~赤い2つのアーチ橋と、極狭の海峡をひっきりなしに行き交う大型船。タイムスリップしたような昔ながらの町並みを巡る癒し旅

松山・広島割引きっぷで乗った高速船スーパージェット。心地よい疾走感にひたっていると、急にスピードダウンする場所がありました。呉市の音戸の瀬戸です。
左右の両岸が間近に迫り、歩く人の顔も分かるほどの狭い海峡を船は進みます。
調べてみると、とても歴史のある場所ということが分かったので、実際に行って散策してみることにしました。
音戸の瀬戸とは?
音戸の瀬戸は、呉市の警固屋(けごや)町と倉橋島の音戸(おんど)町との間にある海峡です。幅が狭く、潮の流れも速い海峡ですが、ここを1日に大小約700隻の船舶が往来するという、瀬戸内海の交通の要衝となっています。
音戸の瀬戸は、幅の広いところでも約200m、狭いところでは約80mしかありません!空中写真で見るとよく分かります。
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音戸の瀬戸が開削されていた当時、難工事や大工事を行う時に、生きた人間を神へ捧げて神の加護を得るために人柱(ひとばしら)をたてて工事の完成を祈願していたと言われていますが、平清盛は人命を尊重するため、お経を一字一石 心を込め書き記し、それを海に沈めることで人柱に代えて祈願したと伝えられています。その功徳をたたえ,供養のために清盛塚が建立されました。
引用:広島ニュース 食べタインジャー
2つの音戸大橋
音戸の瀬戸には、音戸大橋(1961年開通)と第二音戸大橋(2013年開通)の二つの赤い橋が架かっています。橋が赤い理由は、平清盛が建立した厳島神社の朱色に合わせているのだそうです。
音戸の瀬戸への行き方
音戸の瀬戸へのアクセスには、JR呉駅から広電バス「呉倉橋島線」を利用します。
⚠️ややこしいのですが、「音戸の瀬戸」バス停(宮原線)は、本土側の橋のたもとが終点。音戸大橋を渡りません。「音戸の瀬戸行き」に乗ってしまった場合は、途中の「鍋桟橋」~「音戸渡船口」の区間で、広電バス「呉倉橋島線」、もしくは呉市生活バス「田原藤の脇線」に乗り換えてください。
■アクセス詳細・時刻表はこちら
→ 広電バス(呉倉橋島線)
→ 呉市生活バス(田原藤の脇線)
現役だったころの渡船の様子。時刻表はなく、船が対岸にいてもすぐ迎えに来てくれていたそうです。もう乗ることができないのが残念です。
おんど観光文化会館うずしお
渡って最初のバス停「清盛塚」が今回の旅の拠点になります。下車するとすぐ目の前に、観光案内所や展示室、ホールや食事処を併設している「おんど観光文化会館うずしお」があります。
【店舗情報】
おんど観光文化会館うずしお
ホームページ
休館日 火曜日
広島県呉市音戸町鰯浜1-2-3 TEL:0823-50-0321
アクセス 清盛塚バス停下車すぐ
かつら亭
ホームページ
おんど観光文化会館 うずしお4F
【昼】11:00~15:00(L.O.14:30)
【夜】17:00~21:30(L.O.20:00) 毎週火曜日(祝日の場合翌日)
古い町並みを散策
清盛塚バス停の周辺は古くから栄えた港町。時間さえもゆったりと流れているように感じられる、ノスタルジックな町並みが続きます。日々の喧騒を忘れて、のんびり散策してみました。
音戸の瀬戸公園
脚力に自信のある方は、本土側にある音戸の瀬戸公園を訪れてみるのも良いです。本土側の「音戸渡船口」バス停から徒歩10分ほど、坂道と階段を上がった先からは素晴らしい景観が楽しめます。
まとめ
極狭の海峡をひっきりなしに行き交う大型船、赤い2つのアーチ橋、タイムスリップしたような昔ながらの街並み。音戸の瀬戸を訪れてみて分かる、潮の香りとゆっくりと流れる時間はとても魅力的でした。
まだまだ紹介しきれなかった穴場スポットがたくさんあるようですので、実際に訪れてみて自分の好きな場所を見つけてみてください。
呉駅から30分ほどで行ける場所なので、呉観光の際にちょっと足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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