に建つ「名勝襄陽」の石碑が目印です。バス停から徒歩約5分で駐車場へ到着。

洛山寺

広い駐車場を横切って入口へ向かいます。駐車場の周りには食堂や土産物店が並び、観光地らしい雰囲気です。

洛山寺

駐車場の奥に一柱門と観光案内所が見えます。以前はここでチケットを購入する必要がありましたが、2023年から拝観料が無料に!そのまま境内へと入ることができます。

洛山寺の境内巡り

境内マップと歩く順番

今回はマップにある①から⑪の順番どおりに巡りました。境内はこの順番で回ると無駄がなく、とても効率的です。

洛山寺マップ
※現地の案内板をもとに説明を追加しました

最初は海水観音像に向けて緩やかな上り坂が続きますが、海水観音像を過ぎてからは下り坂が多くなります。

境内の主要スポットには緩やかな散策路がしっかり整備されているので、車いすやベビーカーの方でも参拝できます。

①〜⑤ 一柱門から本堂へ

一柱門(イルチュムン)~①印月寮(インウォルリョ)

洛山寺

まずは鮮やかな色彩が目を引く、立派な一柱門からスタートです。

門をくぐると、木々に囲まれた遊歩道が始まります。

洛山寺

つづら折りの緩やかな坂道が整備されていて、まるで森林浴をしているかのような心地よさ。木漏れ日を感じながらゆっくりと上っていきます。道中にはベンチも設置されていて、車いすで散策されている方の姿も見られました。

洛山寺

遊歩道を抜けると、少しひらけた未舗装の坂道に出ます。ここにあるのが、寺院が運営するテンプルステイ(宿泊体験)の施設「印月寮」です。

ここから坂道を上って本堂エリアを目指します。

②虹霓門(ホンゲムン)
坂道を上りきると、美しいアーチを描く石造りの山門「虹霓門」が現れます。1467年、朝鮮第7代王・世祖(セジョ)の訪問を記念して建てられた歴史ある門です。

洛山寺

門を抜けて道なりに進むと分岐が現れますが、ここが巡り方の重要なポイントです。

境内マップの順番どおりに「③四天王門」を目指して進みましょう。直進すると「⑦宝陀殿」へショートカットできますが、かなり急な上り坂を歩くことになります。

③四天王門(サチョナンムン)~⑤円通宝殿(ウォントンボジョン)

洛山寺

四天王門が見えてくると、ここから立派な門や本堂、石塔などの見どころが次々と登場します。

洛山寺

四天王門の先には、色鮮やかな灯籠が飾られた華やかな参道が伸びています。

その奥に④賓日楼(ビンイルルー)凝香閣(ウンヒャンガク)が佇んでいます。

洛山寺

海から昇る朝日を迎える楼閣という意味を持つ、賓日楼。階段を上がった建物の中は休憩所になっていて、セルフサービスで無料のお茶が提供されています。

さらに奥へ進むと、大聖門(テソンムン)をくぐると、洛山寺の本堂である⑤円通宝殿に到着します。

洛山寺

ここは高麗時代の観音像を祀るとても重要な仏殿で、前庭には風格ある七層石塔が立っています。

2005年の大きな山火事で一度全焼してしまったのですが、その後見事に再建され、かつての厳かな姿を取り戻しています。

⑥2つの参道と海水観音像

円通宝殿で参拝を済ませたあとは、右側にある「園通門」を通って海水観音像が立つエリアへと向かいます。2つのルートがあり、どちらを通っても距離は約270m、歩いて5分ほどで到着します。

●車椅子ルート
整備された緩やかな坂道で、無理なく快適に歩けるルートです。

●夢が叶う道
自然が残る細い道で、木々の間を抜けるややアップダウンのある参道。途中では、願いを込めた石塔を積み上げることもでき、洛山寺散策の楽しみのひとつです。

今回は無理をせず、歩きやすい「車椅子ルート」を選んで先へ進みました。

⑥海水観音像(ヘスグァヌムサン)
坂道を上りきった瞬間、思わず「わぁ!」と声が出ました。視界が一気に開け、目の前には巨大な観音像が現れました。1977年に建立された、高さ16mの海水観音像です。

洛山寺

この海水観音像は、国家の平和と南北統一を祈願するとともに、航海の安全や人々の平穏を願って建立されたものです。

300km以上も離れた全羅北道の益山(イクサン)から、計700トンもの良質な花崗岩を運んできて造られたと知りさらに驚きました。

洛山寺

観音像の周囲は広場のようになっていて、海を眺められる展望スペースもあります。

遮るもののない日本海(東海)の水平線がどこまでも広がっていて、まさに絶景です!

洛山寺

ここからは海だけでなく、束草の街や雪岳山(ソラクサン)までぐるっと見渡せます。観光客のみなさんも足を止め、写真を撮ったりじっくり景色を眺めたりして思い思いの時間を過ごしていました。

海水観音像を後にして、散策を続けます。今度は緩やかな下り坂が続きます。

⑦〜⑧ 宝陀殿と観音池

⑦宝陀殿(ボタジョン)
本堂(円通宝殿)や海水観音像と並ぶ、洛山寺のなかでも重要な建造物のひとつです。

洛山寺

建物は美しい韓国様式の造りで、堂内には巨大な千手観音菩薩像が鎮座しています。その周囲を埋め尽くすように小さな観音像がずらりと並んでいて、その光景は圧巻の一言。なんと1,500体以上も祀られているそうで、その迫力にただただ圧倒されました。

⑧観音池(クァヌムジ)
宝陀殿の前には、宝陀閣(ポドガク)と地蔵殿(チジャンジョン)があり、その先には観音池が広がっています。

洛山寺

観音池からはこれらの建物が良く見渡せます。水面にはたくさんの蓮が浮かんでいました。花が咲く時期に訪れたら、きっと美しい景色が楽しめたのではないでしょうか。

ただ、訪れたタイミングではこの周辺があいにく工事中でした。地蔵殿は中に入れず、普段は休憩スペースになっているという宝陀閣も工事中。以前は観音池の中にも観音像があったようですが、それも見当たりませんでした。

⑨〜⑩ 義湘台と紅蓮庵

ここからはラストスパート。そして洛山寺巡りの最後を飾るハイライトです。少し上り坂になりますが、ぜひ訪れてほしい場所です。

⑨義湘台(ウィサンデ)
洛山寺を建立した義湘大師が修行(祈祷)をしたと言われている場所で、それを記念して建てられた六角形の建物です。

洛山寺

目の前には大海原が広がり、海岸沿いの崖には紅蓮庵も見えます。青い空、青い海、緑の松、そして色鮮やかな東屋。まるで韓国の絵葉書のような景色です。

この絶景を眺めたあと、いよいよ崖に建つ紅蓮庵へと向かいますが、ここから先は少し注意が必要です。

洛山寺

紅蓮庵までは250メートルほどの短い距離ですが、断崖すれすれにつくられた狭くて急な坂道や階段を進みます。足元を見下ろすと、ごつごつした岩に勢いよく打ち寄せる波。東海岸らしい迫力ある景色が広がっています。

⑩紅蓮庵(ホンリョナム)
断崖の上に建つ小さなお堂です。よくぞこんな場所に建てたなと思うほどの険しい場所にあります。

洛山寺

義湘大師が観音菩薩と出会い、祈りを捧げたとされる場所で、現在の洛山寺のもとになったとも言われています。

内部には小さな観世音菩薩が祀られていて、波の音とともに読経が響き、熱心にご祈祷を受けられている方が多くいらっしゃいました。

ここは日の出の名所としても有名です。早朝6時から開門しているので、朝日を狙って早朝から参拝することも可能です。

紅蓮庵を見学したら、来た道を義湘台まで戻ります。そこから坂道を下りながら進むと、最後の見学スポット「義湘記念館」が見えてきます。

⑫義湘記念館
義湘大師の歴史や、洛山寺に伝わる仏教文化財、出土品などを分かりやすく展示している施設です。

写真を撮りながらゆっくり散策していたら、ここまでで約2時間。思った以上に時間を使ってしまい、今回は残念ながら見学を見送りました。

記念館の向かいには、韓国の伝統茶やコーヒーを楽しめるカフェ「洛山茶来軒(ナクサンダレホン)」がありますす。

洛山寺

海を見渡せる絶景テラス席で大きな窓から東海(日本海)を眺めながら、ゆったりと過ごせそうな雰囲気でしたが、こちらも今回は立ち寄らず。

洛山寺

来た時とは別の高台にある駐車場から退出しました。マップでは「⑪買票所(チケット売り場)」と案内されていますが、は昔の案内の名残で、チケットを購入する必要はありません。

下山・周辺スポット

洛山海水浴場

高台の駐車場を出ると、舗装された車道をゆっくり下っていきます。

洛山寺

途中には、松林の木々の間から白い砂浜が広がる洛山海水浴場と、その背後に建ち並ぶリゾートホテルが見えました。とても美しい景色です。

洛山

車道を下りきると、洛山海水浴場の入口に到着します。左側にはホテルやおしゃれなカフェが並び、リゾートらしい雰囲気が広がっています。

洛山

右側には韓国らしい食堂街があり、新鮮なお刺身や焼き魚、カニ料理、江原道名物のムルフェ(冷たい刺身スープ)などを味わえるお店が軒を連ねていました。

洛山寺

そのまま歩いて、最初に利用した駐車場まで戻ってきました。ここからは路線バスで束草市街地へ戻ります。

束草方面行きのバス停は、到着時に降りたバス停のちょうど向かい側にあります。

洛山バス停

バス停にはデジタル案内板が設置されていて、次に到着するバスの時刻や現在地がリアルタイムで表示されるので、とても便利です。

束草観光水産市場、ケッペ船乗り場へは、9番バスを利用すると乗り換えなしでアクセスできます。

まとめ

束草から気軽にアクセスできる洛山寺。約2時間の散策でしたが、海あり、歴史ある建物あり、森林浴ありと、景色が次々に変わるので飽きることがありませんでした。

境内は思っていた以上に広く、海水観音像をはじめ見どころがたくさんあります。きれいに整備されているので気持ちよく散策できます。

しかも拝観料は無料。束草旅行の途中に立ち寄る観光スポットとして、ぜひおすすめしたい場所です。

これから訪れる方は、ぜひ①→⑪の順で歩いてみてください。

海と空、そして歴史あるお寺が織りなす景色は、きっと旅の思い出に残るはずです。

洛山寺(낙산사)
《住所》江原道 襄陽郡 降峴面 洛山寺路 100
《拝観料》無料(2023年5月の文化財保護法改正により無料化)
《拝観時間》6:00~17:30 ※観覧は18:30まで、年中無休
《アクセス》洛山バス停下車、徒歩約7分(駐車場まで)
《ホームページ》http://www.naksansa.or.kr(韓国語)

⚠️韓国ではGoogleマップの徒歩ルート検索ができないので、NAVER Map(ネイバーマップ)アプリをダウンロードしておくと便利です。

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