かにカニ日帰りエクスプレス｜城崎温泉とカニ料理を満喫する日帰り大人の旅

～冬の日本海グルメ旅。JR特急「かにカニはまかぜ」号で行く、城崎温泉モデルプラン旅行記。

冬に美味しいグルメと言えば、カニ！ですよね。実は、カニは資源保護の観点から、漁のできる期間が11月6日～3月20日に限られているのをご存知でしたか？

新鮮な美味しいカニを食べるなら、解禁期間中に、産地の日本海沿岸を訪れるのがいちばん！関西エリアでは毎年この時期に「かにカニ日帰りエクスプレス」という、カニを食べに行く日帰りツアーが大人気なのだそう。

ということで今回、このツアーを利用して、友人と２人で城崎に行ってきました。カニ料理フルコースに温泉、さらに絶景まで堪能できる大満足の旅です！

「かにカニ日帰りエクスプレス」とは？
カニかにはまかぜ号で城崎温泉へ
カニづくしの料理を楽しむ
城崎の街並みと温泉を楽しむ
城崎の絶景スポットを楽しむ
まとめ

「かにカニ日帰りエクスプレス」とは？

JR西日本と日本旅行の共同企画で、関西から日本海に冬の味覚カニを食べに行くための日帰りツアーです。往復ＪＲ（特急列車の指定席）＋かに料理がセットになっており、２名以上から申込可能です。

［NEWS］2022年までは２名以上での申込でしたが、2023年は１名でも利用できるプランもできました！

提供されるカニ料理は、前菜から焼きガニ、茹でガニ、鍋料理、デザートまでフルコースになっており、北近畿（城崎温泉・但馬・丹後・若狭）、北陸、山陰エリアの旅館や料亭など、選りすぐりの施設で用意されています。

今回、数ある候補地の中から、城崎温泉を選びました。

城崎温泉のプランでは、大阪から特急「こうのとり」「はまかぜ」、京都から特急「きのさき」「はしだて」を利用できますが、期間中は「かにカニはまかぜ」号という臨時特急まで運行されるほどの人気っぷりです。

かにカニ日帰りエクスプレス
［設定期間］毎年11月上旬～3月末まで（年末年始を除く）
［発売開始］毎年10月上旬から
［予約方法］WEB予約は3日前まで、電話予約は3日前の15:00まで
■詳しくはこちら（日本旅行）
→ JRで行く日帰り旅行！かにカニエクスプレス

カニかにはまかぜ号で城崎温泉へ

臨時特急「カニかにはまかぜ」号は、大阪駅が始発です。JR神戸線を通って姫路まで行き、播但線を経由して、鳥取県の浜坂駅まで運転されます。

●9:30ごろ　大阪駅発
特急「はまかぜ」号と同じ車両です。厳密には電車ではなく、ディーゼルエンジンで動く気動車で、独特のエンジン音が響きます。

特急なので座席間隔も広く、内装は赤い座席にモザイク柄の床とお洒落な空間です。

姫路で進行方向が逆転するので、座席を回転させて向きを変えるというのもおもしろい体験です。

大阪から城崎温泉までは約３時間です。車内販売は無いので、予め必要なものは購入しておきましょう。

●12:30ごろ　城崎温泉駅着
途中、銀山で栄えた生野駅、天空の城で有名な竹田駅などを通ります。

カニかにはまかぜ号はこの先、浜坂駅まで運転されますが、ほとんどの乗客がここで下車しました。

城崎温泉の駅前にはカニのオブジェが！毎年冬になると現れるそうです。カニの眼と脚の部分はベンチになっているのがなんとも秀逸です。

食事の時間が決まっているので、駅に着いたら早速、昼食会場に向かいます。場所によって徒歩または無料送迎バスを利用します。

駅前には趣のある商店街があり、温泉街へと続いています。懐かしい雰囲気が漂いつつも活気があり、街歩きを楽しむことができます。

今回、昼食会場に選んだのは、城崎温泉駅から徒歩３分の「三國屋」さんです。

カニづくしの料理を楽しむ

「三國屋」で用意されているのは、松葉ガニ２杯相当を使った「くつろぎ」プランと、1.5杯相当を使った「和み」プランの２種類です。今回は「和み」プランをいただきました。

山陰地方では「松葉ガニ」、越前地方では「越前ガニ」と呼ばれていますが、どちらも「ズワイガニ」で、産地によって呼び名が違うのだそうです。

［お献立］・カニの身とカニの味噌和え　・カニ味噌豆腐　・カニと甘海老のお造り　・焼きガニ　・茹ガニ　・カニすき鍋　・カニ雑炊　・香の物　・フルーツ

まさにカニ料理のフルコース。次から次へと出てくるカニ料理はどれも美味しくて、夢中になって食べました。

ドリンクは別料金ですが、列車で来ているので遠慮なくお酒が飲めるというのも嬉しいところ。昼間に飲むお酒はどうしてこんなに美味しいんでしょうね。

ふだんラーメンとチャーハン大盛をペロリと平らげる友人でもお腹いっぱい！と言わしめるほどのボリュームで、大満足の内容でした。

「三國屋」
140年以上の歴史がある、人力車が目印の民芸風数寄屋造りの温泉旅館です。
ホームページ

三國屋さんのプランは外湯券付き。昼食後に城崎温泉の７つの共同浴場（外湯）から１ヵ所、好きなところに入ることができます。

会場によっては、館内の温泉（内湯）を利用できるプランを提供しているところもあるので、詳しくは、こちらで確認してみてください。

→ JRで行く日帰り旅行！かにカニエクスプレス（日本旅行）

城崎の街並みと温泉を楽しむ

カニを堪能した後は、城崎の街歩きと温泉を楽しみます。

街の中心を流れる大谿川（おおたにがわ）沿いの柳通りは、城崎温泉を象徴する風景ですね。2016年には「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で２つ星を獲得しています。

城崎の街なかには７軒の外湯（共同浴場）があります。

両端に位置する「さとの湯」から「鴻の湯」まで徒歩20分ほどの範囲に、ご当地グルメや土産物店のほか、お洒落なカフェやアートの店まで、様々なジャンルの商店が軒を連ねています。

⚠️「さとの湯」は2024年3月31日をもって営業を休止します。

城崎温泉に来たら絶対楽しみたい外湯巡り。温泉をはしごしながら、温泉街のご当地グルメを食べ歩くというのは、旅の醍醐味ですね。

三國屋さんでいただいた外湯券を使って「一の湯」に入ることにしました。

城崎温泉街の中でもひときわ目立つ、歌舞伎座を思わせる特徴的な建物。開運招福の湯という別名があり、合格祈願・交通安全のご利益があるとされています。

裏山の自然岩を利用した半露天の洞窟風呂が名物です。

1300年以上の歴史を持つ城崎温泉。７軒の共同浴場は同じ泉質ですが、建物の趣向やご利益が異なるので、温泉をはしごして楽しむ「外湯めぐり」が人気です。時間帯によっては混雑して、入場制限がかかることもあるので、混雑状況をチェックしてから訪れるのがおすすめ。混雑状況はこちら（城崎温泉観光協会）で確認できます。

一の湯ですっかり癒されました。もう少し散策を続けます。ここから先は大谿川から少し離れ、「湯の里通り」と名前が変わります。

城崎温泉の守護神とも呼ばれている「四所神社」や「御所の湯」などがあります。車も通るので注意して歩いてください。

湯の里通りを歩いて進むと、再び大谿川沿いに出ます。小さな赤い橋を渡ると、城崎温泉の源泉が涌き出す元湯と、「城崎温泉ロープウェイ」乗り場があります。

城崎の絶景スポットを楽しむ

ここからロープウェイに乗って目指す「大師山」山頂からの景色もミシュラングリーンガイドで一つ星を獲得しているというのですから、見ないわけにはいきません。

城崎温泉ロープウェイは、山麗駅、温泉寺駅、山頂駅の３つの駅があり、約７分で山頂に到着します。通常は20分おきに運行されていますが、ピーク時には臨時便も出ます。

ちょうど紅葉の時期だったこともあり、山頂に至るまでの車窓も絶景でした。

山頂駅に着いたら、まずは展望台へと向かいます。

展望台から見える景色がこちら。

城崎温泉の街並み、悠々と流れる円山川、そして日本海が広がります。温泉だけでなく、この景色にも癒されます。

山頂駅のすぐ近くにはカフェや、ちょっと珍しい「かに塚」があります。

カニへの感謝の気持ちを込めて建立された「かに塚」。毎年カニ漁が終わると、温泉寺の住職さんによって供養が行われるそうです。

帰りの時間にまだ余裕があるようなら、ロープウェイを中間駅で途中下車して、温泉寺の本堂を参拝するものよいですね。

城崎温泉ロープウェイ
ホームページ
≪運行時間≫　９:00～上り最終16:30
≪定休日≫　　毎月第２・第４木曜日（祝日の場合と年末年始は営業）

●16:00ごろ　商店街でお土産を買いながら城崎駅へ
来た道を戻るわけですが、ちょっとした脇道に入るとかわいらしいお店があったりします。商店街にはカニの他にも、新鮮な海の幸や但馬牛を使ったご当地グルメを食べ歩きできたり、地酒やスイーツなどなど、さまざまなお店があるので、お土産を買うのにも困りませんでした。

●17:20ごろ　城崎温泉駅から特急「はまかぜ」号に乗車
城崎での滞在時間は５時間ほどでしたが、カニ料理、温泉、観光、そしてお土産選びまで、十分に楽しむことができました。滞在時間を最大にするように列車を選択すれば、約９時間滞在することも可能です。