No.8 – LONO/KAMAPUA‘A(ロノ/カマプアア)のキーワードは、収穫/豊饒。
ハワイ四大神のひとりである「収穫の神 LONO(ロノ)」と、「半神半人の豚神 KAMAPUA‘A(カマプアア)」のカードです。
ちょっと怖そうな獣の顔が目を引きますが、収穫した作物、豊かな自然、空にかかる虹も描かれています。
このカードはどちらの方向で現れたかによって意味が変わるのですが、今回は KAMAPUA‘A(カマプアア)が上に出てきました。
カマプアアって何者?
女神ヒナと人間との間に生まれた半神半人で、タロイモの水田を整備し、子孫を繁栄させたとされています。性格は猪突猛進とか、破天荒が過ぎる系。
燃える8つの目を持った豚(イノシシ)の姿をしており、怒ると、土を掘り起こしズタズタにしたり、通り道にあるものを破壊したりと、手を付けられないほど荒く乱暴になります。
特技はハンサムな酋長への変身。かなりの遊び人でやんちゃなエピソードを数々残しています。ペレ(No.22-PELE)の元旦那という経歴も。追い詰められると、魚のフムフムヌクヌクアプアアに変身して海に逃げます。
LONO(ロノ)とKAMAPUA‘A(カマプアア)の関係
一緒に描かれているロノは豊穣をもたらす神で、作物を収穫するために努力を怠らない、計画的に作業を進めます。カマプアアとはまるっきり正反対です。
破天荒すぎるカマプアアと、きっちり努力家「ロノ」とが同じカードに描かれているのです。不思議ですよね。
ここでちょっとイメージしてほしいのが、農作物の豊作をもたらす条件の1つとして、豊かな土壌が必要です。カッチカチの土では作物を育てることはできません。たくさんの酸素を含ませるために耕すことが必要不可欠です。
カマプアアが畑を暴れまわる
→ 土が掘り返される
→ 結果的に、土地が耕されている!
一見、無謀だと思われる(カマプアアの)行為が、結果的に肥沃な土壌づくり、ひいては豊作(ロノ)をもたらすためには、必要な行為だったというわけです。
KAMAPUA‘A(カマプアア)からのメッセージ
いま停滞感を感じている場合
「型にはまらず思い切った発想で自由にやってみる」必要があると教えてくれています。別の言い方をすると、「穏便を求めている場合ではない」とも言えます。
まるで田んぼで泥んこ遊びするかのように。汚れる?そんなの気にしてたら、田んぼを耕すまでには至りません。
「自分の意見やアイディアが周りから批評されて当然、そんなの予測済み」くらいの気持ちを持って、思いっきりやってみてください。
いま目の前に収穫物(結果)が見えている場合
「収穫を得たいがために、焦って無謀な行動をしないように」と忠告してくれています。いま荒らしちゃダメです。
目先の欲にかられて自制心を失わないように。だからこのカードにはロノが一緒に描かれているのです。
まとめ
豊かな実りに向かってパワーの使い方がカギになります。耕せば実りは約束されています。
突破口を見つけたい時は、やり方や発想を変えてみましょう。過去のやり方に捕らわれないこと。
大激動の世の中です、型破りと言われるくらいがちょうどいい。深刻にならず、思い切って行動に移してみることで、得られることが多いようです。
※このカードは上下で意味が変わります。今回はカマプアアが上で出現したときのメッセージです。
※ロノが上のときはこちら
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