~2018年にオープンした第2ターミナル。ビル内の施設、アクセス方法など、知っておくと便利なことをまとめてみた。

韓国の空の玄関口、仁川(インチョン)国際空港には、2つのターミナルがあり、航空会社によって使用するターミナルが異なります。
今回は第2ターミナルを訪れてみました。実際に行ってみて分かったことや、利用する際に知っておくと便利なことなどをザックリとまとめてみました。
仁川国際空港とは?
2001年に開港した仁川国際空港は、アジアで最大級の空港のひとつ。24時間運用で韓国の国際線のほとんどが仁川空港に発着しています。
第2ターミナルは平昌オリンピック開催の2018年にオープンしました。大韓航空などのスカイチーム系列や、LCCのジンエア―が就航しています。
→ ターミナル別の就航航空会社
ソウル都心部への公共交通機関は、空港鉄道(A’REX)、リムジンバス、一般路線バス、タクシーなどがあります。
※第1旅客ターミナルについてはこちら。
第2ターミナルビルの施設
基本的なフロア構成や施設は、第1ターミナルとほぼ同じです。免税店や韓国コスメショップ、カフェ・レストランなどの飲食店、休憩施設などが充実しています。
1階 到着フロア
入国審査→手荷物の受取→税関と進みます。発着する航空会社がまだ限られているので、第1ターミナルよりスムーズなことが多いようです。
【1階にある施設】
●銀行・両替所・ATM ●携帯・Wi-Fi ルーター・Simカードなどのレンタルサービスカウンター ●リムジンバスチケットカウンター ●観光案内所 ●カフェ・ショップ・コンビニ ●宅配カウンター
地下1階~第2交通センター
第2ターミナルの地下1階は、空港鉄道(A’REX)仁川国際空港第2ターミナル駅と、リムジンバス乗り場がある「第2交通センター」に直結しています。
人気のドラッグストアや、トラベルグッズ、飲食店など、ショップ&サービス施設が揃っています。
韓国料理のフードコートやレストランは、多くの人で賑っていました。
カプセルホテル「DARAKHYU(ダラクー)」は、早朝便や深夜便を利用する方に便利な施設です。
2階 空港鉄道連絡通路
遺失物保管所や航空会社のオフィスがあります。
3階 出発フロア
波打つようなデザインが特長的な天井と、広く明るい空間の3階には、チェックインカウンターがズラリと並んでいます。
出発1時間前まで利用可能な自動チェックイン機や自動手荷物預け機(Self Baggage Drop)が整備されています。
有人カウンターのチェックインは、出発時刻の2時間30分前から開始される場合が多いようです。
⚠️自動チェックイン(セルフチェックイン)は、航空会社によって利用可能時間が異なります。また、共同運航便の場合は有人カウンターでの手続きが必要です。
チェックインカウンターが並ぶ一般エリアの中央付近は、開放的な空間になっていて、カフェ、コンビニ、休憩スポットがあります。
チェックインを済ませたら、保安検査場へと向かいます。保安検査場は2ヶ所です。(2023年11月現在)
【3階にある施設】
●チェックインカウンター ●銀行(両替) ●タックスリファンドカウンター ●インフォメーションデスク ●航空会社チケットカウンター ●出国ゲート ●宅配・荷物一時預かり所 ●カフェ・ショップ・コンビニ ●無料シャトルバス停留所
一服したい方は、喫煙所が外にあります。出国審査後のゲートエリア内にもあります。
4階 レストラン
3階の出発フロアからエスカレーターで4階にあがると、韓国料理の飲食店が2店舗だけあります。一般エリアの飲食店は地下1階が充実しています。
5階 屋内展望フロア
第2ターミナルには、屋内展望フロアと広報ホールがあります。第1ターミナルにはない施設です。4階からエスカレーターで5階に上がると、素敵な通路が現れます。
出国後・制限エリア
出国審査を抜けると、両側に店が立ち並んで、まるでショッピングストリートのような光景です。免税店のほか、ブランドショップ、カフェ、飲食店など、多くの商業施設があります。
最終的には「H」の形になるよう搭乗ゲートが増える計画ですが、まだ半分は使っていないようです。
【制限エリアにある施設】
●免税品受取カウンター ●銀行(両替) ●タックスリファンドカウンター ●インフォメーションデスク ●ラウンジ ●免税店 ●カフェ・ショップ・コンビニ ●伝統文化体験施設 ●仮眠・リラックススペース ●キッズスペース ●トランジットホテル
搭乗口が101〜132番ゲートの場合は、シャトル・トレインに乗って、コンコース(搭乗棟)へ移動します。出発客はコンコースに行くとターミナル本館に戻って来れないので、搭乗ゲートは必ず確認しましょう。
主にトランジット(乗り継ぎ)の方が利用する「トランスファーラウンジ」には、無料でシャワールームや仮眠スペースを使えたり、韓国衣装や芸術文化を体験できたりします。シャワールーム(有料・アメニティ付き)や仮眠スペース(無料)といったリラックスできる施設が揃っています。第2ターミナルのシャワールームは、有料ですが出発する方なら誰でも利用できます。
■ 詳細はこちら
→ 空港マップ(仁川国際空港ホームページ)
⚠️搭乗ゲートが出国審査場から400~500m離れていたり、シャトルトレインで移動が必要だったりします。時間に余裕を持って行動しましょう。
ソウル中心部への行き方
ソウル都心部への公共交通機関は、地下鉄、空港鉄道(A’REX)、路線バス、タクシーがあります。
空港鉄道で行く
第2交通センターの地下に、空港鉄道(A’REX)「仁川国際空港第2ターミナル駅」があります。ホームは一般列車(青)と直通列車(オレンジ)で改札口が別れています。
青い改札口は一般列車(各駅停車)です。12分間隔の運行で、ソウル駅まで66分、5,000ウォンです。
オレンジ色の改札口は直通列車(ソウル駅までノンストップ、全席指定の特急列車)です。40分間隔の運行で、ソウル駅まで51分、11,000ウォンです。
※空港鉄道のきっぷの買い方、乗り方はこちら。
■ 直通列車チケットは事前購入がお得です!
→ 仁川空港↔ソウル駅|直通列車乗車券予約
→ 空港鉄道+京成スカイライナー 割引券予約
リムジンバスで行く
第2交通センターの鉄道駅の先には、バス乗り場(バスターミナル)が続いています。明洞・東大門・江南エリアに行く場合、空港鉄道から地下鉄に乗り換えが必要なので、重いスーツケースを持って移動する場合は、リムジンバスが便利です。
リムジンバス乗り場は11~29です。バスの番号、行先、乗り場がチケットにも表示されています。
■詳細・時刻表はこちら
→ Kリムジン路線案内(日本語)
■ リムジンバスのチケットは事前購入がお得です!
→ 仁川空港↔ソウル市内|リムジンバス予約
帰国する時
韓国の航空会社をを利用する場合、空港鉄道ソウル駅の地下2階に「都心空港ターミナル」があり、搭乗手続き、荷物の預け入れ、さらに出国審査までできてしまいます。空港では専用通路からスムーズに出国できるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
〈利用条件〉
・韓国の航空会社を利用する
・仁川空港行き「直通列車乗車券」を購入済みである
・航空便出発時刻の3時間20分前までに搭乗手続きをする
⚠️第2ターミナル利用の場合は、第1ターミナル利用時よりも20分締切が早いので気をつけてください!
■早朝帰国便には空港近くのホテルが便利!
→ Agodaで 仁川空港近くのホテル を探す
→ Expediaで 仁川空港近くのホテル を探す
まとめ
仁川空港第2ターミナルは、第1ターミナルより発着する航空会社が少ないので、サービス施設やショップの数が少ないようです。とはいえ、すべての機能がひととおり揃っているので、不便を感じることはありません。
また、建物が新しいこともあり、徒歩での移動距離ができるだけ短くなるよう導線が設計されていたり、鉄道やバス乗り場のある交通センターも機能的に作られています。温かみや緑を感じるデザインも好印象です。
第2ターミナルのオリジナル施設である展望台や空港模型をはじめ、免税店・韓国コスメショップ・カフェ・レストラン・文化体験など、快適で楽しい時間を過ごせるサービスや施設がたくさんあります。
早めに空港に着いて「仁川空港を楽しむ!」という時間を旅程に入れてみてはいかがでしょうか。
広すぎてすべてを紹介しけれたわけではありませんが、韓国旅行で仁川国際空港を利用する際に、少しでも参考になれば嬉しいです。
■リンク集
・仁川国際空港 ホームページ(日本語)
・空港鉄道 A’REX ホームページ(日本語)
⚠️韓国ではGoogleマップの徒歩ルート検索ができないので、NAVER Map(ネイバーマップ)アプリをダウンロードしておくと便利です。
航空券・ホテル・ツアーの予約
リムジンバスや空港鉄道の直通列車の交通チケットは、KKday や KLOOK などのチケットサイトから、事前購入しておくのがおすすめです。
■ 交通チケットは事前購入がお得です!
→ 仁川空港↔ソウル駅|直通列車乗車券予約
→ 仁川空港↔ソウル市内|リムジンバス予約
→ 空港鉄道+京成スカイライナー 割引券予約
■早朝帰国便には空港近くのホテルが便利!
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