その言葉、ブランド価値を下げていませんか?プロモーションライターが伝える、信頼を生む言葉の選び方

普段、メールやブログ、SNS、そして会話の中で、こんな言葉遣いをしていませんか?
「させていただきます」「〜と思っております」「〜でよろしかったでしょうか?」
一見、丁寧で礼儀正しい表現に感じられますが、実はこれらの言葉遣いが、知らず知らずのうちにあなたの信頼やブランドイメージを下げている可能性があります。
ブランドを強くするには、むしろ「言葉を丁寧にしすぎないこと」が大事なんです。そこでこのブログでは、プロモーションライターの視点から、信頼を築く言葉選びの基本をわかりやすく解説します。
過剰な敬語がブランドに与える悪影響とは?
過剰な敬語が伝わりにくさを生む理由
丁寧にしようとするあまり、かえって逆効果になってしまうことがあります。
ここでは、過剰な敬語がどのように伝わりにくさを生み、読者や顧客のストレスになるのかを見ていきましょう。
理解しにくく、伝わりにくい
過剰な敬語や謙譲語は、文章や会話が回りくどくなり、相手に伝えたいことが伝わりづらくなります。特にビジネスの場では、明確で簡潔なコミュニケーションが求められます。
文字数の無駄遣いになる
長くて冗長な表現は、忙しい現代人にとって大きなストレスです。読み手が情報を素早くキャッチできず、余計な時間を取らせてしまうことにもなりかねません。
それに、こうした回りくどい言い方は、内容を深めているわけでもなく、ただ文字数を増やしているだけ。ハッキリ言って、文字数の無駄使いです。
丁寧すぎる表現が信頼を損なうワケ
過剰な敬語は伝わりにくいだけでなく、ブランドイメージに不信感や不必要な上下関係も生み出します。
自信がない印象を与える
「させていただきます」「〜と思っております」といった表現は、自信がない・責任を負いたくないという印象を与えてしまうため、「この人、プロっぽくないな」と思わせてしまうことも。結果として、「この人(この会社)、本当に信頼していいの?」と不安を抱かせる原因になります。
上下関係を強調してしまう
過剰な敬語や曖昧な言い回しは、必要以上にお客様との上下関係をつくり出してしまうことがあります。本来は対等であるべき関係に、過剰なへりくだりが入り込むことで、場合によっては「見下される」構図を生みかねません。
離脱を招くリスク
現代社会は良くも悪くも忙しく、短時間で必要な情報を得たいと考えています。過剰な敬語や長い表現はかえって逆効果。読みづらさは信頼低下や離脱につながるリスクもあります。
丁寧さは大切ですが、それが過剰になることで本来伝えたい誠意や専門性がぼやけてしまうことも。ブランドとしての軸や対等な信頼関係を伝えるには、丁寧すぎることよりも、誠実な言葉選びが大切です。
その敬語、逆効果かもしれません
日常やビジネスの場で、あなたも、こんな言い回しを無意識に使っていないでしょうか。
「〜させていただきます」「〜と思っております」
一見、丁寧に思えるこれらの表現。でも実は、あなた自身が気づかないうちに、信頼を遠ざけてしまっている可能性があります。
私たちは、「相手に失礼がないように」と思い、無意識に遠慮系の言葉を選びがちです。たとえば、こんな心理はないでしょうか。
・クレームを避けたい
・断定するのが怖い
・柔らかく言えば安心されると思っている
しかし、実はその遠慮が、逆に読者やお客様を迷わせてしまうこともあります。「で、結局どうなの?」「やるの?やらないの?」と、相手を戸惑わせてしまう原因にもなりかねません。
遠慮は悪いことではありません。でも、行きすぎた遠慮は、かえって商品やサービス、あなた自身のスキルに自信がない印象を与えてしまうリスクもあるのです。
次の章では、よくある具体的な誤った表現例と、その改善ポイントをご紹介します。
よくある過剰敬語の例と改善ポイント
ビジネスや日常でよく聞く、丁寧すぎる表現。でも、よくよく考えると「そこまで遠慮しなくていいのでは?」という例がたくさんあります。
よくある表現と改善例
🚫「写真撮影はご遠慮ください/お控えください」
👉 できればやらないでほしい=遠慮しながらならいいの?
✅「撮影は禁止です」で十分。
🚫「私たちが開催させていただいたんですけれども」
👉 開催に遠慮は不要。
✅「私たちが開催しました」でOK。
🚫「担当のほうをさせていただきました」
👉 お願いしてやらせてもらいましたという印象。
✅「担当しました」で十分。自信を持って役割を果たした印象。
🚫「このたびはご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳なく思っております」
👉 柔らかい表現にしようと「思います」をつけると、謝意が弱まり逆効果。
✅「ご迷惑をおかけし、申し訳ございません」と言い切る。
🚫「ご意見を参考に、対応を検討させていただければと考えております」
👉 「検討することを考えている」だけで、実際に行動する気はなさそうです。
✅「できる限り改善します」と言い切ることが大切(本当に改善するなら)。
🚫「もし何かご不明点がございましたら、どうぞご遠慮なくお問い合わせいただければと思います」
👉 くどい!
✅「ご不明点があればお問い合わせください」で十分。
これらの言葉遣いは「させていただき症候群」や「過剰謙譲表現」とも言われています。
但し、「させていただく」が適切な場合もあります。
例:「お客様の許可を得て写真を撮らせていただきました」
→ 実際に相手の許可や恩恵がある場面では自然な使い方です。
それ以外では、シンプルに言い切る方が、伝わりやすく信頼も得られます。
自信ある言葉で、信頼を築く
言葉をはっきり言い切ることで、「この人は自分の言葉に責任を持っている」と相手に伝わり、安心感と信頼を生みます。逆に曖昧な表現は、自信のなさや責任回避の印象を与え、不安や不信感を招きやすいのです。言葉の明確さは、信頼関係を築くための基本です。
何かを提案したり約束したりするときも、「〜します」「〜です」と言い切ることで、読み手は「あ、この人はちゃんと考えて伝えているな」と感じます。逆に、余計な敬語を重ねたり、語尾を濁して曖昧にすると、内容そのものよりも「自信のなさ」や「不誠実」な印象を与えてしまいます。
言い切ることは、相手を押しつける行為ではなく、むしろ相手に迷いを与えず、安心して受け取ってもらうための配慮でもあります。
だからこそ、伝えたいことは遠慮せず、まっすぐに。言葉を端的に届けることが、信頼されるブランドの第一歩となります。
まとめ
プロモーションライターの視点から言えば、ブランドづくりの出発点は「言葉選び」にあります。
ブランドは、あなたや会社のイメージそのもの。その最初の印象をつくるのが、言葉です。
難しい言葉や、過剰に丁寧な表現を使う必要はありません。大切なのは、「この人(この会社)は信頼できそう」と思ってもらえる言葉を選ぶこと。
そのためには、あいまいな言い回しを避け、自分の意思や行動を、シンプルかつ明確に伝えることが求められます。
まずは、「〜させていただきます」など過剰な敬語を見直すところから始めてみるとよいでしょう。今日から言葉を意識して変えるだけで、読者やお客様の信頼を得る第一歩になります。
ぜひこのポイントを押さえて、信頼されるブランド作りに役立ててみてください。
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