~ meme.(ミンム)|1つとして同じ模様はない、自分しか持てないアクセサリーを創り出す個性表現家が初出店!
呉の街はどことなく懐かしい昭和の都会感が漂います。中通というエリアをのんびり散策していると、おしゃれな外観の小さなお店がふと目にとまりました。年代を問わず老若男女が集う「LINK」です。
お店のスペースの半分は、ステキなアクセサリーや洋服が展示されており、かわいらしい女性の店員さんがいらっしゃいます。こちらは「meme.(ミンム)」というショップ。呉を拠点に活動されている個性表現家 新見紗絵さんのお店です。
※「LINK」について詳しくはこちら
meme.(ミンム)初出店
LINKでスムージーをいただきながらずっと気になっていました。LINK にまけないほど meme.(ミンム)にもお客さんがひっきりなしに訪れているからです。
失礼ながら、今日初めて meme.(ミンム)というブランドと、クリエイターの新見さんを知ったのですが、これだけ多くの方が訪れているということは、もしかして有名な方なのか???と恐縮しつつ、思いきってお話を伺ってみることにしました。
私が訪れたときは、店頭のスタンド看板にも「NEW SHOP OPEN」と書かれていたように、オープンしてまだ間もないときだったようです。
素材が牡蠣殻!のアクセサリー
meme.(ミンム)の作品の中の一つに、地元の呉市で採れた牡蠣の殻を素材にした、完全オリジナルのアクセサリーがあるとのことで、店内に並ぶアクセサリーを拝見させていただきました。
それがこちら。
いや~、すごいです!牡蠣殻がこんなに美しい姿に変身するとは、驚きです。きっと牡蠣殻も喜んでいるでしょうね。
(あとで知ったのですが)この牡蠣殻のアクセサリーシリーズは、ネットや雑誌の記事のほか、テレビ番組でも紹介されるほどの人気商品です。
「牡蠣殻を使うなんて、いかにも広島らしいでしょ!?」
新見さんは微笑みながら話してくれました。
「自然界の牡蠣殻を使用するので、1つとして同じ模様はないんです。自分しか持っていない、自分しか身につけることができない、世界にたった1つのアクセサリーです」
ここで1つの素朴な疑問が。なぜ牡蠣殻をアクセサリーにしようと思ったんでしょうか?
「私、小さい頃から牡蠣が大好きで。しかも殻付きの牡蠣。子どもなのに贅沢ですよね(笑)。牡蠣の殻って綺麗なのに、廃棄されるのはもったいないなあって思ってたんです」
「アクセサリー作りを始めるようになってから、牡蠣殻を見るたびにどんどんイメージが湧いてきて、どうやったら実現できるかを考えるようになりました」
「牡蠣殻は呉市音戸町にある中野水産から提供していただいています。アクセサリーにするためには、丁寧に消毒と滅菌処理をしてコーティングを施すという工程を踏むんです」
さらに、1つ1つの素材の個性を活かすために、時間をかけて製作するのだそうです。
「牡蠣殻の形や模様がは1つも同じものがないように、身につける人の魅力も一人ひとり違いますよね。そこに無限の可能性を感じるんです」
牡蠣殻が素材という珍しさだけではなく、そこには「個性」を大切にする、新見さんのすてきな思いが込められているのですね。
●お客様がデザイナー!?
「牡蠣殻のドレス」製作
一人ひとりの想いと個性が1つのドレスを創り上げるという企画。
ワイヤーのドレスに、子どもも大人も関係なく、お客様が思いのままに着色した牡蠣殻を飾りつけていきます。
世界のどこにもない、ここにしかないドレス。
できあがったらLINK&meme.のシンボルになるかもしれませんね。
個性表現家とは?
ところで、新見さんは「個性表現家」とのこと。初めて聞くお仕事です。具体的にはどういった活動をされているんでしょうか?
「“わたし”を満たすをコンセプトに、お客様が思うままに、なりたい自分でいられるよう、一人ひとりの個性を応援するお手伝いをしています」
「私なりのデザインや表現で、お客様が自分自身を好きでいられる、そのきっかけとなれるよう、業種とかにこだわらず活動しています」
なるほどです。確かに、新見さんの活動はアクセサリーや洋服の製作だけではありません。ざっと挙げるだけでも ・似顔絵師・非日常的撮影会の主催・装飾デザイン・コラムニスト・リメイク(古着.古着販売 )などなど、多彩な活動を積極的にされています。
自分を満たさないと、他の人を満たすことはできない
個性表現家として活動するようになったのには、実は意外なことがきっかけだったそうです。出産、育児を経験するなかで、母としてどう振舞うべきかに捕らわれすぎて、苦しくなったことがあったとのこと。そんなとき、
「自分らしいとは何か?を考えるようになりました」
そこで、自分の趣味の時間を作ろうと始めたアクセサリー作り。初めは仕事にしようとか思ってなかったそうですが、
「友達にあげたらすごく喜ばれて。そのうち、私の作品をお店でアピールしてくれる方も出てきてくれて。すると、どんな服やアクセサリーを身につければいいかといった相談もくるようになったんです」
流れに乗っていたら、ネット販売やイベント出店など、どんどん活動の幅を広げる機会が巡ってくるように。そんな中、行きつけのカフェで、ある人からかけてもらった一言が、個性表現家としての活動を揺るぎないものにしました。
『まずは自分を満たさないと、他の人を満たすことはできないよ』
それを教えてくれた人こそ、ここ「LINK」のオーナーりゅうさんだったのです。
「それからは、自分がワクワクするものを追うようにしています。自分が楽しいからやっている。それが伝わって、お客様も笑顔になってくれる。それが私の一番の喜びです」
タッグを組んで新たな挑戦
新見さんのお話を聞いていて意外だったのですが、活動を始めた当初は「自分がお店を持つなんて夢にも思っていなかった」そうです。
ところが、いざ出店してみると、予想以上にお客様が喜んでくれることに驚いたそうです。これまでイベント出店日にタイミングが合わず、行きたくても行けないお客様も多かったようで、
「自分のタイミングで会いに行けるのがうれしい」
「催事場で会うより、お店の方が落ち着きます」
という感想とともに、連日たくさんの方がお店に来てくれるそうです。
ここに至るまで「流れに乗ることをためらわなかった」とおっしゃいます。
「自宅で製作から受注、発送までやっていたんですが、いろんな作業が増えてきて…。事務所がほしいなと考え始めていたそんな時、りゅうさんからLINKの一部を間貸しという形で、ショップを開かないかとお誘いを受けたんです」
「りゅうさんには絶大な信頼感があったので、思いきってチャレンジすることしました。間借りで始められることが、出店の敷居を下げてくれました。一から店舗を造るよりも格段にスムーズだったと思います」
さらに、意外な気づきもあったようで、
「イベントの度に、まるで引越しかのように出し入れしてた作品を、お店に常設しておけるので、時間的にも体力的にもロスが無くなりました(笑)。ネット上だけでなく、実際の空間で自分の作品や世界観を見せられることも嬉しいです」
店舗の間貸しには、LINKを経営するりゅうさんにもメリットがあったようです。
2人でシェアすることでりゅうさん自身も活動しやすくなり、さらに、LINKとmeme.のお客様を互いに紹介し合えるので、人脈が広がるようになったのだそうです。
出会い、タイミング、チャンスをモノにする行動力。流れに乗り、自分を信じ、何事にも積極的にチャレンジすることが、次々に展開を広げていくことに繋がっているのだと確信しました。
自立した者同士がタッグを組んだわけですから、最強のショップになること間違いなしですね。
まとめ
「私の活動によってみなさんが日々、楽しく笑顔で過ごせるように。そして、私自身も楽しいをチョイスします」そう語る新見さん。
自分は何を望み、何を叶えたいのか?まずはそのことをしっかり見つめてみよう。そして、世界に1つしかない「自分」という個性を尊重し、大切にする。
一人ひとりがそれを叶えられたとき、もっともっと世界には笑顔があふれているのではないか、そんなイメージが思い浮かびました。
新見さんとお話をしていると、こちらまで笑顔になります。
「好きなことに打ち込んだ人は輝く」
新見さんとの出会いは私にそれを教えてくれました。とても大事なことを教わった気がします。
素敵な作品と笑顔、そして自分を信じる勇気をいただき、ありがとうございました。今度またお会いするときには、私自身が今よりもっと私自身を好きでいられるように、そう心に決めました。
【この人~出会い~】
新見紗絵さん
広島県呉市を拠点に、様々な創作活動を通じて、一人ひとり、一つひとつの個性を活かす「個性表現家」。
アクセサリー製作のほか、デザイナーやコラムニストなど、多岐に渡る活動を展開しています。
●プロフィール
2013年にアクセサリーブランド sarbie.を設立。2018年にブランド名を meme.に変更。個性表現家として活動の幅を広げる。2020年に牡蠣殻アクセサリー「oyster shell series」が評判となる。月刊くれえばんでコラムの執筆を開始。
【店舗データ】
meme. (ミンム)
広島県呉市中通2丁目1-19大黒ビル101 LINK内
ホームページ
≪営業時間≫ 在店日はこちら(Instagram)で確認
≪アクセス≫ JR呉駅から徒歩約10分
※「LINK」について詳しくはこちら
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