～絶品！三沢のイカと八戸のサバ、衝撃的に美味しすぎる海鮮系駅弁「三咲羽や（みさわや）」の「三八弁当」と、新鮮ネタの回転寿司を食す旅。
乗り鉄して旅先で駅弁を食べる。鉄道旅行の醍醐味ですよね。本場のできたてを食べてみたい！と思い立ち、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」を使って、東北地方の有名駅弁を巡る旅をしてきました。
今回のお目当ての駅弁は、青森県八戸駅の「三八弁当」です。
名前だけ聞いてもどんな中身かイメージできないかもしれませんが、第9回「駅弁味の陣」味覚賞を受賞している美味しい駅弁です。
八戸駅の駅弁売場
新青森から東北新幹線はやぶさで25分ほど、八戸駅に到着しました。
駅舎は新幹線ホームの上にあります。上から新幹線を見下ろすことはあまり多くないので新鮮です。エスカレーターを上がると、天井の高い明るいコンコースが広がります。
お目当ての駅弁売場はすぐに見つかりました。八戸弁当売店（八戸駅新幹線改札内）です。八戸駅ではここ以外にも、改札外のNewDays、ぐるっと遊 八戸駅店でも駅弁を販売していますが、新幹線改札内のこの売場がいちばん品数が多い印象です。
八戸駅の老舗駅弁といえば吉田屋さんの小唄寿司が有名ですが、今回いただくのは「三咲羽や（みさわや）」さんの「三八弁当」です。
三咲羽や「三八弁当」
「三八（さんぱち）」とは三沢と八戸のことで、青森県のこのあたりを三八地域と呼ぶそうです。なかなか渋いデザインの掛紙ですが、その裏には「おいしさの秘密」が書かれています。お品書きとかこういうのを読みながらいただくの、個人的に好きです。
イカは三沢のブランドで赤とんぼと呼ばれる「昼イカ」の一夜干しとゲソの甘辛煮。サバは八戸前沖で獲れたもので、しめ鯖と竜田揚げです。お米も青森県産ですね。
下のご飯が見えないほどたっぷり乗せられたイカとサバですが、白い容器に入った謎のソース…これはイカのはらわたを使った自家製のタレだそうです。塩辛のソースと言うと分かりやすいでしょうか。弁当に入っているのは珍しいですね。
前置きはこれくらいにして、実食します！
ヤバい、ヤバい、うますぎる！！！
これは衝撃的に美味しい駅弁です！！！
イカの旨味が凝縮された一夜干し、適度な弾力の食感も良くとてもおいしいです。さらに、はらわたソースにダイブさせると、それはそれは超絶の美味さ！！！とにかくヤバい級にうまいです！！！
※丁寧な言葉で表現できないほど美味しいということをご理解ください（笑）
しめ鯖も酢の加減がなんともちょうど良く、ちょいとかかった白ゴマがいいアクセントになっていて、この完成度は駅弁の域を超えています！！！
ビックリマークがいくつあっても足りないくらい、美味しすぎます。ふと、日本酒が欲しくなりました。絶対に相性抜群のはず！一緒に買っておけばよかったと頭をよぎりました。
が、あまりにも美味しいので、バクバク食べ進めます。
ご飯は酢飯ですが、酸っぱさは控えめになっています。まさにイカと〆鯖の素材を堪能できる寿司弁当です！！！
また、イカゲソの甘辛煮や鯖の竜田揚げ、ごぼうの醤油漬けが、口直しにナイスアシストをしています！！！
駅弁として売店で販売されているのが不思議なくらいのクオリティ。「駅弁味の陣」で味覚賞を受賞しているのも納得です。
あっという間に完食しました。もう美味しすぎて幸せです。
「三咲羽や」さんの駅弁
三咲羽やさんは「三八弁当」のほかにも、八戸や青森の食材を使った美味しい駅弁を作られているので、いくつか紹介します。
「青森のぜいたく弁当」
海峡サーモンと八戸前沖鯖にぎりが４貫ずつ。実は２貫ずつ味変してます！海峡サーモンにぎりは茎ワサビとクリームチーズとオニオン。八戸前沖鯖にぎりは特製ピリ辛ダレと田子産にんにくみそです。
揚げ物も鶏と鯖の竜田揚げ、ごぼうは昆布巻きと漬けものと同じ食材でも色々な味が楽しめて飽きません。なによりも美味しい！
「肉にぎり三種盛」
長ネギとわさびの牛にぎり、梅トッピングの豚しゃぶしゃぶ風にぎり、鶏と玉子焼きの親子にぎり、が2つずつ。三種類のお肉を一度にいただける嬉しい楽しい美味しい駅弁です。
三咲羽やさんは魚介系でもそうなんですが、メインとトッピングの相性が秀逸すぎて感動します！この美味しさを弁当で実現しているのがホントにスゴいです。
海峡漬ちらし
海峡サーモンの漬け、いくらとレンコンを添えただけのシンプルなお弁当です。
そのまま食べてみた、美味い！
漬けダレ＋ワサビをぶっかけた、より美味い！！
サーモンと米を一緒に食った、さらに美味い！！！
サーモンで米を巻いて食った、最高！！！！
いくらを乗せて食った！幸せの絶頂！！！！！
このほかにも、「八戸前沖鯖押し寿し」「あおもりホッキ弁当」などなど、美味しい駅弁があります。駅弁でどうしてこんなに美味しくできるのか！？と思えるほどのクオリティですので、機会があればぜひ食べてみてください。三咲羽やさんの駅弁はどれも絶品です！
「みさわ」の「みさわや」
三咲羽やさんの本社は、八戸から青い森鉄道で20分ほどのところにある三沢市にあります。三沢だから「みさわや」なんですね、きっと。
ホームページを見ると、三沢市内で仕出し弁当を製造販売しているほか、直営の回転寿司店が２店舗あるようです。今回せっかくの乗り放題きっぷの旅なので、実際に三沢の回転寿司店を訪ねてみました。
三沢駅は中心市街地から２㎞ほど離れたところにあり、バスかタクシーで中心市街地へと向かいます。
三沢駅からバスで10分ほど、「上下水道庁舎前」バス停すぐのところに、回転寿司「寿し花館 三沢1号店」がありました。本社ビルに併設されていたんですね。
中に入ると持ち帰り寿司、お弁当売場があります。三咲羽やさんは「駅弁味の陣」味覚賞のほか、数々の賞を獲得されています。
駅弁として販売されているお弁当は「特選弁当」というカテゴリになっており、ここ店舗で受取る場合は３日前までに予約が必要とのこと。できたてを食べたい方はぜひ問い合わせてみてください。
お弁当売場の奥が回転寿司エリアになっていました。
ちょっとおもしろかったのが、回転寿司なのにレーンに寿司は回っておらず、流れてくるのはカード入れ。実は、欲しいネタをオーダー用紙に書いて、このカードに入れて流すというシステムでした。
名物の自家製シメサバはもちろんのこと、イカ、サーモン、まぐろなど、リーズナブルなお値段ながらとても美味しかったですよ。ツマミにと注文したイカゲソの唐揚げもめっちゃおいしかったです！
三沢の旅の際にはぜひ立ち寄ってみてください。店員さんも優しくて、ほっこりした雰囲気で美味しいお寿司を食べることができますよ。
まとめ
「三八弁当」は正直、見た目地味な駅弁ですが、とにかく美味しい駅弁です。自家製イカのはらわたソースなんて、最強のアイテムですよ！
三咲羽や（みさわや）さんの駅弁は、三八弁当に限らず、海鮮系も肉系もどれも絶品ですから、機会があればぜひ一度食べてみてください。おすすめです！
八戸駅のほか、新青森駅、盛岡駅、三沢空港でも販売されています。東京駅の「駅弁屋 祭」で販売されていることもあるので、東京駅を利用される方はチェックしてみてください。
【店舗データ】
三咲羽や（みさわや）
ホームページ
●八戸弁当売店（八戸駅新幹線改札内）
≪営業時間≫ 7:30～20:00 ※売切れの場合もあります
●寿し花館 三沢1号店（青森県三沢市中央町4丁目3-11）
≪営業時間≫ 10:00～20:00
