No.8 – LONO/KAMAPUA‘A(ロノ/カマプアア)のキーワードは、収穫/豊饒。
ハワイ四大神のひとりである「収穫の神 LONO(ロノ)」と、「半神半人の豚神 KAMAPUA‘A(カマプアア)」のカードです。
中央にはロノの象徴である白いタパ布と収穫した作物、豊富な水と肥沃な土壌、空には虹とマカリイ(昴/プレアデス星団)も描かれています。
このカードはどちらの方向で現れたかによって意味が変わるのですが、今回はLONO(ロノ)が上に出てきました。
【ハワイ四大神】
★クー(No.5-KU)
★ロノ(No.8-LONO)
★カナロア(No.12-KANALOA)
★カネ(No.40-KANE)
描かれているもの
(補足)カードの風景は公式解説書に記載がありません。東の空に浮かぶマカリイと滝の位置関係と、ヘイアウのような石垣が描かれていることから、ワイメア渓谷ではないかと推測しました。
白い布が神様?
ロノは、クー(No.5)、カナロア(No.12)、カネ(No.40)と共にハワイ四大神の一人です。
しかし、カードに描かれているロノのはシーツのような白い布。正直、神様には見えない(笑)。これは「マカヒキ」と呼ばれる、古代ハワイの行事に関わりがあります。
マカヒキとは、古代ハワイの伝統で収穫を祝う休息期間のこと。
マカリイ(昴/プレアデス星団)が、日没後すぐ東の空に出るようになって、最初の新月から始まり、約4ヶ月ほど続きます。いまのカレンダーの10月~11月ごろにあたり、ちょうど作物の収穫を終え、雨が多い冬の始まりの合図でもあったそうです。
マカヒキの間は、戦いや余計な仕事は禁止。ロノマクアと呼ばれる長い木の棒をT字に組んで、真っ白な樹皮布 タパ(No.4)をかけて垂らしたものを、ロノの象徴として飾っていました。
その光景がマナカードに描かれているわけです。
LONO(ロノ)からのメッセージ
マカヒキのことを知ると、ロノが雨や豊穣、平和、癒しなどを司る神であることはイメージできますね。
これまで作物を収穫するために、努力を怠らず、計画的に作業を進めてきました。土を耕し、水や肥料を与え、天候を見極め、しっかりお世話をしてきました。あなたはすごいです。
仲間もいました。肥沃な土壌づくりに必要だった耕す作業を手伝ってくれた、カマプアアも同じカードに描かれています。
そしていま、収穫の時を迎えました。あなたの努力や積み重ねは、実りとなって、成果を得られるでしょう。ロノはそう教えてくれています。
もし漠然と不安になるようなことがあったとしても、このタイミングで方向転換したり、変にこねくりまわしたりしない方が良さそうです。
まとめ
素直に、出ると嬉しいカードです。
何か新しいことを始めていた人、目標に向かって努力してきた人は、成果となって現れようとしています。
何かプランを立てて準備してきた人にとっては、これまでコツコツ積み上げてきたものが、現実にスタートすることになります。
これまでのステージを完了させるために、いま必要なエネルギーを集中させてください。確かな実りを現実のものにしたら、その実りをもたらせてくれた環境や仲間、そして自分の努力に感謝と尊敬を贈りましょう。
そして、新たな次のステージが始まります。
※このカードは上下で意味が変わります。今回はロノが上で出現したときのメッセージです。
※カマプアアが上のときはこちら。
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