No.30 ₋ PU‘OLO(プオロ) キーワードは 解放(包み)。
マナカードにしてはちょっと寂し気な印象の図柄ですね。
洞窟の中に横たわる女性、見つめているのは死者の骨を収める紐で編んだ包み(バンドル)です。体には布がもつれており、頭上には火の玉が光っています。周囲にはステッキやナイフ、槍、供物などいろいろなモノが描かれています。
プオロからのメッセージ
このプオロのカードは、「不必要なものにエネルギーを無駄遣いしないで、そのエネルギーをもっとクリエイティブなことや、心を満たす行動に使ってください」という強いメッセージを投げかけてくれています。
なぜこのカードがそういうメッセージなるのかというと…
この情景は、亡くなった人のスピリットと、大切にしてきた持ち物を納めた洞窟。女性は寂しさを抱えて、ここから離れられないように見えます。人が亡くなった時、残された者は悲しく、願わくば戻ってきてほしいと思うものです。
しかし、その思いは、亡き魂にとっては、どのように映るでしょうか?
ハワイでは「死」とは尊ぶべきことでありました。魂があの世とこの世の行き来できるようになるために必要な経験の1つだと。なので、悲しむことではないのです。
この世を卒業し、次の次元へと進級した魂にとっては、卒業前の次元に引き戻そうとされているわけです。
それは本当に「ポジティブな結果をもたらすこだわり」なのか?
「こうあるべきだ」「こうすべきだ」という、自分が良かれと思っているこだわりが、他人から否定されると決して気分が良いものではありません。どちらかと言えば、ムカつきます。
ですから、ここらへんでもう一度、そのこだわりを、自分自身で見直してみようというわけです。
見直すべきこだわりのヒントは「いま、この瞬間の自分が幸せ」であることに必要かどうか。例えば、
・過去のトラウマ(→いまその現象は起きていない、済んだこと)
・未来への漠然とした不安(→変化を恐れているだけではないか)
・首を突っ込んでいる他人の問題(→他人を支配しようとする欲望や依存ではないか)
といったことです。
この洞窟の中にあるたくさんのモノたちは、どれだけの間、どれほどのものを溜め込んでいたか!ってことを意味します。
それらが、いつの間にか重荷になってしまい、あなたが一歩踏み出すこと、新しい世界へチャレンジすることを「気持ち」の面で阻んでいるのかもしれません。
まとめ
洞窟を一回、離れてみませんか?
洞窟の外に目を向けてください。晴れた空と美しい海が広がっていますよ!
「いま、この瞬間のあなたが幸せであること」
そのために、
もう必要でなくなったものをどんどん手放しましょう。
自分ではよかれと思っていること、こうなることが当たり前だと思っていること。
そういった自分の持つこだわりが、逆にネガティブに作用していませんか?
という視点を持ってみてください。
そのこだわりを手放すことで、新しい希望がやってくる空間を作ってあげてください。
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