~ 池上弁当を食べ比べ!全美行と悟饕池上飯包、2つの名店で味わう本場の駅弁レポート!

台東に一泊した翌日、北上して池上(チーシャン)へ。ここは今回の旅で外せないスポットでした。
というのも、この一帯は台湾有数の米どころで、池上産のお米を使った名物駅弁「池上弁当」の町として知られているから。
今回は池上弁当の人気店、悟饕池上飯包と全美行の2店を食べ比べてきました!
池上弁当とは?
台湾・池上駅の名物「池上弁当」は、日本統治時代に始まったとされる歴史ある駅弁です。最大の特徴は地元産の高品質な池上米。ごはんそのものが主役になるおいしさです。
池上駅に到着!
台東駅から自強号で約40分、池上駅は多くの特急列車が停車する主要駅です。
池上飯包文化故事館
駅を出てまっすぐ進み、忠孝路との交差点を右折するとすぐにありました!
建物の中に入るとすぐに弁当売り場があり、お土産コーナーには地元の名産品も並んでいます。
お弁当のメニューは、排骨(スペアリブ)弁当、鶏もも弁当、サバ弁当、ロースかつ弁当など、約10種類が販売されていました。
悟饕池上飯包「木盒蓋池上飯包」
今回いただいたのは、悟饕池上飯包の看板メニュー「木盒蓋池上飯包(木箱入り池上弁当)」です。
池上弁当の特徴は生姜が入っていること。口直しになりさっぱりと食べられました。もちろんご飯は絶品です!
これでお値段は100元(約460円)だから驚き!しかも、無料の熱々スープ付きで大満足でした。
包み紙にはこんなことが書かれています
池上弁当の歴史やこだわりが、台湾語で丁寧に紹介されています。読むだけで池上の駅弁文化に触れられる、ちょっとした読みもののような包み紙です。日本語訳の要約をご紹介します。
池上弁当の歴史(1939年~)
池上弁当のルーツは1939年。蒸気機関車で花蓮〜台東を移動するのに8時間かかっていた頃、池上は途中の宿場町のような役割を果たしていました。
地元の老舗が、竹の葉にご飯と豚レバー、焼き肉、卵焼き、梅干し、エビ餅などを詰めた「池上米袋(飯包)」を販売したのが始まりです。
1999年、吉山機構がその老舗を引き継ぎ「悟饕」ブランドを立ち上げて企業化。台湾の伝統的な駅弁文化の発信地として、2009年には文化故事館も開館しています。
おいしさの秘密は裏面の説明で独占公開!
「便當は外来語、飯包こそ台湾本来の言葉」
1.まず生姜の漬物をひと口食べて口をすっきりさせ、味覚を整えます。
2.花東地区の最良の米を使ったご飯を味わいます。ご飯は飯包の主役です。
3.看板の肉や唐揚げ風の卜肉、たまり漬け、煮卵、漬物など伝統的な味わいのおかずを組み合わせ、ひと口ごとに昔ながらの風情と真心を感じられ、旅の味の思い出になります。
おいしさの秘密
- 厳選された悟饕米:農家と契約し、良質な台湾米を伝統的に炊いている。噛むほどに味わい深い。
- 看板肉:豚モモ肉を特製醤油でじっくり煮込み、味が染みて柔らかい。スライスは均一にしている。
- 呼吸する木箱:水分を吸収し、ご飯を香りよく保つ。環境にも優しい。
- 卜肉(唐揚げポーク):豚モモ肉をピラミッド形に切り、特製漬けダレで味を入れ、伝統の粉をつけて高温で揚げる。
- 生姜の漬物:台湾中南部産の生姜を特製酢に24時間漬け込んだもの。
- 焼豚・香腸:特製ダレで味付けし、ゆっくり油で揚げたもの。
- 醤瓜(たまり漬け):良質な米麹で天然発酵、6か月漬けた。食感はシャキシャキで塩味と甘味が絶妙。
全美行「池上鐵路月台便當」
次に訪れたのは、いまや有名駅弁店となった「全美行」。池上駅前にあるこぢんまりとしたお店です。
店内には4〜5卓ほどのテーブル席があり、地元の食堂のようなアットホームな雰囲気。
今回は看板メニューの「招牌便當(月台便當)」を購入。お店では食べずに、列車の中でいただくことにしました。
台湾のお弁当ではちょっと珍しいおかか(かつお節)が入っているのが全美行の特徴。しかも、ご飯が本当に美味しい!
これで100元(約460円)なら、大満足です。野菜もたくさん入っていて、個人的にはこちらのほうが好みでした。とても美味しかったです。
まだまだ駅弁の名店が!
池上には、今回ご紹介した2店のほかにも、駅弁を販売するお店がたくさんあります。
例えば、もうひとつの有名店「家郷正宗池上飯包」や、そのすぐ隣にあるベジタリアン向けのお店「吉祥軒 素食弁当店」など。それぞれに味や具材の特徴があるので、お店ごとの個性を食べ歩きで楽しむことができます。
また池上を訪れる機会があれば、ぜひ他のお店のお弁当も食べ比べてみようと思います。
池上・関山エリアをもっと楽しみたい方には、ガイド付きの現地ツアーがあります!
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まとめ
台湾の米どころとして知られている池上を訪問し、名物の池上弁当をいただきました。豚バラや煮卵、台湾ソーセージなどのおかずがご飯の上にぎっしり。生姜の風味がアクセントになった、食べごたえのある一品です。
今回は、その中から名店と呼ばれる「悟饕池上飯包」と「全美行」の2店を食べ比べてみました。
悟饕池上飯包は、文化故事館というテーマパークのような施設が併設されていて、訪れるだけでも楽しい場所。お弁当の楽しさも倍増します。
全美行はこぢんまりとした老舗ですが、おかかが入った懐かしい味わいがたまらなくおいしく、こちらのお弁当のファンになってしまいました。
それぞれの店に個性があり、池上のお米の魅力を存分に味わえる駅弁です。台湾東部を旅する際にはぜひ池上に立ち寄って、お気に入りの味を見つけてみてください。
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