No.44 – ’ANO’ANO(アノアノ)のキーワードは、種、意思。
‘ANO’ANO(アノアノ)とは種のこと。種を放出するイプ(瓢箪)と、その種を受け取るイソギンチャク、背景には虹の世界と暗闇の世界が描かれています。
このカードは上下どちらの方向で現れたかによって意味が変わります。今回はヒョウタンが種を下に向かって放出しています。
世界はひょうたんから生まれた!?
アノアノのカードですが、実はハワイの天地創造の神話を表しています。
四大神の1人、カネ(KANE)が海からひょうたんを拾い、天高く投げ上げました。ひょうたんの上半分は空になり、かけらは太陽と月に、種は星になりました。ひょうたんの下半分は大地となり、一部は海の底へと沈んでいきました。
それから海の神カナロア(No.12-KANALOA)が海の生物を、創造の神カネ(No.40-KANE)が地上の生物を、森の守護神クー(No.5-KU)は森を、農業の神ロノ(No.8-LONO)が食料となる植物を創り出し、この世が完成しました。
カードの背景となっている、「虹」は空で光ある世界の到来、「暗闇」は深い海ですべてが始まる前の状態を意味しています。マナカードでは暗闇=怖いことではないので安心してください。
ヒョウタンが下向きのメッセージ
種は下に向かって放出されていますよね。これは自然な流れで、その種をイソギンチャクが受け止めてくれています。
すでに、あなたのビジョンに賛同したり、理解してくれる人がいます。だから、思い込みによる不安や恐怖によって、不必要に小細工して、自然な流れを変えてしまうことがないように、とアドバイスしてくれています。
そして、マナカードの44番目、ラストのカードでもあるこのカードには、ハワイアン・スピリットの原点とも言える、大事なメッセージが込められています。
「あなたが蒔いた種(あなたの意思)が現実を創ります」
「すべては自分の必要なタイミングで、必要なモノが、必要なだけ与えられます」
なので、ビジョンを掲げて、行動をしたら、どんな果実が実るかは、天におまかせします!くらいの気持ちで、で~んと構えていてください。
あなたはこれまで一生懸命やってきました。すごいです。だから、どんな形であっても、それは今の自分にとって、最高の成果が得られるというわけです。
まとめ
焦らないでください。結論を急いだり、理想の結果に固執しすぎて、自分の都合のいいように、人やモノをコントロールしないように心がけてみましょう。
ひょうたんは宇宙、種は男性、イソギンチャクは女性という意味もあるので、人間関係やパートナーシップにも当てはまりますよ。
そして、例え願望と違った果実が実っても、それを受け入れてみてください。
もしかしたら、当初のビジョンよりも新たな可能性が開けているかもしれませんね。
※このカードは上下で意味が変わります。今回は、種が下に向かって出現したときのメッセージです。ヒョウタンが上向きに出現したときはこちら。
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