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日本三景天橋立 二大展望めぐりチケット|どっちの眺めがいい!? 2つのスポットをお得に巡る一人旅

∎国内旅行記

~股のぞきで有名な「傘松公園」と「天橋立ビューランド」。南北の展望スポットを比べてみるモデルプラン旅行記

波穏やかな内海にすっと伸びる一本の松林の砂浜(砂州)が、とても美しい景観をつくりだしている京都府の天橋立。宮城県の松島、広島県の宮島と並び、日本三景として有名な観光スポットです。

実はこの天橋立、砂州を挟んで南と北に2つの展望スポットがあり、それぞれ見え方が違うんです。

せっかく天橋立に行くのであれば、一方だけ見るのももったいない!ということで、今回、南北両方の展望台を訪れてみました。

天橋立2つの展望スポット

「天橋立ビューランド」
皆さんよくご存じの風景はこちらですよね。天橋立の南側にある遊園地から、北側を望む眺めです。天橋立駅からリフト乗り場までは徒歩で行くことができます。

「傘松公園」
天橋立の北側にから、南側を望む眺めです。天橋立駅からケーブルカー・リフト乗り場までは、バスまたは遊覧船を使います。脚力に自信のある方は天橋立を歩いて渡ることもできます。

割引きっぷを上手に使おう

大阪、京都から天橋立へ行くには、たくさんの種類の割引きっぷが販売されていますので、使わない手はありません。

あまりにも種類が多すぎて、どれを選んで良いか分からなくなると思います。「まあちん」さんのサイトで、情報を分かりやすくまとめていらっしゃいますので、ぜひ参考にしてみてください。
【2023年最新版】使わんと損!関西の電車・バスのお得な切符

ただ、JRを使う割引きっぷのほとんどが「2名以上で同一行程」という制約がついており、一人旅には使えないんです…。

※2名以上で使えるとってもお得なキップの一例
城崎温泉・天橋立ぐるりんパス(JR)
海の京都 天橋立・伊根フリーパス(丹後陸海交通)

ということで、今回、一人旅の私が使ったキップがこちらです。

天橋立二大展望所めぐりチケット

一人でも購入できて、2つの天橋立を巡るのにまさにぴったりです。

クリックで拡大できます

◎傘松公園(ケーブルカー・リフト)+天橋立ビューランド(モノレール・リフト) 1,530円→1,200円
さらに、2地点間を結ぶ「天橋立観光船」が割引になります。
◎天橋立桟橋-~一の宮桟橋(往復)1,200円→ 900円
合計 2,730円 → 2,100円 となり、630円お得です。

ビューランド、傘松公園、観光船乗場のほか、天橋立駅観光案内所などでも購入できます。

天橋立への行き方

今回の旅は、京都や大阪方面からアクセスの良い「福知山駅」を起点としました。

福知山駅からは鉄道路線がXの文字のように四方に伸びている交通の要衝。京都と城崎温泉へはJR山陰本線、大阪へはJR福知山線、天橋立へは京都丹後鉄道 宮福線が接続しています。

大阪から福知山駅までは7日前までの予約で、特急「こうのとり」号の料金が割引になる WEB早特7チケットレス特急券 を使うとお得です。大阪駅~福知山駅(運賃+特急料金)通常期 4,370円 → 3,710円となり、660円お得です。

※写真のあおまつ号は宮豊線~宮舞線での運行(2023年現在)

福知山駅から京都丹後鉄道 宮福線に乗車します。

京都駅から特急「はしだて」号を利用すれば、乗り換えなしで天橋立駅まで行くことができます。

福知山から天橋立へ向かう京都丹後鉄道にも割引きっぷがたくさんあります。
◎普通列車、快速列車で、福知山ー天橋立間の単純往復なら通常料金が最安です。
◎特急列車を利用する場合は、京都丹後鉄道ワンデーパス がお得です。

福知山駅から40分~60分ほどで、天橋立駅に到着します。

京都丹後鉄道 天橋立駅

天橋立駅は和モダン風の駅舎。きれいで明るい雰囲気です。コインロッカーや売店、観光案内所もあります。ここで「天橋立二大展望所めぐりチケット」を購入できます。

それでは、天橋立観光に出発です!今回は南→北の順に巡ります。

【南】天橋立ビューランド

天橋立の南側にそびえる文珠山にある展望台。天橋立駅から徒歩約5分ほどで、天橋立ビューランドへのリフト・モノレールのりばへ到着します。リフトかモノレールか迷うところですが、行き帰りでそれぞれに選択できます。

天橋立ビューランドから望む天橋立

ここからの眺めは、天橋立が天に舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。動きのあるダイナミックな美しさです。

有名な「股のぞき」。上下逆さまだとこんな風に見えます。

©天橋立ビューランド

頂上はゴーカートやミニSLも走るファミリー向けの遊園地になっています。ぜひ飛龍観回廊を歩いてみてください、絶景です!空中散歩している感覚で、ちょっとしたスリルも感じられておすすめです。

■詳しくはこちら
ホームページ(天橋立ビューランド)

私たちになじみがある天橋立は、こちらの南側からの風景ですよね。しかし、日本三景として選ばれた江戸時代の天橋立は、北からの風景だったという衝撃の事実!

南側からの眺めが有名になったのは明治以降、鉄道が開業してそのアクセスの良さから、南側の町が発展したからなのだそうです。

であれば、北側からの「元祖」天橋立の風景を見ずに帰るわけにはいきません。松林に沿って海を渡る観光船に乗って北側へと向かいます。

【立寄りスポット】知恩寺、廻旋橋

観光船乗り場までは、天橋立ビューランドのリフト・モノレールのりばから徒歩約5分ほど。途中には土産物屋や飲食店が数多く並んでいます。

©天橋立観光協会

知恩寺の大きな門が見えたら、その手前の脇道を入ったところに、天橋立の砂州にかかる赤い橋があります。この橋は「廻旋橋」といって、大きな船が通るたびに90度旋回する珍しい橋です。

ひときわ大きな三門を構える「知恩寺」。ご本尊の文殊菩薩がお祀りされる文殊堂は「三人寄れば文殊の知恵」で知られ、受験生をはじめ多くの参拝者が訪れます。

天橋立観光船に乗る

観光船乗り場は、知恩寺の境内を抜けたすぐのところにあります。

天橋立の松林の中を徒歩や自転車で渡ることもできます。距離は約3.6km、徒歩で約1時間、レンタサイクルで20分ほどかかります。脚力に自信のある方、時間に余裕のある方はチャレンジしてみてください。

観光船は天橋立の松並木に沿うように、南側(天橋立)と北側(一の宮)を結んでいます。
2階のデッキに出れば、爽快なクルージングを楽しめます。途中、カモメたちが船と並走します。直接エサをあげることもできますよ。

運航ダイヤはおおむね9:00~17:00で30分おきに出航していますが、季節により異なりますので、最新情報をチェックしてください。

■時刻表など詳細はこちら
天橋立観光船(丹後陸海交通)

観光船は約12分で対岸の「一の宮桟橋」に到着します。ここから、籠(この)神社を経由して、ケーブルカー乗り場を目指します。

【立寄りスポット】元伊勢籠神社

一の宮桟橋から徒歩3分ほどで大きな鳥居を構える籠神社があります。なんと、天照大神、豊受大神が伊勢神宮に祀られる以前にここで祀られていたので、「元伊勢」と名が付いているのだそうです。

奈良時代には、丹後の国の最上位の社格となる一の宮になりました。余談ですが、観光船の桟橋「一の宮」とはこの神社のことだったんですね。

境内には立派な拝殿があり、落ち着いた神聖な空気が流れます。奥にある本殿には、伊勢神宮と籠神社にしかない五色の座玉(すえたま)があるそうです。

■詳しくはこちら
ホームページ(元伊勢籠神社)

参拝を終えたら、ケーブルカー・リフトの乗り場(府中駅)を目指します。ここから徒歩3分です。途中には、土産店や飲食店が並んでいます。

【北】天橋立傘松公園

天橋立北側にそびえる成相山にある展望台。麓の府中駅からケーブルカーまたはリフトで傘松駅を目指します。ケーブルカー、リフトはどちらでも乗れます。

府中駅から展望スポット(傘松駅)までの所要時間は、ケーブルカーは片道4分(15分おきの運行)、リフトは約6分です(冬季はリフト運休)。

個人的には、上りはケーブルカー、下りはリフトがおすすめです。
ケーブルカーは急斜面をゆっくり登っていきます。


終点の傘松駅には、食事や買い物が楽しめる「Ama Terrace(アマテラス)」という施設が併設されています。展望デッキのほか、カフェやレストラン、お土産・名産品を揃えた売店があります。

円形の展望台スカイデッキからの眺め。何も遮るものがない大パノラマです。
ここでは、股のぞきはもちろん、かわらけ投げなどのちょっとしたアクテビティも楽しめます。

■詳しくはこちら
ホームページ(天橋立傘松公園)

しかし、ここで終わってはいけません!
本当の「股のぞき発祥の地」はこの先にあります。

「股のぞき」本当の発祥の地はココだ!

傘松駅を出て展望デッキと反対側、成相寺行きのバス停の向こう側に注目!ひっそりと佇む階段を見つけてください。

「股のぞき発祥の地」と看板があります。ここを上がります。

つづら折りの階段を上がります。がんばってください!

ようやく頂上が見えてきました!あと少しです!

よくがんばりました!頂上の平らなところに出てきました。
振り返ると先ほどまで居た天橋立アマテラス(傘松駅)と宮津湾がよく見えます。

そしてこの巨大な松の木が出迎えてくれます!これが「傘松」で、傘松公園の名前にもなっているシンボルです。

ここからの眺めがこちら。

一直線に伸びる天橋立!江戸時代の人々が見ていた天橋立の風景です。ここからの眺めは「昇龍観」と呼ばれています。

「元祖 股のぞき」の眺めです。右上がりに天へと昇っていく龍の姿のように見えますでしょうか!?

実際、ここまで訪れる人は少なかったので、ゆっくり天橋立を眺めることができました。

明治時代以前は、こちら北側の地区が栄えおり、成相寺(なりあいじ)へ参拝に行く途中で天橋立を見物していたそうです。歴史を知って眺めると、また違った風情で楽しむことができました。

余談ですが、ここには屋根付きの休憩所と小さなお土産屋さんがあります。定番のお土産、飲み物やソフトクリームのほか、酒袋布(バッカス生地)製のカバンなどを売っています。このお土産屋さん、閉まっていることも多いようで、開いていればラッキーかもしれません。

時間に余裕のある方は、成相寺にも足を伸ばしてみるとよいです。傘松駅バス停から30分おきに成相寺登山バスが出ています。
成相寺登山バス

帰りはリフト利用がおすすめ!開放感抜群!爽快な風を感じながら、天橋立の光景を最後まで堪能できます。

一の宮桟橋から観光船に乗って対岸に向かいます。

天橋立駅に戻ってきました。時間のある方はぜひ、天橋立駅のすぐ隣にある、天橋立温泉「智恵の湯」で疲れを癒してみてはいかがでしょうか。美肌の湯とも言われ、お肌に優しく、美容にも良いそうです。旅の締めくくりにぴったりです。

傘松エリアの観光にお得なチケットはこちら

まとめ

日本三景として有名な天橋立。砂州を挟んで南と北に2つの展望度ポットからの眺めを比べてみると、それぞれ見え方が違っていました。

動きのある「天橋立ビューランド」、一文字に伸びる「傘松公園」。それぞれの歴史的な背景も知ってみると、ただきれいな景色を眺めて終わりというだけでなく、さらに深く楽しむことができました。

天橋立の周辺には、まだまだ紹介しきれなかった観光スポットがたくさんあるので、実際に訪れてみて自分の好きな場所を見つけてみてください。

お得なフリーきっぷを上手に利用して、伊根の舟屋や、城崎温泉、舞鶴の観光にも、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

■リンク集
・天橋立ビューランド ホームページ
・天橋立傘松公園   ホームページ 
・元伊勢籠神社    ホームページ

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